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かきくけこのブログ。


ホラー好きな私が怖かったもの。

ホラー好き、というと「おお、なんだか勇敢そうだ、かっこいい、怖いもの知らずの凄い人」と思う人がいるかもしれない。そう思われるかもしれない。でもたぶん違うと思う。私はホラー映画好きだけど、普段現実世界でめっちゃ怖いものいっぱいある。怖いものがいっぱいあるから、ホラー見るという可能性がある。


ホラー好きな私が怖かったもの①まともで真面目で普通の人

私が最近、「こ・・・怖い…」と思ったのは、すごく変でもなんでもない、普通のどこにでもいる感じのいい普通な男性だった。怖い…と思ったのも無理ないというか、というのも、真夜中に道歩いてたら、「こんな時間に歩いてるんですかぁ~」みたいな声をかけられて、凄いビックリしたんですよね。それであまりに怖かったので、わーーーと心で叫びながら逃げ出したんですよ。普段からホラー映画みてお化けに驚かないのに、普通の人が怖かったんですよね。その人がもしかしたら、幽霊みたいな感じで半透明とかそういう感じだったら「うわ、本物の幽霊だ、初めてみたーーすごいーーー」って感動してたかもしれない。でも普通のナンパとかしなさそうな、いかにも常識ある感じの人がいきなり夜中にナンパみたいな事すると、えええ…そんな事しなさそうなのに…という恐怖が凄くて、怖かったんですねぇ…。でもたぶん、ナンパでもなんでもなくて、普通のまともな真面目そうな大人だったから、むしろむこうが私を不審者だと思って声をかけたと思うんですよね。そんな人を私が不審者がるのは、とても失礼だったよな…と思うんですけど、でも一応私も女性ですし、真夜中に男の人に声かけられてニコニコ笑って世慣れた冗句の一つも打つなんて事してるほうが、なんだか人妻としてどうなのそれ…って言われても仕方ないし、あの場は無視してもよかったんだと思うのですが、でもなんといっても、真面目でまともそうな常識のありそうな感じの人を無視してしまってごめんねごめんなさいごめんなさい…と嫌~~~~な気持ち悪さが残ってしまった。その人が気持ち悪い不審者っぽい人だったら「誰ですかあんた」と私もちょっと興味をそそられて、職業年齢なんかを聞いてたかもしれないんですよね。私の事だから。お、面白そうな人がいる…と、面白そうな人に対してもう、興味を我慢できなかったと思うんですけど、なにしろ常識ありそう~~~~な、普通の身なりの人が、私はとても怖かったんですよねぇ。そんな普通の人が私をナンパするワケないし、むしろそんな普通そうなのに何でそんな事してるのその動物的な本能的な欲求とはまた違う高度な人間的な狂気みたいなものを、普通の人から感じる瞬間というのは、いかにも何かアブないと言われている見た目の人がアブない事をしてる時よりも、さらに何倍にも怖い感じがするのだな~と、私にとって、普通に見える人というのが、とても怖いという事を痛感する出来事だった。

でも、そんな風に「普通の人が話しかけてきて怖かった」となると、ホラー映画みるくらいだから怖いものなしなのか、というとそうではなくて、普通の人なんていたるところにいるんだから、普通の日常生活が怖いっていう事になって、私は単なる、めちゃくちゃビビりの臆病者という事になりますよね。
 考えれば、ホラー映画とうのは、嘘なのである。嘘だという大前提があるからこそ、幽霊なんていないんだという大前提があるからこそ、面白いのであって、本当の現実で嘘偽りない世界で、普通の人が真面目に何か狂気を起こすということが、私にとってフィクション世界よりもはるかにハンパなく恐ろしい事なんだよな、と、普通の人がする異常な態度というものに、ブルブル震えんばかりに怖くて仕方なくてビビっているのだった。普通のまともな人には、異常な狂気的な変な行動をしないでいて欲しいものですよ。




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