房総半島
- カテゴリ:日記
- 2024/03/10 15:46:42
3月の初めに房総半島を一周した。
一度行ってみたかった場所で、とても行きにくい。
かと言って、困難な道のりを何度も往復するほどの気力・体力はないし、
個人的にそこまでしなくても、とも思っている。
なので、今回の旅が一発勝負。やり直し無しの一生に一度の房総半島の旅。
ルールは二つ。
房総半島にある一宮2社をめぐる。
必ず電車で一周する。(乗り鉄ではない。)
早朝、人形町のホテルから秋葉原へ。
ここで、通勤客でごった返す総武線を何度も見送りながら内房線へ行く特急を待つ。
意外と特急の本数が無くて、早く出てしまったのもあるけど1時間近く待った。
だけどこれを逃すと行けなくなるからな・・・。
乗客はとても少なく、特急に乗り込んでいざ内房線へ。
実は朝早く東京駅から内房を通って野島崎灯台へ行く高速バスもありました。
この方が乗り継ぎ無しで楽なのですが、
折角の線路一周なのでこちらの特急を利用しました。
千葉市を過ぎたあたりから、風景は田舎の海沿いへ。
菜の花は咲き、あれは何の種類の桜か、既に葉桜になったり散り際になっていました。
所によっては本当に民家も何もない所もあり、
千葉の内房って意外と過疎化しているのかとも思いました。
生えてる植物も、光沢のある葉が特徴の植物が増え、枝の感じも南国を思わせるうねった感じ、
ところどころにソテツのような植物が増え、紀伊半島を思い出しました。
場所によっては崖近くを走り、眼下には海、遠くには三浦半島。
朝まで人口過密な東京にいたのが嘘のよう。
晴れた空の下、ただただ電車が走っていく。
やがて電車は館山市の館山駅に到着。
ニュースや社会の授業で何度も聞く館山市。しかし、駅は想像以上に簡素で人気が少ない。
千葉と言うと東京のベッドタウン、都会のイメージが強かったのですが、
実は田舎?と思って好感度爆上がり。
いやいや、最初に東京とか舞浜のイメージでいるのでそう思うだけで、
実際は大きな町だと思います。ただそれにしても静かな駅だなとは思いました。
後は以前の台風による被害の影響もあるのかな・・・・分からないけど。
館山駅から房総半島の先まではまだ距離があるのですが、
電車はこのまま房総半島を横切って外房に出ます。
よってここからはバスの旅。
駅を出てバス停で待機すること15分?くらいだったかな。
東京駅からの高速バスが到着。このバスはそのまま灯台まで行きます。
何しろバスが1時間に1本しかないので乗り過ごすと大変なことになります。
バスに乗車して1時間近く。一宮である安房神社に到着。
実はこの時にいたるまで「安房」を「安房峠のアボウ」と読んでいたのは信州人故、ご容赦を。
今は読めますよ。「アワジンジャ」
この駅から神社へ行くまでの道中も、館山駅周辺の賑わいを背に、どんどん山奥へ、険しい道を超えていくので、距離としてはさほどないのに、もう別世界ですし、
バス乗り過ごしたら完全孤立の陸の孤島のようです。
電車の人が少ないなと思いましたが、バスは平日にしてはそれなりに人もいるし、
それ以上に車の交通量が多い。
個人的に房総半島は不便だと思います。
観光地に名前が載るのに電車が途中でそっぽを向く。
だからバスがあり、車の観光客が多いのでしょうが。実際は車で回るのが賢いんだろな。
安房神社は大きくて、多くの参拝客がいました。
由来を見ると四国と関係があるとありましたが、後で色々調べると、
本当は四国と関係ないけど、中央政権に対抗するためにそう言うことにしたと言う情報もあます。
いずれにしても中世より京都などにアワビを献上していた場所で、
地方豪族が根を張っていたのかもしれない。
神様も主祭神こそ神話のメインの神ですが、実際は地元の氏神なんじゃないだろか。
そんなところも好ましく、神社自体は大きいけどギラギラしておらず気持ちの良い場所でした。
また周辺にホームセンター1つと食堂しかない。土産物系ゼロ。
さて、ここから海までは5キロ。バスに乗り一路房総半島の先端へ。
ですが、実はこの時点で房総半島の先端で1時間過ごすことができません。
バス停の最終まで行くか、その少し手前の野島崎灯台で降りて灯台を少しでも眺めるか。
私は灯台を少しでも眺めるを選択。
勿論距離があるので灯台までは行けませんが、バスが折り返し戻ってくるまでの10分間、
できるだけ灯台の近くまで行けました。
思ったことは紀伊半島の時のイメージと違い、灯台の近くにも民家が多いこと。
一つの集落にしては多いなと思える民家の集合体の先に灯台を望みました。
今まで海の灯台近くと言うと人気の少ない場所ばかりだったので意外。
で、ここから先ほどの折り返したバスに乗車。運転手さん、内心、変に思っただろうな。
館山駅に到着し、乗り継ぎ時間5分で外房へ行く電車に乗れました。
バスの運転手さん、時間ピッタリありがとう。
バスはどうしても遅れがちなので乗れないかと思った。
ここからは、今、半島の先にいるとは思えない山、山、山。
なんだか香取神社に行く時の車窓を思い出しました。
だけどこの線路が外房と内房をつなぐので、意外と乗客は多い。
居眠りして起きるといつの間にか太平洋。
内房の海とは違い、広い海のその先は延々の青。
内房の澄んだ青の海も綺麗だったけど、外房のかすみゆく青の海も綺麗。
海は恐ろしいことも沢山だけど、いざ今眼下に海を見ると綺麗で心惹かれる。
外房には勝浦もあるせいか、電車は大混雑。
内房と違い栄えてるような感じがする。
それは神社にも表れています。
一宮である玉前神社に行くために上総一ノ宮駅で下車。
駅自体は小さくて人気が無いのですが、週末には混むのでしょう。
参道に沿って和菓子屋が乱立しています。
こちらの神社は女性の神様、玉依姫ですが、かなり商売っ気を感じました。
境内に「縁結びの~」とか「さざれ石~」とか、
なんか由来がありそうならなんでも宣伝する感じ。
お守りの種類も多く、巫女も数人いたので、休日は混むんだろうな。
玉前神社、安房神社、ともに地元で愛されている神社と言った雰囲気でした。
どちらも海に関する神社でそれも海沿いならでは。
内房は正直かなりさびれており、安房神社はさびれてはいませんが厳かで静かなイメージ。
外房は電車から見るだけでも栄えており、玉前神社は商売っ気すら感じる、賑やかさ。
どちらも地元に根を生やす良い神社でした。
玉前神社は主祭神から女性の味方が売りのようですが、
実際は地元で海を生業にする人々の昔からの守り神なんじゃないかなと、
個人的には思っています。商売っ気と言っても都会の神社のそれとは違うし。
どちらも良い意味で中央政権と良い距離が取れている。
さて、ここからは一路東京へ。
帰りの電車ではちょっとした不運。座っていると隣に凄く豊満な女性が座ったのですが、
肉圧が凄くて密着され気持ち悪いのなんの。
凄く熱いし、本人寝ててよりかかられてくそ重い。
しかもカレー屋の人なのかカレー臭がきつくて2駅で私が他の席に移りました。
本人は起きて私の席まで移って爆睡していましたが、他にも空きの席あるのに、
何も人に密着してくるなよ。
同性だって気持ち悪いわ。臭いし。
そんなトラブルもありましたが、何とか房総半島一周。
生涯に一度の旅は時間に余裕をもって終えることができました。
千葉は車で回るのが正解だと思いました。
車であれば時間を気にせず行けるのに。
ぜひ山越えして下さい。旦那はそれが好きそうだし、
果敢に挑戦するの旦那らしいと思います。
結果委というのはとても腑に落ちます。
一駅ごとに、一山ごとに全く違う景色になる。
大都会と過疎地、山間部、海辺の集落、誠に面白い。
野田の大魔界は大魔神でもいるんでしょうか。
お忙しい中、中々の弾丸トラベルでしたなぁ
千葉にはその昔、仕事で外房方面に行ってて、
流石に特急を駆使すると、なんとか回ってこれますけどね。
バスの併用は…厳しいなぁ
最近は、車が多いので、内房を巡りが精一杯。
でも、いちおきれいに舗装されているので、
国道で山越えってのも楽しそうじゃな。
(北関東にいるときは、未舗装路を走ることが多かったw
ま、そーゆーところを走れる車だったけどね)
千葉市から南は工業地帯の埋立地に沿っているけど、その外側は山だったり、荒れ地だったり
成田だって、佐倉だって田舎
野田とかいう大魔境
銚子に至っては寂れている
安房峠、「あわ」じゃないのか…