Nicotto Town


モリバランノスケ


竹林

今朝は、夜明けに弱雨が降ったのか、草木樹木達の葉に水滴が残っている。しかし、山際から顔を覗かせた太陽の光により、キラキラと輝き始めた。私は、彼等の嬉々とした様子を眺めながら、込み上げて来る春の歓びを感じている。

今、私は、妻とBreakfastを、楽しんでいる。彼女が、調理してくれた、肉、チーズ、卵、キャベツ、果物(今朝はリンゴ)。飲物は、私が入れた、コーヒー。これは、我がハウスで栽培した豆を焙煎したものだ。無農薬の上、深みのある味、拡がる香りは、正に、最高ランクの品質だ。これであれば、世に打って出る事も可能である。

いつもの様に、同席して、其々にBreakfastを嬉しんでいる、お蝶、チャム、カスタムも、辺りに拡がる、コーヒーの香りを堪能している様子。
それを肴に、食事に余念がない。中でも、香りに深い見識の有るお蝶の太鼓判は嬉しい限り。

朝食の後は、私とチャムは、朝散(毎朝の習慣の散歩)に繰り出す。(気をつけて)と言う、妻、お蝶、カスタムの声を背に受けてドアを開ける。庭の草木樹木達と、挨拶を交し、ログハウスの裏側を回る。そして、別棟の風呂場の脇を通り抜ける。それから、南側に位置する、小高い丘を登り始める。東側に拡がる、房総の丘陵。

上り詰めた先が、竹林である。種類は孟宗竹。
毎年、竹の子の時期には、その風味を、楽しんでいる。私は、倒木の切株に腰を下ろす。チャムも、傍らに寄り添う。そして、目を閉じる。そこに在るのは、静寂である。無音の世界。私は、昔から、この瞬間が好きだ。時折、聴こえて来るのは、サラサラと言う竹葉の擦れ合う音だけ。




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