【小倉記念】小倉１８００は残り１２００ちょっとの地点からほぼ下りと平坦になるから中盤～後半ラップが緩まず、結果上がりはそこそこかかる持続力が求められるコース。過去５年を振り返ってもほぼ前後半差１秒以内のミドルペースでトップスピードやギアチェンジ力が求められることはまずない。時期的に荒れて時計のかかる外有利な馬場になることが多く、外枠の好走が目立つけど各馬大きく外を回した結果前や内を通した馬が残ることもあってこの辺りを読み切るのはなかなか難しい。血統では小回りコースの割にはディープやキングマンボら主流血統が目立つ。あとはロベルトやトニービン、去年１～３着が持ってたデインヒルあたりかな。

ディープモンスターは斬れへんタイプのディープ産駒で持続力勝負になりやすい小倉自体の適性は高そう。問題はキャリアで２０００m以下の距離を使うのが初になること。元々長めの距離でもそこまで位置を取るタイプでもないだけにこの距離やと前に行けるかは怪しいところ。この辺は噛み合えばクリア出来そうでもあるけど最も気になるのは58.5キロの斤量かな。重賞で馬券になったことのない馬としてはかなり見込まれた印象やし、トップハンデでも本命打ちたいほど強いとまでは思ってへん。ダンディズムも速い脚は使えへんタイプで消耗戦を後ろから差して来る馬。これはディープモンスター以上に位置は取れへんしそもそもスタート自体遅い。去年のこのレースも後方から少し詰めてきただけで終わったし距離不足に映る。アルナシームは前走は圧倒的に内有利な馬場で外枠やったとはいえ負けすぎやし、気性が難しいせいでちょっと適性も読みにくいんよね。現状は高速馬場の千八ベストな印象でここは時計のかかる馬場がどうかかな。エピファニーはチャレンジC後のルメール騎手のコメントやレースぶりからも千八ベストで距離短縮自体は歓迎。ただ気性的にどうしても掛かり癖が矯正される気配がないからね。GⅠの裏開催で仕方ないとはいえ杉原騎手に卸せるかどうかは疑問。穴っぽい所ではショウナンバシットを挙げるつもりやったけど回避。ってことでゴールドエクリプスを。前走のエリ女はスローの前付けでパタッと止まったのを見ると距離が長かったんかなと。小倉巧者というより平坦巧者な印象で、小倉記念では斤量差がかなりあったとはいえマリアエレーナに先着。今回も５３キロで出られるしそこまで強い相手も見当たらんから通用するのでは。あとはカテドラル。使える脚に限界があるから上がりのかかる持続力勝負が良いタイプだけに小倉適性は高い。去年の２着馬やし押さえておきたい。最後にセルバーグ。今回のメンバーなら恐らく逃げることになりそうで内や前を通した馬の文脈に合うのはこれかなと。