Nicotto Town



戦え‼ぽん家 ぽん太死す⁉

ぽん太とぽん美は地下ダンジョンを目指していた。

「ぽん美。地下ダンジョンの入り口はどこにあるんだ?」

「もうすぐだ。…着いたぞ。ここだ。」

そこはぽん家の玄関だった。

「着いたって、ここは家の玄関じゃないか。」

「地下ダンジョンは異世界にある。だからそこと繋げるための呪文を
唱える必要があるんだ。『ピッコロ』とな。」

ぽん美が呪文を唱えるとドアの隙間から光が漏れた。
玄関のドアを開くとそこには深い下り階段があった。

玄関を潜ると
「もう一度唱えると元に戻る。『ピッコロ』」
ドアの隙間から光が漏れた。

「これで奴らも入ってこれまい。行くぞ。」

「あ…ああ。」

色々ツッコみたいことがあるがやめておこう…

階段を降りるとそこは平原で空には太陽もあった。

「な、なんで地下にこんな世界が?」

「それがダンジョンというものだ。」

先を急ぐ二人の前に大量の魔物が現れた。狼の魔物やゴブリンなど
種類は様々で

「グルルルル…」

「ギャッギャッギャッ」

魔物達は敵意むき出しでぽん太達に襲い掛かってきた。

「椪着!」

ぽん美は僅か1ミリ秒で赤く光り輝く強化装甲、舎利椪を身に纏った。
ぽん美は右手に剣、左手に銃を持ち、目にも止まらぬ速さで次々と
魔物達を屠っていった。

「終わったぞ。」
魔物を殲滅させたぽん美が何食わぬ顔で戻ってきた。

その後も二人はダンジョンを進んで行った。
ダンジョンは階段を降りる毎に違う世界が広がっていた。
森、山、雪原。

現れる魔物も様々だったがぽん美は猪の魔物を蹴り飛ばし、熊の魔物を
一刀で切り裂き、鳥の魔物を一発で撃ち落とし、遮るものがないかの
如く進んで行った。

そして今は洞窟を歩いている。壁に光る苔が付着しているため視界は
明るい。

先を進むと前方からガチャガチャした音が聞こえてきた。やがて
暗闇から剣と盾を装備した骸骨剣士達が現れた。

「スケルトンか。剣も銃も効きにくいんだよな~。仕方ない。」

ぽん美は剣と銃を仕舞って素手で突っ込んで行き、
バキッ!ドゴッ!グシャッ!
スケルトンの集団を拳で砕いてあっさりと片づけた。

「ぽん美。一つ聞いてもいいか?」

「何だ?」

「親父は封印を解けとか言ってたみたいけど…」

「そのことか。ぽん家に生まれた者は皆秘められた力を持って
生まれてくる。そしてその力は禁断の間で封印を解くことによって
覚醒するんだ。」

「じゃ、じゃあ、σ( ̄∇ ̄;)にも秘められた力が?」
ぽん太は目をキラキラさせたが、

「いや、ぽん太には秘められた力はない。」

ガクッ!
なんてこったい!ちくせぅ!
ぽん太は上げて落とされ、力なく項垂れた。

「まあ聞け。持って生まれた者の力は予め定められているが
持たないで生まれた者は後天的に増やすことができるんだ。」

「ナ、ナンダッテー?でもσ( ̄∇ ̄;)は力を増やすための訓練をした
記憶はないぞ?」

「そりゃそうだ。それはぽん美がやっていたからな。」

「どういうことだ?」

「ぽん美は常日頃ぽん太を虐げていただろう?」

「あのご褒…(||´д`)o=3=3ゲフンゲフン鞭打ちとかか?」

「そうだ。持たざる者は虐げられることによってその力を増し、
置かれた境遇が不遇であればあるほど覚醒した時に開放される力が
強くなるんだ。ちなみに初代宗主シュポンは召喚勇者として異世界から
クラスごと転移させられたが、転移特典が外れスキルと思われたため
クラスメート達に虐げられた上、ダンジョンのフロアボスから逃げる
ために重傷を負わされて置き去りにされたことで覚醒したらしい。」

ヤダ、何ソレ、コワイ…いや、それよりも
「ということはぽん美はσ( ̄∇ ̄;)の力を強大なものにするために
わざと虐待してたということか?」

「当たり前だ!じゃなければ誰が…」

「え?何て言った?」

「う、うるさい!とにかく進むぞ!」
ぽん美は踵を返したがその頬はやや赤くなってるように見えた。

「ねえ。ぽん美~。」
ぽん太は続きを聞きたくてすり寄ったが

「う、うるさい!」
ぽん美は思わず剣を振り回してしまった。

「おわっと!あっぶね~…」
ぽん太は間一髪避けたが、

ガコン!
(。´・ω・)ん??今ナニか変なものを踏んだような…

ガシャッ!
突如ぽん太の足元が開き、ぽん太は落とし穴に落ちてしまった。
くっそ~~!落とし穴かよっ!


ぽん太…タヒぬなよ…お前がタヒんだら全てが水泡に帰す…
「こちらぽん吉。ぽん蔵、聞こえるか?」

「親父!生きてたのか?」

「何とかな。そっちは?」

「…麺麭斗聖拳で何とか足止めした…」

「そうか…すまんな…」

「気にするな。ム…奴らまだやるつもりだ。」

「くれぐれもやりすぎんように気を付けてくれ。」

「分かってる。親父も気を付けてくれ。」

「分かった。」


ぽん太は真っ逆さまに穴の中を転げ落ちていった。穴の中は
ゴツゴツの岩だらけだったため、

ガタンッ!
「あだッ!」

ガタンッ!
「あだッ!」

ガタタンッ!
「あだだッ!し、尻が!尻が割れそうだ~っ!」

ぽん太はしこたまお尻を打ちつけながら転げ落ちていった。

落とし穴を抜けた先は岩壁に囲まれた大きな穴のような空間で
穴の底には槍のように鋭い岩が針山のように聳え立っており、
所々に骸骨が突き刺さっていた。

ぽん太は岩山に向かって真っ逆さまに落ちていった。

そこへ赤い光の玉と化したぽん美が現れ、間一髪ぽん太を掬い上げ、
お姫様だっこをして対面の岩壁の穴に滑り込んだ。

「大丈夫か?ぽん太。」

「お、お尻が割れた…」
涙が出るほど痛い…

「じゃあ治療しよう。ズボンを脱いで尻をこちらに向けろ。」

「…は?」
今、とんでもないことをサラリと言われたような…

「ぽん美は治癒が使える。ただ力が小さいから直接触る必要が
あるんだ。」

と、いうことはぽん美にお尻を直接触られるということ?
ヤダ、何、そのご褒…(||´д`)o=3=3ゲフンゲフン

「さっさと始めるぞ。そこの岩に手をついて、尻をこっちに向けて
高くあげろ。」

なにその羞恥プレイ!

「い、いや…やめて…」
抵抗するぽん太をよそにぽん美はぽん太のズボンとパンツを
無理やり脱がした。

「あちこち割れてるな。痛いのはここか?」

「ひゃっ!」
冷たい指でお尻を触られて変な声が出てしまった。

「始めるぞ。」

「あ…」
じんわりとした心地よさが広がり、痛みが引いてきた。が、

「はぅあっ!」
ぽん美は突然両手で思いっきりお尻を揉みしだき始めた。

「や、やめて!広げないで!」

「少し我慢してくれ。治癒の力を使うことによって新しい力に
目覚めそうなんだ。」

いや、その前にσ( ̄∇ ̄;)が新しい世界に目覚めてしまいそうだ!

「も、もう無理っ!やめて!」
抵抗したがぽん美はさらに指をめり込ませてきた。

だ、ダメだ…σ( ̄∇ ̄;)はも、もう…
「あっ!あっ!あ~~っ♡」


「終わったぞ。ふむ…残念ながら新しい力には目覚めなかったか。」

治療が終わって尻の痛みは引いたが、ぽん太はマグロのように
横たわってビクンビクンと震えていた。

「タヒにました…」

「(。´・ω・)ん?」

「ウブで純情な青少年だったぼんだはじんでじまいまじだぁ!
わだじはぎだない性少年でずぅゔゔゔゔ!」

ドモン!

「やかましい‼」
ぽん美は強烈な空手チョップをお見舞いし、ぽん太は首から下が地面に
めり込んだ。

「この辺りは見覚えがある。どうやらうまいことショートカットできた
ようだな。禁断の間はすぐそこだ。急ぐぞ。」

地面にめり込んだぽん太をほったらかしにしてぽん美は先に進んで
行った。

つづく

アバター
2024/05/28 20:01
面白い展開になってきましたね。
やはり ぽん太さんよりぽん美さんの方が強い...
アバター
2024/05/28 16:32
上手に書けないけど、ぼん太さんを助けないぼん美さんって?ですね。
アバター
2024/05/26 19:48
こんばんは~♬ ぽん美さんはやはり強そうですね^^




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