世界選手権
- カテゴリ:日記
- 2024/03/29 22:47:36
先週のフィギュアスケート世界選手権。
現在、競技者では最推しのイリア・マリニンが圧倒的な大差で優勝しました。
おめでとー!
今日のインスタにも4+4が上がってて、まだまだ伸びます
今回のイリアは昨年より表現力が格段に伸びて、ジャンプの間の隙間が無くなりました。
ただ、ショートには乱れもあったし、観ていると長い手足のせいかもしれませんが、
まだ表現伸びる余地がありそうで、多分あの点数はまだ途中だと思います。
そしてフリーに関して言えば、平昌オリンピックの時の羽生君のSEIMEIのように、
圧倒的な安定感、緊張感、そして完璧で誰も越えられないオーラ。
それに似たものを感じました。
あの時の羽生君は唯一無二の絶対王者、今回のイリアは燦然と輝く一番星。
貫禄は羽生君ですが、イリアにはまだ余地が見えました。
こんなこと言うと、方々のファンがキーキー言うかもしれませんが、
私はどちらも好きですし、他のスケーターも、氷の上で頑張っているスケーターは好きです。
しかし、そんなマリニンのさらに上行く点数を出したネイサンやっぱり化け物だけど。
勿論褒めています。
今回、女子は坂本さんが圧勝で日本人はまだこれから芽吹く感じを受けました。
その代わり、色んな国の選手が芽吹き、中でも韓国勢が国全体の平均では安定している感じがあります。
やはりロシア1強が長かったせいか、女子の百花繚乱は後1年後くらいかなと。
男子は既に百花繚乱。
見ていると、上位の選手は何かしらアイコン的な演技があります。
それは羽生君もキーガンもそう。
ジェイソンならバレエジャンプ、鍵山君と宇野君はイナバウアー、
イリアは4Aとラズベリーツイスト、アダムは側宙とやってはいけないバックフリップ。
今不調のケビンも含めてジェイソンとケビンはジャンプのグレードこそ低いですが、
表現力が抜群です。何踊っても氷の温度を感じないダンスとして観れる。
宇野君は足回りが私は好きではありませんが、体幹の使い方が綺麗。
そして今回のショートプログラムはその体幹の使い方を最大限に魅せられる、
大当たりの当たりのプログラムだと思います。
ショートの時の彼の演技は唯一無二です。
鍵山君、佐藤君、三浦君はそれぞれ個性が出始めており、今後確実にカギとなる選手ですが、
やはりとびぬけているのは鍵山君です。3人の中で一番失敗が少ない。
他の二人はまだ転倒などの失敗が多い。
どんなに良いプログラムでも失敗すればアウトです。
それは今大会のアダムのショート、宇野のフリーを見れば一目瞭然。
鍵山君はかなり高度な状態で安定しているので、そこが飛びぬけていると思います。
アダムは本当に曲芸師かと思うアクロバティック。
体をしっかり鍛えているので、ジャンプが切れ味鋭くてパワフル。
バックフリップについては、それが認められているものであればガンガンやれって思います。
しかし、現時点では禁止行為。
それは選手の怪我のリスク、氷に穴をあけ次の選手の演技に影響が出ることから、
うーんとも思います。
今回アダムはショートで振るわなかったので、自分のやれることをすべて詰め込む、
また、バックフリップを解禁して欲しいと言う訴え、
そして禁止行為を分かりながらもそれを望む観客がいることを証明するために跳んだと思っています。
ただし、バックフリップはやはり危険だし、氷を削るし、着氷も決して美しくはない。
今回バックフリップを入れてあの点数なら、
バックフリップの代わりに他の技を入れればもっと伸びたのにとも思います。
しかしそれと同時に、鍛えて作り上げた自慢のバックフリップを心行くまでやってもらいたいし、
フィギア界の改革、進化と言う意味では変化も必要だと思うので、
禁止行為でない世界で怪我無くバックフリップをやるんであれば私は良いかなと思います。
何と言うか、ルールの範囲内で安全にだけど他にも方法あるから点数の場してもらいたいとも思うし、
だけど彼が変えたいと願うのであれば、怪我をしないのであればやらせたいとも思うし。
苦しいなと思います。
そんなことで、今回の世界選手権の感想です。
イリアおめでとう。
観るのがとても楽しいです。
けして詳しくないし、アクセル以外は何を跳んでいるのか観て解説無しで分かることもありません。
でも、演技の迫力や表現力はなんとなくでも分かるので、とても楽しいです。