Nicotto Town


モリバランノスケ


大鷹

今朝は、今にも雨が落ちてきそうな、空模様。
私達は、何時もの様にBreakfastを楽しんでいる。
と、その時、ログハウスの窓際に、ピョン太が身を擦り寄せて、何やら、我々に話し掛けたい素振り。窓を開けて彼の話を聞くことにする。

彼が話すところでは、今朝、朝食を黒松君から松の実を頂こうとして、登ったところ、木のてっぺんの枝に、大鷹の(たかお)が泊まっていた。
彼は、まだ眠っている様だったので、起こすのも悪いと思い、先ずはこうして知らせに来た。
ここ2,3年、姿を見せなかったので、心配していた。が、姿形から判断すると元気な様子だ。

大鷹の(たかお)には、互いに深い友情を交わしあった、懐かしい思い出がある。5年程前だったろうか?。廊下を挟んで、別棟に建てた風呂で朝風呂を楽しもうと。が、南側に大きく開いたガラス窓に大鷹が衝突し、気絶していたのだ。

直ぐに、街の獣医さんに連絡、見てもらった。
診察の結果、気絶した状態と。心臓は正常に働いており、命に別状はない。ただ、首、羽、足が、軽く骨折しており、安静が必要。完治するのに、一年ぐらい、掛かるだろうとの診断がくだされる。幸いな事に、皆が見守る中、気を回復して、驚いた様な表情で周りを眺め始めた。

それからは、獣医さんの指示に従い、彼の体に相応しい、滋養強壮に良い、飲み物や食べ物を与え続けた。完全に回復、羽を拡げて、大空を飛べるようになったのは、医者の見立て通り、約一年後。その間、私達は、彼の回復状況を、愛情を込めて見守った。我々夫婦と、チャム、ピョン太、ウサコ、を始めとする森の仲間達が。




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