今年の中央競馬も残すところあと３日。重賞は土曜の阪神C、日曜の有馬記念、来週木曜のホープフルSの３つ。しっかり当てて終えたい。

【有馬記念】このレースを大まかに分けると２パターン。中盤ガクっとペースが落ちて緩い流れになると内や前有利な立ち回り戦で、ハイペースや中盤あんまり緩まず流れてのロンスパ戦になると差し有利。過去５年ではパンサラッサやアエロリットが飛ばした１９年と２１年がハイペース（後続はミドル）、それ以外の３年はやや後傾ながら後半５Fのロンスパ戦でいずれも差しは決まりやすかった印象。今年も去年と同じタイトルホルダーの逃げが濃厚で馬場も差しは決まりやすくなってきてるから今年もそっち寄りかなと。コーナー６つで基本は内有利ではあるけど、差しが決まる流れなら極端に外やない限りは問題ない。もう１つ重要なポイントは余力。近年秋GⅠ３戦走る馬はほぼおらんし、大目標の後の出涸らしのような状態ではやっぱり厳しい。ここへの本気度は重視したいところ。血統ではダンチヒ、ロベルトあたりが目立つ。

スターズオンアースは前走JCは秋天を挫石で回避した後やったし、枠や斤量差を考えればリバティアイランドと互角の評価はしていい内容。大箱２０００～２４００なら相当強い。ただ小回りやとスタートが速くないのもあってどうしても後手を踏む競馬になるからね。最近は改善されてきた感もあるからそこまで心配せんでええんかもしれんけど。あとは距離自体はこなせると思うけどタフ馬場の経験がないだけに暮れの中山２５００となるとどうかなってのもある。ジャスティンパレスは前崩れの展開が向いたとはいえ高速府中の２０００やとスピードやキレが不足するかなって思ってたから秋天はびっくりした。宝塚も展開は向いた方ではあるけど、１，２着馬より早く仕掛けたことや騎手が鞭を落としたことを考えればもっと際どい勝負になってたかなと。こういうタフな消耗戦でもやれるし、阪神大賞典や神戸新聞杯みたいなインを立ち回るレースも出来るから安心感はある。去年は前崩れの流れを追いかけすぎたし、この１年でかなり力をつけたからね。スルーセブンシーズは去年のこの時期条件馬やったことを考えれば宝塚２着、凱旋門賞４着は驚きしかない。直結しやすい宝塚２着馬やから当然それなりの評価は必要やとは思うけど、イクイノックスとクビ差という物差しで評価されるならそれはちょっとどうなんかなというのはある。というのもイクイノックス自身宝塚は遠征帰りで状態は今一つやったし、小回りや荒れ馬場が得意なタイプでもないからね。個人的にはこの１年でイクイノックスのパフォーマンスが１番低かったのはこの宝塚やと思ってるくらい。適性や能力は問題ないと思うけど変に人気すると嫌やなと。難しいのは３歳勢の扱い。何度か書いたけど今年の牡馬クラシックは軒並み低レベル戦でタスティエーラやソールオリエンスも含めて古馬相手のGⅠで本命を打ちたいほどの時計やラップの裏付けがないんよね。勿論世代の牡馬が全部弱いなんてことは現実的に考えにくいからパフォーマンスを上げてくる可能性はあるけど、穴ならともかく人気でとなるとちょっとなと。２頭の比較ではタスティエーラは決め手はないけど立ち回りの上手い持続力型やから緩い流れで、ソールオリエンスは依然としてコーナーリングの問題はあるから３～４角で外を回すことが不利になりにくいタフな消耗戦でというイメージ。ドウデュースはピッチの速い走法やし京都記念のレースぶりを見ても小回りでパフォーマンスを落とす感じではないはず。距離もこなせるとは思うけど問題はローテと馬場。秋天、JCとハイレベルなGⅠを連戦してお釣りがあるかどうか。しかも全部遠征。近年このローテで有馬勝ったのはキタサンくらいかな？高速馬場の高い馬やから暮れの中山の馬場が合うかどうかも気になる。穴っぽい所ではまずディープボンド。速い脚は全く使えへんから府中の中距離戦なんかは絶望的に合わへん。海外帰りやったここ２年より調整はしやすいはず。上がりのかかるタフなレースになれば。あとはライラック。これも速い脚を求められると厳しいタイプなだけに２走前の府中牝馬Sの好走は信じられへんくらい驚いた。前走エリ女もロスなく進めた内の３頭が上位独占する中で後方に下げるロスの大きい競馬で４着とかなり強くなってる。タイプ的には合うだけに押さえておいても良いのでは。