Nicotto Town


モリバランノスケ


霞たなびく

朝、少しづつ明るくなりかけた空気を感じて、目が覚めた。いつものように、寝床の中での、シャーリ-ーマックレーンGoingWithinを自己流にアレンジした瞑想法を行う。その後、静かに起きて、オレンジ色の炎に包まれた太陽を仰ぐ。

ここは、千葉県の南房総。高い山は無い。丘陵が連なっている。低山の山際から、霞のような白い雲が棚引いている。顔を覗かせた太陽の光が反射して、キラキラと輝いていた。思わず、何かに祈る気持ちに誘われた。手を合わせる。
心のなかで、(今日も一日、宜しくお願いします)と念じて、生かされている事に感謝した。

階下に下りる。ラジオのスイッチを入れ、周波数をNHKに合わせた。続いて、降りてきた妻と共に、ラジオ体操を行う。毎朝の習慣である。
それから、愛猫の黒猫、チャムを連れて、丘の上に建つログハウスから、早朝の散策に出る。

先ず、ベランダから庭を見下ろす。そこには、共に朝を迎えた、様々な樹木、草花・・・・。
それぞれに、懐かしい想でのつのる仲間達だ。
(おはよう御座います)と、彼らに朝の挨拶。
<おはよう、おはよー、オハヨウ、・・>と、元気な声が返ってきた。みんな元気そうで何よりだ。(今日も明るくいこうぜ)と返答する。

ベランダを通り、庭の階段を降りていく。途中左側に、幹の太さ1Mほどの楠木。この子は、ログハウス建設時に、何処からか、種が飛んできて芽吹いた、まだまだの青年樹。それでも、樹肌は、ゴツゴツと一人前だ。私は、思わず、素手で優しく触り、(元気そうだね)と、声を掛ける。彼の根本、樹肌に共生するランにも。




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