白い復活
- カテゴリ:小説/詩
- 2024/02/06 17:37:16
息が白く抜けていく
二人の
雪は降り続く
空を見上げると無数の微小な蝶が
白く舞い降りて来る
空白の時が流れる
あなたの手が冷たい
雪はさらに静かに舞い降りる
風が冷たい
春が来ないかな
僕らに
型にはまった凍った恋が溶けるように
二人の今日の足跡が消えるように
あなたは僕の手を握り返す
そして何処までも冷たいんだよね
そう呟いた
このまま愛を凍らそうよ
私たち
春は来なくてもいいよ
私たちはこれで良いんだよ
雪は降り続く
そして静かに積もっていく
肩を抱くと
あなたのコートから
さらに白い雪が
はらりと
落ちた
近くの公園で雪だるまを子供たちが作っていた
あの頃に戻りたいな・・・
そう思いました
近所の広い公園は真っ白に・・・
寒さの中、わいわい騒ぐ子供たちのパワーは凄い
少しエネルギーを分けてもらった感じです
温暖化で極地の氷が融けると
先人の愛の欠片も融けて世の中に出て来るかも
ふわふわと飛んできて
目の前でパチンとはじける
いくつもいくつも
そう考えると
幸せな気分になる・・・?
そういう発想もあったのかと、違う切り口で希望が見えそうです。
>近くの公園で雪だるまを子供たちが作っていた
随分昔はここも積もるほど雪が降る日があって、近所の公園や民家の前には雪ダルマをよく見かけ、ほっこりと嬉しい気持ちになったものです。
ここ数年、全然、見なくなりました。
四季がなくなってますね。