Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 378 忘れた頃

災害は忘れた頃にやってくる。お正月にくるとは。お正月番組を楽しみに、家でゴロゴロする計画だったのに、過去一で緊迫した雰囲気の正月になってしまった。

 幸いにも、住んでいる場所は震度3の揺れしかなく、被害はゼロだった。我が家は耐震設計の家なので、大きい揺れでも大丈夫というのだが、小さい揺れしかこない。まぁそれが一番いいんだけどね。なにか胸にくすぶるこの消化不良感という贅沢病というのか。まぁ、災害が無いにこしたことは、無いのですけどね。
 昔、松本人志師匠が核ミサイルの国防にかかわる仕事をしていた人の話をしていて爆笑したんですけど、自宅の耐震構造を思う時、いつもそういう話を思い出す。人は何かを切りたいんじゃなくて、ハサミを持つと切りたくなる…みたいな。
 阪神大震災の時も火事が多発したという。地震は怖いけど、それに伴う火事は確かに怖いなと、ニュースを見ながら火災への備えを見直した。
 
緊急地震速報の確かさ

 ゆったりしていた正月、スマホから警報が。緊急地震速報、地震がきますという事。その速報どおりに地震がくる。地震がおさまった後、正確だな~~~~と、その正確さに感動していた。地震がきますって教えてもらえる令和時代。テクノロジーはいつのまにかだれかが着実に進歩させていたんですね。その恩恵、その予報の確かさに凄く感謝ですよ。

 緊急地震速報を聞いてから、地震がおこるまで、計測していないから私の体感での記録になりますが、大体、十数秒~約四十秒、という位だった。地震の震度までは教えてもらえないから、鬼が出るか蛇が出るか、わからないのでとりあえず大きいのがきてもいいように行動する。家族を家具転倒下敷きの可能性のない窓ガラスから遠い家の大黒柱側に集めて、クッションやタオルケットで防空頭巾の代わりに頭を保護するよう指示する。キッチンにむかって、火を全消し、ヒーターなどの電源を切る。

…という行動をするのが、精一杯だった。緊急時に家族を守る行動としては、満点とはいかずとも、まぁ及第点というところだったと思う。緊急地震速報があってから、数十秒という時間があったおかげで、いろいろ動けた。緊急地震速報がもしいつか、有料サービスになったとしても、火を消したりする行動が地震前にとれるのと、とれないのでは大きく心構えも違うと思うと、緊急地震速報はこれからすごく有望な有料コンテンツとして成長するんじゃないかと思った。かなり正確で、便利を感じたから。


石川県の医師のきもち

 地震がおこって、避難先の映像がテレビで何度も公開される。逃げられる人は安全な場所に避難して生き延びられるけど、石川県で、ICUの管理してるような医者って、逃げられるの…?と夫(神)に聞いてみた。
「まぁ、無理だろうね」
っていうので、医師がかわいそうじゃないか。看護師も。
「逃げて逃げてっていうけど、患者置いていくのか…そもそも患者は?停電になって、呼吸器とか稼働とかどうなってるの?」
とか夫(神)に聞いてみると
「ま、天命と思って(笑)」
とか言う。そんなですよね。患者のほうはまだしも被災したという事に納得はできないなりに納得はできるだろうが、「逃げようと思えば逃げられるが、逃げるのか」という究極の哲学的難問にぶち当たるかのような、震度7の地震がきて、大津波警報がきて、停電して、火事もおきて、道路も走れるかどうかというような、大災害が起こった時、その時のその場にいる医者という職業の人たちの気持ちを思うと、だれがその人類の究極の最大難問のような難しい問題に、こたえられるんだろう・???????と、現実を忘れたくなるんですが、そんな現実の問題が、生身の肉体にふりかかっているだろう、石川県の医療者たちを、だれがなんと言えるのだろうか。ただでさえ激務激務といわれているのに、災害ということが起こって、何十倍にも苦労している医療従事者たち。そして難しい問題は、後回しにしてしまおうとおもえばできる私たちを、医療従事者たちはあきれてるだろうか。怒るだろうか。なんだかとても切ない気持ちになった正月だった。




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