木挽町のあだ討ち
- カテゴリ:小説/詩
- 2024/04/11 13:00:56
めちゃ話題の永井紗耶子さんの「木挽町のあだ討ち」をやっと読みました。
図書館でリクエストしてたんだけど、195人待ちとかいう信じられない数字で、ほとんど丸一年待ちました。
確かに、みんな興味を持つだけあります。きっと映画化もされるでしょうね。
なんたって直木賞+山本周五郎賞のダブル受賞ですから。このダブルなんて、普通じゃありえないことなんですからねぇ。
仇討ちの場面は、雪の中、女物の赤い小袖を着た若集が、着物を脱ぎ捨てると真っ白な若武者の仇討ち衣装で、血しぶきが飛び、父の仇のやくざ者の首が飛び、・・・
と、仇討の場面自体は、時間的にすぐ終わってしまうんですが、
いまだかって時代劇小説でも、ドラマや映画でも、誰も見たことのない仇討ちですよ、これ。
ネタバレすると感動が半減するので、それはやりませんが、最後の最後に、息を呑みますわ、これは。
三分の二くらいまで読んだところで、僕は大体の結末は予想できました。ごくごく細部は、予想とずれていた部分もありますけどね。
浅田次郎の「壬生義士伝」みたいに、いろんなひとの証言で事件を色んな角度から見せていくという手法ですが、最後に、パズルが見事にかみあって、伏線の回収がお見事としか言いようがないです。
映画やドラマになる前に活字で読んだほうがいいです。映画化は、きっとあるでしょうね。主役が若くて凛々しい男の子、18、17くらいのなんで、うちのタレントをって思う事務所はたくさんあるだろうし、そのために映画化をプッシュすることも多いでしょうね。映画化すれば、当然、その年の一番の話題作は間違いないだろうし。「キングダム」「ゴールデンカムイ」レベルの話題作になるはず。