消えたクリスマスケーキ?~お嬢様バージョン~
- カテゴリ:自作小説
- 2024/02/03 14:48:03
これは今より少しだけ前のクリスマス直前のお話です。
(このお話はクリスマス時期に頭に浮かびかかったのですけど、風邪をひいたりあれこれしているうちに書き損ねてしまったので、時期が少しずれてしまったのを許して下さいね。作者より)
そのお客様がやってきたのは、そろそろ日も暮れようとしている頃でした。
その日学校から帰ったお嬢様は、最近家で見つけた面白い本の続きを一刻も早く読みたかったので、大急ぎで着替えてからキッチンにいるセバスにココアを作ってもらって夕食まで本を読もうと階段を上りかけたところ、呼び鈴が鳴り、セバスが玄関で応対しているのが見えました。
お客様は透き通るような色の白い綺麗な肌の美人な人でした。
二人でなにかしばらく話した後、セバスが階段を上ってきました。
何かしら?と思うとセバスはこう言いました。
「お嬢様、実はあの方が私のことで質問したいことがあって
こちらまで訪問されたようなのですが、中にお入り頂いても問題ないでしょうか?」
「お客様、セバスに会いに来たの?
わざわざうちまで来てくれたなら・・・それにセバスがいいと思うなら構わないわよ」とお嬢様はそう答えました。
このお屋敷では普段は両親が不在のことが多いので、
彼女が一応の家主の代わりでもありましたから、セバスに許可を出すのは彼女の役目でもありました。
とはいっても重要なことに関しては両親に聞いてみたり、
年配の使用人たちに相談してから決めていたのですけれど。
セバスにいったいどんな用事なのかな?
ドアから入ってきたお客様がどんな人なのかとこっそり上から見てみました。
あの人、ここから見ても、色白のお肌と金色のつやのある髪の毛、そして星が輝くような青い瞳が綺麗・・・今までみたことがないような美人だわ。
彼女の訪問の理由が一体何なのか気になって仕方ありませんでした。
自分の部屋に入って、ひとまず落ち着こうとココアを一口飲んでみたものの、どうしても気になってしまって・・・
うう・・・ココアが冷めちゃいそうだけど気になる~!!
どうしよう~と数分迷った彼女でしたが、好奇心に勝てず、部屋にココアと本を置いてから、二人の様子を探りに下へ降りました。すると、なぜか普段使う客間ではなくキッチンに二人がいたのです。
キッチンの外から見つからないようにちらちらっとのぞいているとテーブルの上には美味しそうなクリスマスケーキが置いてありました✨
ん?あれは今年のクリスマスケーキかな?
セバスは毎年色んなクリスマスケーキを作ってくれるから
なぁ~♬今年も準備してくれてたのね。
それは真っ白なホイップクリームとイチゴがのった白と赤の綺麗なケーキでした。
明日はクリスマスイブだしね♬
それにしても今年のケーキも美味しそう~(≧∇≦)❤
すると、キッチンで作業をしていたセバスがこちらを振り返りそうになりました。
おっと!あぶないΣ(・ω・ノ)ノ!ケーキに見とれているとぼ~っとなって油断しちゃった。
慌てて身体をひっこめた彼女はこのまま自分の部屋に戻ることにしました。
(お客様がいるのに邪魔をしたら、お行儀が悪いってセバスにあとで怒られちゃうもんね。)
美味しそうなケーキも見られたし、これで我慢しなくっちゃ。
しばらくするとまた玄関の音がして、お客様が帰ったようだったので、下へ降りてケーキを見に行ってみると・・・
なんと!さっきまであったあの美味しそうなクリスマスケーキがどこにもありません。
どうして?!さっきまであったのに!!
泥棒?いや、あのお客様しか来てないわよね('ω')
客間で片づけをしているセバスに近づいて、慌てながら
「セバス!さっきのケーキはどこ?」と、のぞいていたのを
知られると分かっていながらもつい聞いてしまったのです。
すると、「ああ、ちょっとお待ちくださいね」
とセバスは棚を開けゆっくりした仕草で何かを取り出したかと思うと、
「今年のケーキはこちらですよ」と、さっきとは違うクリスマスケーキを持ってお嬢様に見せました。
「あれ?さっきのケーキと違う!これが今年のクリスマスケーキなの?」
「はい、こちらですよ。先ほどの物は試作品ですのでご安心を」とセバスは説明しました。
「そうだったの。良かった~。てっきりさっきお客様が来たときに出ていたケーキが今年のうちのケーキかと思いこんじゃった」
「そうでしたか。あれは色々試作したうちの一つですよ。
今年はストロベリーのソースを中に挟んだチョコケーキをご用意しました。スポンジにもココアパウダーとそれから洋酒も加えまして、少し大人向けにしてみました。
いくつか試作品を作りまして、チョコケーキでないものにしようかとも思いましたが、お嬢様はやはりチョコのほうがよろしいかと思いまして。
まだ仕上げが済んでおりませんので、もう少々お待ちくださいね」
「もうイチゴものってるし、出来上がりじゃないの?」
「仕上げは明日にしようと思っていましたけど、今ご覧になりたいですか?」
うんうんとお嬢様が大きく頷くと
「ではこれを乗せて・・・これで完成です」
そういってセバスがケーキの上に丁寧にのせたのは、
砂糖菓子のサンタ帽をかぶっている元気そうな女の子サンタさんと可愛いトナカイさんでした。
「わ~可愛い飾りを作ったのね❤ あれ?サンタさんが??」
「今年はお嬢様にサンタさんになっていただきましたよ」とセバスはにっこり。
今年の美味しそうなケーキを目の前にして、喜んでいるお嬢様は、消えてしまったケーキのことはもう忘れてしまったようです。
一方セバスはきっと明日このケーキを食べ終わった後にどうしたのか質問されるんだろうなあ・・・と思いながらも、
喜ぶお嬢様の笑顔を見ることができたので、とても幸せな気分なのでした。
↓ 思いつきやし 恥ずかしいから消しといてね(*´艸`)
気の小さい 天然の 妖精がいいなぁww
ころねちゃん用 ネーミング案
イデアル
メディアン
ノルム
モジュラ
ベータ
ゼータ
スカラー
ダラン
ベルシアン
ラプラシアン
ナブラ
ネイピア
シータ
エプシロン
ゼータ
エータ
イオタ
ウチにもセバスさん着て欲しいと思いました(≧◇≦)♪
元気貰ったし がんばるわ(=^・^=)
おおきに~
土曜日よろしくお願いします(=^・^=)
あと二山くらいあるけど 先に 時間があったらエナジー補給をお願いしたです(*´艸`)
土曜日はいそがしいんかな?
また空いてる日時を教えてね
セバスのカレーも興味津々(*´艸`)
今日も幸せな笑顔いっぱいでしたね^^
ケーキの行く先とお客様が誰なのか?
何をしにみえたのか?
すっごく気になりなす^^
消えてしまったケーキと、謎のお客様。
続きが気になります。
それにしても美味しそうなケーキですね。
食べてみたいです(〃∇〃)
今日もセバスとお嬢様のお話を楽しく読ませて貰いました。
可愛いお話 ありがとう 心がほのぼのとしたよ~
この続きもあるのかな?
←ころねちゃん ミトンは赤にしたのね。
私 その部屋の背景はピンクを買ったんだけど
最後に赤も買ってしまったよ。
またセバスとお嬢様のお話も楽しみにしてね。
読んでいてほっこりしました。(#^^#)
。。。に癒されました㋵(^_-)-☆
消えてしまったケーキは試作品なので店員さんが持って帰ってしまったのでした (๑و•̀ω•́)و
元気そうな女の子サンタさんがお嬢様なら
可愛いトナカイさんはセバスなのでしょう ヽ(=´▽`=)ノ
なんだか、食べてしまうのがもったいない気もしますね ^^;
ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”・・・Σ(○д○;)
それは置いといて(私もお嬢様同様気になりましたが)美味しそうな
ケーキのお話! 素敵です☆彡
見栄えも最高で、美味しいケーキなんて最高ですよね(´∀`*)
滑る雪道 大量の本を
セバスに叱られますよwww