どう生きる?第五十一章 Majaからのメッセージ
- カテゴリ:自作小説
- 2024/03/09 14:46:06
第五十一章 Maja(マヤ)からのメッセージ 海から帰って車の中で携帯を見ると、 マヤからメッセージが届いていた。 お父さんの仕事でクライアントがハッカーの攻撃に遭い、 手助けが必要だという連絡だった。 スウェーデンまで来てほしいという内容に驚きながらも、 すぐに彼女に詳しい状況を尋ねるメッセージを送った。 「マヤ、大丈夫?どうしたの?詳しい状況を教えてくれる?」 海からそのまま、東京に戻ることを決めた私は、 まずは東京の部屋のパソコンで対応することにした。 そして、翌日スウェーデンに向かうことをマヤに連絡した。 東京に到着するのは23時半ごろ。 スイス時間では午後の3時半くらいなので、 まずは東京から連絡をとることにした。 「スイス時間だとまだ日中だから、東京から連絡するね。」 急に東京に戻らなければならなくなった私は、 友人に関西国際空港まで送ってもらうようお願いした。 彼らは快く引き受けてくれ、 空港までの道中で航空券をスマートフォンから予約しておいた。 関西国際空港21:05発の便で 東京(羽田)へ向かい、22:15に着陸した。 その後、羽田から電車を乗り継いで約1時間かけて、 東京の家に戻ることができた。 「マヤ、東京に着いたよ。パソコンで対応して、 明日の早朝にはスウェーデンに向かうよ。」 と連絡した。 彼女からのメッセージが東京の家に戻る途中、届いた。 「ロシア政府のハッカーが、 お父さんの会社のクライアントに攻撃を仕掛けている。 今、会社のスタッフと私が必死で防戦している。」 私はそのメッセージを読んで、状況の深刻さを感じた。 すぐに彼女に航空券の予約が取れたことを連絡した。 「マヤ、シンガポール航空の16時40分の便で羽田を出発し、 翌日の11時35分にストックホルム・アーランダ空港に 到着する航空券を取れたよ。」