天災の落とし穴
- カテゴリ:日記
- 2024/04/27 20:15:37
庭の手入れをしていたら、庭に大きな穴が。「なんだこれー」と驚く。落とし穴というほど大きな穴じゃないけど、片足ズボっといったら転んでしまう穴が。いつの間に?自分で掘って忘れたのか…と自分もそろそろ認知症なのかなと認知症の時ってこんな感じなのかなと認知症の気分を味わっていた。
大自然が作った落とし穴
落とし穴っていうのは人災意外の何者でもないのかと思っていたんですけど、どうやら、落とし穴というか穴は、自然にできてしまうものでもあるようです。
切り株が、落とし穴に
なんでこんな場所に穴があるのかな~と考えたら、昔そこで木を切った事を思い出した。木を切ったのはいいけど、切り株の伐根というのか、土の中の木の根っこは放置しようと放置してたんですよね。切り株を取るのって、植木屋さんに頼むようなけっこう難しい事なので。そしたら、その根っこがどうやら腐ったらしく、切り株の大きさだけ木が腐敗して、腐敗した部分はなぜか空洞で、土の中に穴があいてるようになってたんですね。それが判明した時、なんだか大自然がつくる落とし穴の神秘に大感激したんです。こんな風に、人間じゃなくて大自然が勝手に落とし穴を作ることもあるんだな~って。
落とし穴に落ちる人間
現代人はもう、未開の地を歩くとかそういう経験はゼロなんじゃないかと思う。だけどひと昔前は、誰も入ってない森の中に入る事もあったかも。そういう時、誰も入ってない森の中を歩いていたら、切り株が自然が勝手に作った大きな穴みたいなのも、あったかもしれない。「森を歩いていたらズボっとはまる」という事もあったかもしれない。まるでゲームの世界のような、冒険感。一歩先にもしかしたら落とし穴があるかもしれないなんて。そんな事がもはや無いという都市化された地域に住んでいる人としては、自然が時間をかけて人間にみせてくれる自然現象に、わくわくとドキドキが止まりませんでした。
落とし穴を掘ったワケじゃないけど、結果的に私の庭はズボっとハマって転ぶ危険性がある庭になっていた。なのでまぁ、見つけたから土とか草とかいれといた。穴のすぐ横には、5年以上育てているレモンがあるので、肥料もいれといた。肥料の栄養素を感知して、レモンがきっとこの自然が作った穴にも根を増やすに違いない。リンゴも植えている。リンゴも、きっと落とし穴にためた栄養素を吸って、根を伸ばすに違いない。レモンもりんごも、たくましく大切にしたから大きく育ってくれています。なんだか根っこがとれなくてまいってた数年前、根っこは永遠にとれなくて土の中に一生居座るのかな~と思ってたけど、根っこというのは、ほっとけば消えてなくなるんだ!という衝撃の真実に、私は大発見をしたようなすごい気分に浸っていました。万事塞翁が馬というけれど、なんだか結局、自然のままに時間がたてば、すべては解決していくのだ、よくも悪くもと思った。とき薬、だったっけ。
仏教の町、京都には、そういう名前の薬があるそうだ。時間が癒してくれると。時間は最強の確実な絶対の凄いものだと思う。あれだこうだと、目の前の些末な事にいちいち一喜一憂している私に、大自然と長い時間が、教えてくれた日でした。