Nicotto Town


モリバランノスケ


ウサコの夢#2

今日は、薄曇りの空。朝、一面に、雲に覆われていたが、時折、日が差し込んで来る。半袖の洋服でも、可能な日和。我がFamilyは、一同に揃い、Breakfastを嬉しんでいる。お蝶の表情や仕草からは、一段と、回復してきた様子が伺えた。

皆、お蝶の夢の続きを聞きたいとの、同じ気持ちでいるようだ。周りの雰囲気が、そんな空気を醸し出している。

お蝶も、それを読み、次のように語り始める。

○私は、アメリカ、カリフォルニアのヨセミテ国立公園に生きる、セコイアオスギなの。高さ120m、樹経7mの大木であり枯木でもあります。
ロサンゼルスの西側に屏風のように聳えているシラネバタ山脈の山麓に位置し死の谷の近く。

今朝も、気持ちの良い目覚めでした。起きると周りは一面の霧に覆われていました。この季節は、何時もそうなんです。次第に、お日様が、昇り始めました。それにつれて、霧がキラキラと輝き始めたんです。そして、そこに現れたのは、それは美しい、大きな大きな虹の橋です。
私は、我を忘れて、思わず見とれていました。

私は、虹の橋を渡り、シラネバタ山脈の頂上迄歩いて行きました。そこには、この季節でも、雪に覆われていました。そこで、スキーをしました。とても、楽しかったです。なによりも、感激したのは、下に拡がる、BeautifullView!。

私は、それから、虹の橋を渡り、死の谷の底に降りていきました。気の遠くなる様な、年月を費やして行われた、地殻変動。その結果として、様々な事柄を、物語っている、幾重にも積み重ねられた地層の群々。眺めるのが大好き。

私は、それから、虹の橋を渡り、ロサンゼルスの街なかに、降りていきました。降雨量の少ないこの街には、至るところに、夜間に機能する散水栓が施されています。そこでは、虹の孫や曾孫達に、会うことが出来たんです。○

お蝶は、ここまで話すと、宇宙の彼方を見つめるかのように、しばし、沈黙したのである。




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