Nicotto Town


モリバランノスケ


お蝶の哲学

(頂きます!)。我がFamilyの面々は、各々の前に置かれたBreakfastを前にして、声を合わせる。
我がFamily、私と妻、チャム、アオコ、クモ吉、マミラリアにとって毎朝の微笑ましい光景である。(一日を元気で)と言う心を一つにする習慣。

そして、食後の後は、愉しい談笑Timeが始まる。
私には、ある予感がしていた。昨日、(ログハウスでの、お蝶の様子は明日にしょう)と、切り上げた。多分、アオコから、(ここでの、母の様子を知りたいのです)との願いが、私に向けられて発せられるだろう。私が心で思っていた通りに
、アオコは黒い瞳でじっとこちらを見ている。

私は、一呼吸置いて、言葉を語り始めた。

○お蝶は、徐々にログハウスの生活に慣れていった。それは、ここ庭森の、仲間達との心からの温かい交わりが在ったからだろう。心身共に
疲労困憊していた彼女は、そこから這い上がるように、日に日に元気を取り戻していった。

そして、庭森の仲間達との生活は、本当に楽しそうだった。特に、その中でも、老クスノキとの関係は、特別なものだった。皆も知っての通り、何百年と生きて来た彼の考え方は、それは深くて広い。それに比べると、お蝶の生涯は、ほんの瞬きぐらいの期間。旅を重ねた経験は過酷だか、その生涯は雲泥の差、が普通の判断。

老クスノキは、そんなお蝶の中に、キラリと光るものを見たのかもしれない。(気があった)と、いつてしまえば、何処か浅薄な表現だろうか。

我がFamilyは、こうして、人間、昆虫、動物、植物の垣根を超え、会話をして、気持を通じ合っている。考えてみると、不思議なことだ。
しかし、お蝶は、その様な常識を、改めて真正面から向き合って、考えたのだと思う。

お蝶と老クスノキの間で、深く広く話し合われたPOINTは、ここを置いて他にはない。

我々生命は、単独では生きられない。常に繋がっている。元は一つなんだ。あるところから産まれ、肉体の終わり(死)を迎えると、又、在る所に還ってゆく。我々は、皆兄弟なんだ。だから、話が出来るのだ。お蝶は、確信していた。 

お蝶は、Messageの中でも、(我々から、特に老クスノキさんから、色々な事を教えて頂きました。)と言っている。しかし、それは逆ですね。私から言わせてもらえば、教えてもらったのは、我々の方だ。本当に、そう考えています。

お蝶から教えられた、大切なもの。それは、我々が、この世界(宇宙)に存在する理由、生きている意味、そして、生き抜く知恵です。○

私は、ここまで話し終えると、押し黙った

アオコは、(私には、難しくて、よく分かりません)と、言うような表情をしている。

私は、心の中で、(焦ることは無い。そのうち分かるように成るから)と、語り掛けていた。




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