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かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 406 シーモさんの犬

この前夫(神)に、「シーモさんって知ってるか」と聞いたら、まぁ、年齢的にいって世代が違うからでしょうけど、知らないと言っていた。愛知県ではけっこうな有名人だと思ってた。愛知県外の私が知っていて、愛知在住人で知らないという事もあるんだなと思った。よそから見るとその国のことがよく見えるという事ってありますよね。なぜか本場の人が良さを謙遜してるのか知ろうとしないという事って、不思議にあると思います。不思議です。というかま、謙遜することが美徳だから、よその国の人がいうべき素晴らしい事って、あるんですよね。自分の国凄いでしょ凄いでしょ、って、それがいくら真実だとしても、あえて自分で自分を褒めたたえると、ほんとの事なのに陳腐に感じるというか。よそもんというものも、場合によっては一番頼もしい正しい味方なのです。遠くの親戚より、近くの他人とは、昔のえらい人の残した言葉には人生のだいご味が詰まってる。


シーモさんはアーティスト

 偶然聞いていたラジオでシーモさんという人を知った。面白い~。トーク安定してる~。最高だな~と思った。芸人さんなのかなと思った。そしたら芸人さんではないんですよね。それを知って愕然とした。芸人さんでもないのに、芸歴ももう、すごく長いというのに、シーモさんはラジオで犬芸をしていた。その場がとっても面白くて、楽しいラジオ番組だった。なんの問題もなく終了した。でもそのラジオが終わって、ふあああ~…と私は背筋が凍り付くというか、シーモさんに拝まずにはいられない気持ちになった。シーモさんは芸歴長い。芸歴も長いんだから、けっこうな大御所ともいえる。実力も知名度もある。アーティストとしての才能もある。そんななのに、ラジオで犬芸わんわん言わされるなんて、と。世間の恐ろしさを知ったというか…。いや、そんなのなんでもないよ~?って本人は言うかもしれないけど、本当にそうだろうか。大人として実力もあって、いい年して、偉ぶってももちろん誰も文句言わないくらい凄い人のはずなのに。そんな芸歴の長い人が、若い人と、犬芸してるんだな~というところに、人が社会でお金を稼ぐっていうのがどれだけ大変なのか…というのを教えられたような気がした。お笑い芸人さんだったらおどけてお金もらうのは普通かもしれない。でもシーモさんって、アーティストで必ずしもお笑い芸人では無い。なのにあんなにへりくだれるんだな~と、大人として有名で偉い立場になっても犬芸で人を喜ばせてくれる懐の深さに、偉くなる人って、そういう寛大な心の大きさがあるんだな~と、シーモさんの犬芸に長いこと芸能界にいる人の凄さを思い知らされた気分でした。
 北野武さんのかぶりもの芸
 同じように、ビートたけしさんという芸人さんをいつも見てて、この人も大御所で凄い人で偉い映画監督なのにいつまでもおどけて偉ぶらなくて凄いな~と、なんだかもう、面白い事いわなくても、ただ控え目にしただけでなんだか感動。という、ある意味何もしないで感動させるという芸人として凄いんだか凄くないんだかわからんやり方で、私は凄い凄いと感動している。
 凄い名人になると、何もしなくても人を泣かす事ができる、と、落語家のだれかがなんか言ってたような気がするけれども…。そんな風に、芸を究めている人を眺めるのって、なんだか感動があって、生きる元気をもらえたり、本当に楽しいです。
 まったく関係ない私からしてみれば、シーモさんの面白さっていうのは、凄い、感動ものなんですけど、本当にお笑い一本で生きてるお笑い芸人さんからすると、才能の塊のシーモさんはおそろしい存在なのかもしれない。お笑い芸人さんって、そういう意味ではお笑い一本で生きてる人って、本当に大変な奇跡的に面白い人しか生き残れない職業なんだろうかとか思って、お笑い芸人になろうとする人の気持ちが、生きれば生きる程やっぱりよくわからない。ほとんど神風特攻隊みたいな人に見える。お笑い芸人さんは凄い人たちで、だからこそカッコイイ。




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