白い世界
- カテゴリ:スポーツ
- 2023/11/17 23:03:49
以前ダイビングをしていた時の出来事を急に思い出しました。
その日、海況はあまりよくなく、透明度が最悪でした。グローブをしている自分の指すらまともに見えないほどのバッドコンディションです。
潜降はロープをつたって行い、チームとは海底で集合するという段取りだったのですが、潜降途中で私はあやまってロープから手を放してしまったのです。普通なら放したロープはすぐつかみ直せばよい話なのですが、なにしろ水が白濁しています。ロープも何も見えません。慌てて手を振り回してみましたが、どうしたことかロープに当たりません。ひょっとしたら、意外に海水が流れており、私はロープから、そして、海底の集合場所から数メートル離れてしまったのかもしれません。
そう考えると、鼓動が速くなり、呼吸も荒くなってきます。うっかり手を放すなどという凡ミスを犯したことの情けなさ、チームの皆に迷惑をかけるかもしれないという申し訳なさ、そして何も見えないという恐怖と不安で、あっという間に気が動転してしまいました。
が、ともかくも潜降をつづけます。運よく集合場所近くに降りられるかもしれないと思ったからです。結果は残念なものでしたが。
海底にひざをつき周囲を見回します。
何も見えません。本当に何も見えないのです。真っ白なんです。真っ白の世界に取り囲まれて、聞こえるのは自分の呼吸音だけ。
すごく恐ろしかったです。まるで異世界にでも迷い込んだ感じとでも表現しましょうか。いえ、こんなものではあの白い空間の異質な感じには到底およびません。
とにかく私は、真っっっっ白の中に、独りだったのです。
すると間もなく、何も見えなかった視界の1メートルほど向こうに灰色の影がちらりと見えました。
ひと? チームのメンバー?
でも、すぐに見えなくなります。呆然としていると、今度は視界の端の方でまた何かが動きます。振り返りますが、やはりこれもすぐ消えてしまいました。
そのあとも何度もそれは起こりました。真っ白の中にちらちらと明滅する灰色の何か。
……
……
……
今、思い出せるのはここまでなのです。そのあとどうやってチームメンバーに合流したのかまったく覚えていません。が、大騒ぎにはなっていないので、私は緊急時対応のセオリーどおり浮上したかなにかしたのでしょう。大事に至らなかったのは幸いでした。
しかし、あの白い世界にはもう二度と行きたくないです。あの世界に比べたら死後の世界の方がまだましなのではないかと思っているくらいです。それほどの異様な体験でした。
愛知県の海の方? 知多半島とか?
ダイビング・ポイントでない場所で潜る時って、魚協と調整するんでしたっけ? 「潜りたいから、潜らせてください」とか言ったら一蹴されそう(^^;)
旦さんの実家がもぐれそうな海だけに・・・悔いが残る・・・。
一度でいいから、あの海の中をみてれば、諦められそうですけどね。
でも、限界集落なので、人がへって漁師が居なくなったら、
安心して?許可とらずに、潜れそうですけどね。わわわ;
あらー、それはひどかったですね。ちょっとした傷程度ならまだしも、凹むぐらいの衝撃だったんですね。
どこの世界にでもいますが、旅先で傍若無人にふるまうひと、なんとかなりませんかねぇ……
その傷持ちのレギュレーターをだましだまし使いつづけていた感じですか。今お手元にある器材がそれ? 一度、海から離れてしまうとなかなか戻れないですよね。きっかけ次第かも知れませんが。
私はこの日記にかいた事件後間もなくダイビングを止めようと決心して、スーツ・器材類、すべて手放しました。それほど長い期間ダイバーでいたわけではないですが、自分の中では十分楽しんだと思います。後悔はないです(^^)
いつかまた潜ろうと実家からもってきて、置きっぱなしです。
いつかまた潜ろう
↑
時代がめぐって、いろいろサービスショップが閉店してって、
メンテにだしてた店は東京だしで・・・。
海にかえりたいけど帰れないけど。
嫁ぎ先は海辺で、帰省のたびに「もぐりたい・・・」とつぶやくのでした。
つかえるけど、顔の正面で、一番見えるメインでしょう?
腹立ったけど。
サービスのショップをお気に入りにしてたので、
丸くおさめて、金持ちババーがまたくれば、ショップも潤うので。
我慢しましたけど。
ゴムが割れて、初器材だから、予備なんてもってないから。
スタッフのメンズの大きい予備のゴムにかえてもらって、
もぐったけど。
やっぱりサイズあわないと、唇のはしが切れて大変でした。
その回の宮古島は、それで、泣き寝入り旅です。
何をきっかけにこの出来事を思い出したのか、日記を書いているうちに忘れてしまったのですよね(^^;)
強烈な経験だったので今後も忘れることはないと思いますが、それゆえちょっとしたきっかけがあればいつでも思い出すぐらいの軽さだと思います。
他人にはすぐ「それは何か意味があるかもしれませんね」などと言うくせに、私のダブスタも大概にしろって感じですね(笑)
ありがとうございます。
まあ、生きてるうちにあんな世界を垣間見たなんて、ある意味貴重ですけどね。コントロールされた状況で似た状況を作り出したとしても、あの没入感は得られないでしょう。
この経験も、宇宙からのプレゼントのひとつと思えば昇華できるかもしれませんね(^-^)
ピンクコーラルさんもダイバーですか。
ってか、ひょっとしてプロの方??
「黒い影」は、今思うに、単に目の鎖覚ではなかったかと思います。
視界が一色だと、目は実際には存在しない色を作りだしやがるんです。生理的な現象ってことになるのですが、ひとによってはそれを実在だと勘違いして、そっちの方に泳ぎ出してしまうかもしれない。そして遭難とか……
とはいえ、所詮はファン・ダイビングですから、最後は浮上してしまえばよいのですが。
この経験の前後に、自分の居場所がわからなくなったことがもう一度あったのです。確かそれで嫌になってダイビングをやめてしまったのでした。
> 初おろしなのに、ボコられて、弁償もされなくて。
あらら(^^;)
一式そろえたら数十万がふっ飛ぶのに、まさか一回でふっ飛んだのですか??
死後の世界は見たことないです(笑)
が、もし死後の世界があったとしたら、あの白い世界よりはもう少しにぎやかだと思うのですよ。天国に行くにしても地獄に行くにしても、天使とか鬼とか自分以外の存在がいるでしょ? 白い世界には私しかいませんでしたから。
実際のところダイビングは危険と隣り合わせの面があって、認定をとるにはそのような危険性について知り、緊急時の対応を実習したりするのです。
でも、現実にそのような事態に陥った時、どれほど冷静に対処できるか疑問です。この時は無事でしたが、次もそうだとは限らないですからね。
今はダイビングをやめてしまったので、もはや私には関係ないことではありますが。
そういえば色々体験とかもしてましたもんね
私はダイビングとかした事ないけど
普段視覚に頼って生活しているから
見えているものが真っ白な空間
しかも海の中・・・想像すると恐怖ですね
覚えていないという事はそれだけ御中之介さんにとって
忘れてしまいたいほどの恐怖だったという事ですよね
戻ってこられて本当に良かったです
忘れていた事をあるタイミングというかで思い出すって
どういう事なんでしょうね
何か意味があるんでしょうか・・
時折フラッシュバックすることもあろうかと思うけど、今は安全な場所で健康でいるんだって、言葉に出して脳の「怖い」を落ち着かせてあげてください。
ロープで降りる時、カラビナとかフックつけていないと、
うっかり手が離れる事、ありそうです。
海面から海底まで、もぐる間も、海流が一定じゃないですもんね。
迷子で、泊まってる時に、黒い影って。
大物が近くにいたのに・・・みられないというね。
ちらちら死角をねらって様子みにくるなんて。
大物のタイじゃないかな・・・主だとそういうのやりそう。
越前で、ここから先釣り場、ここからこっち潜り葉という境界線を、
絶対に越えない、1m級の大きな主がいましたよ。(笑)
みごとに境界を越えないんですよ。
賢いですね・・・タイは。
逃げたタイは知恵がつくから、釣り辛くなるそうです。
魚はさらに、逃げた時に、危険ホルモンをまき散らすので、周囲に魚がいなくなるとかなんとか。
合流できて、良かったですよ。
最近、ニュースになる、アジアの海でも、
ドリフトダイブでの事故、
見通し悪いのにダイブでの事故、多いですものね・・・。
旅行の日程に入ってると、サービス会社もどうにか潜らそうとしますよね;
そういう観光ダイバーのおばちゃんに、
パワハラ、セクハラに耐えてお金貯めてかった器材、
初おろしなのに、ボコられて、弁償もされなくて。
泣きをみたことありますよ・・・。
御中之介さんって凄いですね
何でもできちゃうんですね(^_-)-☆
海って怖いですよね
まして周りが見えないって不安でしかないわ
何もなく戻られたので良かったですね
死後世界見た事有るんですか???(笑)
ダイビング凄いですねぇ~私はしたことないですww
その光景を考えただけでもなんだか怖くなってしまいました(;^ω^)
うんうん、でも無事で何よりです♪