Nicotto Town


モリバランノスケ


メープルシロップ

庭の西南に、楓の木が在る。樹齢は、エゾ松の老木には遙かに及ばないが、50年ぐらい、にはなるだろう。太い幹周りの、しっかりとした樹形である。今は、葉をスッカリと落とした、寒々しい姿だが、春の新緑秋の紅葉は見事だ。

今朝も、愛犬を伴い庭を散歩しながら、彼女の側を通り、いつものように(おはよう)と挨拶した。<オハヨウ>と、返事が響く。私は、(元気そうだね)と言いながら、そっと彼女の樹肌に手を添えた。

昨秋、彼女の樹肌の窪みから、微かに液が染み出しているのに気が付く。メープルシロップであろう。指でさわり、ソット舐めてみる。微かに、ほんのりした甘さが舌に拡がる。私は、密かに連想する。朝のコーヒーに合うかも?。

私は、楓に(少し頂いて良いかな?。)と、聞いてみる。<イイヨ>という返事。(だけど、貴方の体に悪い影響はないだろうか?。)彼女の答えは、かえって、自分の樹肌が綺麗になるから好都合、と、考えているようである。

その日以来、樹液が染み出している箇所に、軽く細い穴を開けさせてもらい、細い管を差し込み、小さな器で受け止める細工をしている。勿論、濃縮されている市販のそれにとは、比較にならぬが、ブラックコ−ヒ−派の私には充分!。

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2024/01/13 18:26
ブログ広場よりお邪魔しました。
とても美しい風景が浮かびました。
樹木達との会話素敵です。



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