Nicotto Town


モリバランノスケ


連帯の思い

今朝は、曇り空だ。しかも、こぬか雨が、微かに降り続いている。庭や森の草樹木の葉、更には、咲き始めた桜花達をも、シットリと濡らしている。どこか嬉しそうにしている様子を見ていると、彼等にとって、恵みの雨なのだろう。

私達夫婦は、いつもの様に、Breakfastを楽しんでいる。勿論、お蝶、チャム、カスタムは一緒である。しかし、昨日、同席していた、たかおは居ない。何故なら、老クスノキの樹上に、彼の衣食住を賄う、新居が完成したからである。心なしか、お蝶が、ションボリとして元気が無いように見受けられるのは、そのせいだろうか。

チャムが、彼の常食の、スェ−デン製のキャットフードを食べながら、心配そうに、話し出す。(昨日建てた、たかおの新居、何事もなかったろうか?。無事にしているだろうか?。我々の協力と思いの結実とは言え、一夜城だからね)

私は想う。今朝は、間違いなく、老クスノキさんとの、会話を楽しみながら、食事と楽しい時間を過ごしているはずである。(後で、行ってみようよ)と、チャムに話す。彼も、(そうですね!)と、安堵の表情。お蝶が、(私も行きたい!)と、せがむ様に言い出す。彼女の表情が、少し明るくなったと感じたのは私の思い過しだろうか。

この分だと、今日は一日、雨降が続くだろう。
新居を訪ねるのは、晴れた日が、良いだろう。
お蝶が、一緒に行くとなれば、なおさらだ。
私は、ログハウスの窓から、シトシトと、そぼ降る雨を、眺めながら、考えている。そして、昨日、ピョン太が、庭のシャクナゲが満開だと言っていたのを思い出した。それも愉しみだ。




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