Nicotto Town



戦え‼ぽん家 雷神ぽみ平

「「こ…ここは?」」

ぽみ平とぽん吉は背景色が白と黒のみで景色は180度回転しており、
地面が上で屋根が下に伸びている奇妙な世界にいた。

「ぽん吉よ。ぽみ平如きに何を手こずっている?」
振り返ると異形の集団が佇んでいた。

「お前達は?」
ぽん吉が問うと

「あのままだと相打ちになってただろ。ぽん吉にはまだタヒんで
もらうわけにはいかないから俺がこの世界に連れてきてやったのよ。」
先頭に立っていた全身ラバースーツのような姿の怪人が答えた。

「ポンデス軍の正規兵か!」
驚愕するぽみ平。

「如何にも。そしてぽみ平はこの世界に見覚えがあるだろう?」

「まさか…ポンドリアルスペース!ということはお前は
ポンドリムス人か!」

「ご名答。」

ポンドリアルスペース:
ポンドリムス人のみが持つディメンポンパワーを大量に消費して
作ることができる亜空間。時間軸が異なる並行世界にあるため
外部からの如何なる干渉も受け付けない性質を持つ。
椪明書房刊『愉快痛快結界君』より

「ぽん吉。ぽみ平は俺達がやる。外の世界に送り返してやるから
お前は禁断の間に向かえ。」

「分かった。」

「ま、待て!ぽん吉!」

「そうだ。一つ忠告しておいてやろう。」

「忠告ぢゃと?」

「私の人相占いが100%当たることはお前も知ってるだろう?
あの小僧…ぽん太とかいったか?あいつにはタヒ相が現れていた。
恐らく禁断の間に辿り着く前にタヒぬことだろうよ。」

「な…なんぢゃと?」

「おしゃべりがすぎるぞ、ぽん吉。早く行け。」
ラバースーツ男は手から放った光をぽん吉に当てた。

「じゃあな。」
そう言ってぽん吉は消えた。

「ま、待て!」

「お前の相手は俺達だ。ここがお前の墓場となるのだ。」
後ろから3人の怪人が現れた。

左の怪人はカブトムシのような姿でタヒ神の鎌のような武器を
持っている。

中央の怪人はゴリラのような姿で右手にガトリングガン、背中に
ビーム砲を背負っている。

そして右の怪人は上半身がタコのような姿で剣、槍、斧を一対ずつ
持っている。

彼らの手には黄金色の物体が握られていた。

「まさか…芋椪の芋羊羹!しもた!ポンゾックもおったのか!」

「今更気づいても後の祭りよ!ここではぽみ平自慢の巨大兵器も
呼び出せまい!モグモグ…」
芋羊羹を食べた怪人達は10mに巨大化した。

ポンゾック:
かつて宇宙を荒らしまわった荒くれ者の集団。地球を襲っていた時に
うまいもの探しをして見つけた芋椪の芋羊羹を食べると巨大化すると
いう特徴がある。芋羊羹を手に入れるために略奪行為をするという
ことはせずきちんとお金を払って購入していたらしい。なお芋椪以外の
芋羊羹を食べると掌サイズまで縮小することがある。地球を襲った際に
正体不明の何者かと戦い、全滅した。
椪明書房刊『泣く子も黙る武装集団一覧』より

「ポンドリアルスペースでは10mまでしか巨大化できないが
ぽみ平を倒すにはこれで十分!いくらぽみ平でも巨大兵器なしでは
俺達には勝てまい?」

「さすがにこれはまずいのぅ…な~んて焦ると思ったか?」

「恐怖のあまり気が狂ったようだな。ハッハッハッ。」

「果たしてそうかの?ヨンダーバイク!」
ぽん吉の攻撃を防いだサイドカー付きのバイクがどこからともなく
現れた。

「こいつも一緒に閉じ込めたのは失敗ぢゃったのぅ。」

「フッ。そんなバイクで何ができる?」

「これでも強気でいれるかの?椪合合体!」

ぽみ平の呼びかけに呼応したバイクがみるみる巨大化した。
(真後ろからの視点です)
サイドカーが左に90度曲がって2つに分かれて足に変形
エンジンが前後輪ごと右側に180度回転
車体が右に90度倒れてボディに変形
フロントカウルとリアカウルに収納されていた腕が展開
シートが180度開いて頭部が現れ、10mのロボットに変形した。
ぽみ平はロボットの前に立つと半透明になりつつ巨大化し、
ロボットに吸い込まれた。

「ば、バカな‼ぽみ平の巨大兵器はグポンダイザーだったはず!」
ゴリラ怪人はわなわな震えながらぽみ平を指さした。

「グポンダイザーは前回の大戦で大破してしもぅたからのぅ。これが
今の巨大兵器、ダグヨンダーぢゃ。いくぞ!ポントシュート!」

ぽみ平は掌から高圧電流を放った。が、それは目の前の怪人達から
大きく外れ、見当違いの場所に着弾した。

「どこを狙ってる?やはり老いぼれたか。」
と思ったのも束の間

「うぐわ~!」

叫び声の方に目を向けるとそこには黒焦げになったラバースーツ男の
姿があった。

「し、しまった!最初からこいつが狙いだったのか!」

「すまんが真っ先に潰させてもらったぞい。これでもう
ポンドリアルスペースを張れまい!」

「ならば俺達でぽみ平を倒すまでよ!」
3人の怪人たちが一斉に襲い掛かってきた。

「ヨンダーナックル!」
ぽみ平は先頭にいたカブトムシ怪人を電撃を帯びたパンチで倒した。
しかしその隙にタコ怪人がぽみ平の腕に触手を絡めて動きを封じた。

「ぐッ!ヨンダーカッター!」
ぽみ平の腕から雷の刃が生え、触手を切り裂いた。すかさず
ヨンダーカッターでタコ怪人を切り捨て、倒れたタコ怪人を
抱え上げてカブトムシ怪人に向かって投げ飛ばした。

「おおおおお~~‼ヨンダー電撃パーンチ‼」
ぽみ平は拳状の電撃を怪人達に飛ばした。

「「うぐわ~~!」」
覆いかぶさっていた怪人達は爆発して果てた。

「くそっ!タヒね。ぽみ平!」
ドパラタタタタ!
ゴリラ怪人がガトリングガンをぶっ放し、ぽみ平はこれをジャンプで
避けた。

「ヨンダーシールド!」
ぽみ平の右肩のフロントカウルが外れ、盾になった。

空中で盾を装備したぽみ平は被弾を気にせずに突っ込んで行き、
ヨンダーカッターでゴリラ怪人の右腕をガトリングガンごと
切り飛ばした。

「これでもくらえ!」
ゴリラ怪人はたまらず倒れたが倒れ際に左手に装備したビーム砲の
砲身をぽみ平に向けた。

「ぬおお~~っ‼」
ぽみ平は慌てて盾を構えてビーム砲の直撃は避けたがビーム砲の威力に
負け、空中に吹っ飛ばされた。

「ヨ、ヨンダーウィング‼」
ヒュイィ…
背中の車輪が回転して空中で姿勢を整え、一旦距離を取った。

「奴には下手に近づけんのぅ。」
足のタイヤ(サイドカーの車輪部分)を外すとタイヤの接地面から
トゲが生えた。

「ヨンダーホイール!」
ぽみ平が投げたニ本のタイヤがゴリラ怪人に飛んでいき、ゴリラ怪人の
左腕と右足を切り落とした。

「今ぢゃ!ヨンダーソード‼」
ぽみ平はマフラーを両手で持ち、排気口から雷の刃を生やし、高く
掲げた。

「ん~~~~~‼」
精神を集中させ、力を高めるぽみ平。

「とどめぢゃ!ヨンダーファイナルスラーッシュ‼」
ヨンダーソードを横に一閃すると剣のエネルギーが渦巻いた後、
破壊光線と化してゴリラ怪人に飛んで行った。

「う、うぐわ~‼」
直撃をくらったゴリラ怪人は内部に入り込んだエネルギーが
爆発して爆散した。

「( ´Д`)=3 フゥ…ダグヨンダーを操縦するのは初めてぢゃったが
何とかなったのぅ…」
ぽみ平は緊張が解け安堵の溜息をついた。

程なくしてポンドリアルスペースが解け、元の場所に戻ったぽみ平の
目に映ったのは

「あ~たたたた‼」
ぽん蔵にパンチの雨を浴びせ、

「あたっ!」
バコッ!
渾身の一撃を放ってぽん蔵をぶっ飛ばしたぽん子Ⅱの姿であった。

ぽん子Ⅱ、全然ポンコツじゃないですね(;'∀')
カブトムシ怪人とタコ怪人の武器は後付けで考えましたが
結局使わずじまいになってしまいました…(-_-;)

つづく

アバター
2024/05/24 13:57
こんにちは
読ませて頂きました。
色んな展開にも負けずのぼん子さんでしたね。
凄いストーリーでした。
アバター
2024/05/23 23:10
ストーリーの展開が凄い
この先のストーリー楽しみ~
アバター
2024/05/23 19:47
こんばんは~♬ 店番をぽん子Ⅱさんがしていましたね。ポンシロウさんも消えてしまったのかな。
ぽん子Ⅱさんは強そうですね。次回期待^^



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