Nicotto Town


モリバランノスケ


ウサコの話#1

今朝も、皆んなで、Breakfastを楽しんでいる。
メンバーは、私と妻、お蝶、チャム、カスタム
。それに、療養中のウサコ。それと、彼女を気遣い、ログハウスにとどまっているピョン太。
皆んなの心からの看病が功を奏したのだろう。

ウサコの表情に、明るさが増してきた様に感じられる。僅かに、気持ちの整理がついてきたのかもしれない。ピョン太に介添えしてもらい、朝食のキャベツを、美味しそうに食べている。
丸くつぶらな瞳にも、眼光が戻ってきたようである。(目は口ほどに物を言い)では無いけれど、周りの者たちに、何かを伝えたい気持ちの様。

ウサコは、皆の顔を見渡すと、静かな声を絞り出すように語り始めた。

(この度は、本当に有難うございます。九死に一生を得る、との、たとえ通り、死の淵から、生還出来ました。心から、感謝申し上げます)

ピョン太が、心配そうに、ウサコをなだめる。

(今喋るのは、大丈夫かい?。あまり、無理しないで。もう少し、心と体の傷が癒えたからで、良いんだよ。)

それに対し、ウサコは、少し黙り込み、考えている様子だ。そして、自らに言い聞かせる様に呟いたのである。

○そうですね。私が遭遇した、事故の一部始終をお話するには、気持ちの整理が、必要です。時を下さい。必ず、皆様に、お話致します。○




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