Nicotto Town



仮想劇場『人気者でいこう!・・・って、僕はパス』


 ハミ出し者の悲哀を抱いて
 か弱い言葉で愛を囁いてみても
 もちろん誰も耳を貸してはくれないから
 僕はいっそ裏通りで拾ったこのピストルを手に
 脅迫めいた言葉を半笑いでばら撒きながら
 一発でもいいから誰かに当たれと切に願っている

 バカはバカなりにいつだって必死なんだよ
 常識で割り算されたら僕には何も残らないからね
 やる気だけを掛け算して最後の最後でちゃんとゼロに戻る
 そんな残念な世界でも泣き言だけは絶対に並べたくないんだな

 僕の後ろには常に誰もいない
 居たとしてもそれは僕の知らない誰かのことで
 その知らない人の事を尋ねられたところで
 もちろん僕にはどうにも答えようがない話だよ

 いったい全体ダラダラと何の話してんだよって言いたいでしょう?
 もちろん毎度のことながらこの日記の中身に何の意味もない
 まるで僕自身の心の中身みたいに見事に空っぽなのだ
 だけどバカはバカなりに常に必死なんだよ
 少なくともキミよりは間違いなく僕は逞しく脱線したまま
 残念な世界の荒野を自分の意志だけで無邪気に突っ走っている

 大事なのは自分が本当のハミ出し者だってことを
 自分自身が誰よりもちゃんと理解してあげることだね



 
 
 


アバター
2024/05/24 17:24
意味がない、空っぽと言いながら。。。
タイトにまとまってる所が読んでて面白いです☆



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.