仮想劇場『人気者でいこう!・・・って、僕はパス』
- カテゴリ:自作小説
- 2024/05/12 21:18:09
ハミ出し者の悲哀を抱いて
か弱い言葉で愛を囁いてみても
もちろん誰も耳を貸してはくれないから
僕はいっそ裏通りで拾ったこのピストルを手に
脅迫めいた言葉を半笑いでばら撒きながら
一発でもいいから誰かに当たれと切に願っている
バカはバカなりにいつだって必死なんだよ
常識で割り算されたら僕には何も残らないからね
やる気だけを掛け算して最後の最後でちゃんとゼロに戻る
そんな残念な世界でも泣き言だけは絶対に並べたくないんだな
僕の後ろには常に誰もいない
居たとしてもそれは僕の知らない誰かのことで
その知らない人の事を尋ねられたところで
もちろん僕にはどうにも答えようがない話だよ
いったい全体ダラダラと何の話してんだよって言いたいでしょう?
もちろん毎度のことながらこの日記の中身に何の意味もない
まるで僕自身の心の中身みたいに見事に空っぽなのだ
だけどバカはバカなりに常に必死なんだよ
少なくともキミよりは間違いなく僕は逞しく脱線したまま
残念な世界の荒野を自分の意志だけで無邪気に突っ走っている
大事なのは自分が本当のハミ出し者だってことを
自分自身が誰よりもちゃんと理解してあげることだね
タイトにまとまってる所が読んでて面白いです☆