Nicotto Town



私の思う100年後の世界

連載開始

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2023/10/31 15:51



 月の軌道にあるラグランジュポイントのL4とL5には宇宙美術館があり。
さまざまな美術品が無重力ならではの美しさで宙を漂っている。
それも天文設備で見る楽しみと言える。

 
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2023/10/31 15:50


月では多くの反射望遠鏡や電波望遠鏡がありどれもかなり巨大だ。
重力が地球の6分の1なので単純に望遠鏡が地球のものより6倍のものが作れる。
月に大気はないので星を見るには最適なのもある。
ちょっと天文台に行ってみようか・・・
月に使われる車は宇宙服着用想定でないなら完全密閉で道路は発泡ダイヤモンド製の塗装の上に鉄板を敷いてある。車輪の車軸はイリジウムという摩耗性に強い元素で作られ車体も強い磁気を帯びているから道路から車がはみ出ることはない。
空気のない月の事故は即死亡に繋がるので対策は周到だ。
エネルギー源は核電池により作られた水素で酸素と反応してエネルギーを得る。
各所水素ステーションでは水を返し水素酸素を受け取るが核電池あるので時間が経てばエネルギー補給になっている仕組みだ。
クレーターに作られた天文台は多くの太陽系外生物生存可能惑星を探し星間航行船の目標にプロジェクトを組まれる。


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2023/10/31 15:50
月の住人



 月の住宅は階段だらけだ。
ドーム状の建築物がシャボン玉のように上に上に重なる。
だが街の紹介はあとにして飯にしよう。
月での調理には圧力鍋が欠かせない。気圧が薄いからだが、まあ圧力鍋あれば月で養鶏した歳取って固くなった肉でも柔らかくなる。
月の農業で育ったキャベツと鶏肉の煮込みを食べ終えるとアルデン・D・ピアソラは
エレベーターで上に行く。
月は地球の6分の1なので心臓のような臓器の負担が軽く。
成長期はデメリットが大きいが歳をとっての月への移住は利点になる。
シャボン玉の積み重ねのため多く段差があり地球の登山のようなデザインをされてある。
シャボン玉の内側は有機ELで好きな風景を見せる。
このシャボン玉は発泡ダイヤモンド製でちょっとした隕石くらいでは壊れない。


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2023/10/31 15:50


火星は水素自動車が主流であり所々自重湯沸かし器の水素ステーションがある。
重力が弱い火星のため塔型自重水力発電所はその分巨大だが延々とエネルギーを何の消費もなく作ってくれるありがたい設備だ。
あとは輸送特化の猿田彦が水星から資源を持ってきてくれたら火星の工場は稼働する。


 月の住人

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2023/10/31 15:49


 火星の昼の空は赤色(?)をしている。
わざと温室効果をさせるため火星大気の60パーセントは二酸化炭素で20パーセントはメタンである。それでも火星の気圧は薄い。
火星は人工的に気圧調整しなければすぐ元の火星環境に戻ってしまう。
火星のテラフォーミングの目的は工場都市であり。金星の生物のためのとは意味合いが
違う。
火星にはたくさんの巨神兵がいる。
火星を編み目状に運河で覆い物流と気候安定を目指す計画で急速に発展し始めている。
生物は農業くらいなもので火星産ワインをブランド化しようと取り組んでいる。
さらに巨神兵の開発においてみると重力が軽いという有利があるため。
巨神兵を完全二足歩行で歩かせてみようというプロジェクトがありたびたび転ぶが
歩いた時は歓声が上がる。


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2023/10/31 15:49


 馬毛島にある猿田彦は船首がパンパンに膨らんでいる。
今回の半飛行船の気体はトリチウムらしい。
大気圏まで浮遊気体をトリチウムで浮かんだあとトリチウム、ヘリウム3の核融合反応で火星に向かう。
地球からなら燃料に不足はない。
地球から火星まで水素酸素反応エンジンならこの距離なら9か月かかるらしいが
核反応エンジンでどんどん加速し3ヶ月で火星に到着した。
猿田彦着陸船は本来トリチウムを浮遊気体にした場合太陽系内を無補給で行き来できる
スペックらしい。


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2023/10/31 15:49
火星の様子



 ハサン・アル=マムラカはシェール・パラジャーノフと結婚していて
息子のガルリ・パラジャーノフはまだ10歳だ。
昔は戦争の絶えないイスラエルも対話を成して争いごとはなくなった。
ガザ地区にある自重水力発電所は電力源でもあり非常用飲料用水確保にもなる。
シナイ半島を削るように作られた運河は巨神兵の仕事だ。
ハサンは荷を積み下駄飛行船空港から東に飛んだ。


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2023/10/31 15:48


 研究が進むのは発砲ダイヤモンドの基礎研究だ。
発砲ダイヤモンドの内包気体がヘリウムでなくてもいいが、
作り方は毬を水素充填の箱の中で放射線を当てると結合が水素化合物になり。
それ同士を圧縮すれば結合の水素を離しダイヤモンドの結合化する。
飛行船で運べる家や工場としてだけでなく分解可能なアリーナとしても研究が進み。
多くの技術の礎を築いている。

火星の様子
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2023/10/31 15:48


発泡ダイヤモンド製でも巨神兵は化学反応式だがガンダムは機械式だ。
軽いことは確かだが動力は各所モーター駆動で外部電源により動く。
ガンダムのほうは小型で18mらしい
主に雑用の仕事をするのに開発が進んでいる。
飛行船はさらなる南に進む。


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2023/10/30 15:51


 オホーツク海の辺に作られた都市で巨神兵の実験が行われている。
今はまだ巨神兵が二足歩行できるには技術不足だ。
全長一㎞の巨体は今はまだよちよち歩きだ。
それでも幼児よちよち歩きの公園砂場土木で世界の運河を作ろうとしている。
成人後は猿田彦に積み込み星間航行船の箱船にて現地に運ばれるらしい。
「頼もしい幼稚園だな・・・」
ベンジャミンは一人つぶやく。
飛行船で持ってきたアプリコットを現場責任者に渡すと飛行船にて南に飛んだ。


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2023/10/30 15:51


 南北アメリカをメキシコ湾から大平洋まで掘り進めたのがアメリカ運河であり、
運河は役目を終えたパナマ運河の代わりに船の物流を担っている。
巨神兵はいとも簡単に運河を作りあげた。
アプリコットを過酸化剤の動力で動くのが巨神兵だ。
エンジンそのものはアメリカが作ったが独特でエンジン自身が膨張収縮する。
発泡ダイヤモンド製のエンジンだが酸素の強さでエンジンが焼け付くのを防ぐため
過レニウム酸バリウムを水で溶かしエンジンを一周させて膜を作るという独特さだ。
レニウムはロケットエンジンのノズルに使用されるくらい熱に強い。
蒸発しても使用後再度水に溶かせば再利用できる風変わりなエンジンだ。
飛行船はさらに西に飛行した。


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2023/10/30 15:50


 アフリカとヨーロッパを繋ぐジブラルタルあやとり吊り橋は物流を支える。
カーボン・ナノ・チューブは強く軽く柔軟性があり。
詳しく言えばアルミニウムの半分の軽さで鋼鉄の20万倍
(引っ張り強度はダイヤモンドすら凌駕する)という素材でそれをあやとりの要領で繋いでいるので震災起きて損傷しても崩落はしない。
ただカーボン・ナノ・チューブは放射線には弱いので芸術として保護の飾りをつけられてある。
カーボン・ナノ・チューブの強さを立体にしたのが発泡ダイヤモンドであちこちに
企業看板のような巨大フィギュアが飾られている。
カーボン・ナノ・チューブの鞠にヘリウムを内包しそれをくっつけあってできている。
飛行船はさらに西に飛んだ。


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2023/10/30 15:50


 飛行船は西に向かって飛行した。
元タクラマカン砂漠は巨大な湖となり漁業に営む現地民がいる。
飛行船船尾は巨大な強化硝子で壮大な風景を見せる。
そのまま西に飛行すると復元されたアラル海があり。
雨雲は新たな水源の補充に雨となる。
西ナイルやアラブ大河の蒸発は東で雨となり湖や耕作地になり再度蒸発してタクラマカンを巨大な湖に変えた。
そのタクラマカンの蒸発はさらなる東で雨となり今は黄砂の被害もない。
地球温暖化を北極を温暖を受け入れた上での健全な気候の指標はタクラマカンの水位で
あるようで地球連邦の監視が効いている。
飛行船は更なる西に飛行した。


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2023/10/30 15:50
新技術として



 ベンジャミン・F・ロドリゲスはアプリコットという酸化剤の受領のために中華民国の田舎に来ていた。
下駄は水源があれば水素や酸素を作れる。
水素は電力源と蒸留水として街の飲食店で活用されるが酸素はここではアプリコットの
材料になる。オゾンのように酸素で輪を描く同素体ではあるがそのままでは中心方向に
収縮し壊れるので二酸化炭素を置いて固定しているのだ。
結束結合という新たな分野は他にも梅という窒素の結束結合も生み出し化合の意味での
燃焼のあり方を説いた。
下駄空港を中心に村は発展し農作物以外の収益もアプリコット製造として利益を生み出している。
飛行船は人だけでなく車も運ぶ場合もあり、それ以外にも荷だけを積んだツバメという
市場型の飛行船も立ち寄る。
村の特産物は売り上げになり他から買い物として肉も魚も乳製品もブランド服も売り買いする。
村は新たに街に発展しようとしている。


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2023/10/30 15:50


 ナミブ砂漠に積み上げられた潜水艦や戦闘機は世界各国のものでここは平和の象徴となっている。錆びついたもう使えない兵器。苔が茂りカモメが舞う。
下駄空港には同窓会の友人がすでに集まっていてこの付近の海に沈めておいたタイムカプセルを取り出し過去からの手紙を読む。一緒に沈めておいたワインは大人になった今だから味わえる味だ。
…地球の酒は美味い。


  新技術として
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2023/10/30 15:49


 アラブの大河はナイル川と同じく人工の水源の大河らしいが川は細かく枝分かれし用水路のようだ。そこにあるのは小麦の穀物地帯。
川がない場所は草原となり牛がいて羊が居るようだ。
地球人口の腹を満たすにアラブの大穀物地帯は充分で地球人口は増え続けている。
貧困や格差のある人口増加ではなく皆豊かさある繁栄。
そこに争いはない。
イスラエルにあるソロモン当時の神殿を復元され宗教的対立も無いので皆笑顔だ。
飛空艇はアフリカ ナミブ砂漠に飛んだ。


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2023/10/30 15:49


 ナイル側の西に巨大大河がありヌン川と明記されてあるがナイル川自体の水量も多く、
これは上流に海水を淡水化させて人工的に水源としたかららしい。
エレメンテイがリクエストで近くにあるアルマジロ大公園に立ち寄り放し飼いのアルマジロに触れる。巨大ダンゴムシのように丸くなるのが可愛い。
飛空艇は借り受けているので自由に乗り降りできるのがよい。
紅海のスエズ湾の鉄板空港に降りると海に繋がる水族館のような施設があり、
透明なチューブの外に綺麗な魚介類が泳いでいる。
葦の海の奇跡とはモーセが海を渡った伝説にあるのだが平和になればだれでもこうして渡れるのだ。
反対側の鉄板空港に飛空艇を呼び乗り込むと空を飛んだ。
スエズ運河は今はないがシナイ半島を大きく割るように新しく運河が作られ船の出入りは多い。


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2023/10/30 15:49


 エレメンテイの両親のオルオチ・テオとルーシー・テオと科学設備の人材のための
リゾート地のカラム・アリーナのレストランで話をする。
電灯式同位体放射性崩壊とは完全に同位体を揃えた状態の元素を電球の中で例えば
鉄銅鉄銅と並べ電気で光らせた時の電圧により同位体がどう変化をするかを研究するもので同位体放射性崩壊シリーズ実験はそれでなくても多岐にわたる。
そんな科学者もたまには遊びたいと思うらしく発砲ダイヤモンドの組み立てアリーナに海を見立ててその中で泳いだりレストランで食事したり大型テレビゲームしたりしている。
エレメンテイの母はここに来た研究者らしくそのまま出会いが結婚に発展して自分が産まれたがこのような新たな実験の知識を元にサハラのどこかに現代人が作る科学の粋を極めた大ピラミッドの建設を予定され計画のために科学者が議論したりしている。
琉海が葦の海を渡ってみたいというので飛空艇型の飛行船を借り受けエジプトに飛んだ。


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2023/10/30 15:48


 上空に待機していた高高度ラピュタは浮遊気体が水素だから高い高度で留まる。
細長いラピュタには新コンコルドがありそのコンコルドに乗り継ぐと音速を超えるスピードで飛んだ。
コンコルドの加速は船尾の化学反応エンジンだが、目的地で減速時も化学反応エンジンで一言で言うと怖い。
高高度ラピュタは磁気カタパルトで新コンコルドを受け止める。
それはまるでキャッチボールをしているかのようで少し滑稽だ。
昔のコンコルドは音速が売りとはいえ空港が限定されたり大人数の客を待たねばならないと不評で廃止されたが。
ここでコンコルドに乗りたいというお客様の定義をし直すと。
とにかく急ぎたい費用度外視の少人数のお客様ということになる。
故に空港を空の上とし利用客も10名以内の一組様と定義づけられた。
お客様は新コンコルドと高高度ラピュタを貸し切れば割に合うのだ。
もちろん今日は忙しいが昨日は客が来なかったの時もあって良いもので客来ないなら動かさねば良い。
目的地付近の高高度ラピュタから高速機動型飛行船に乗り込みサハラ砂漠に作られた
アフリカ科学実験設備群の一つである電灯式同位体放射性崩壊観測所(LNNRE)の下駄空港まで急ぐ。


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2023/10/30 15:48


 村上琉海の両親に会うため江戸城で待ち合わせる。
妻という紹介だが子供はまだ居ないので気難しい。
考古学的に再現された屋敷には時代劇のような格好をした人種豊かな老若男女が居て、
生物学者と言う琉海の両親に案内された昔の地図には靖国神社とある場所に建てられた森にただずむ芸術建築は日本生物固有種博物館とありゲンゴロウという昆虫やアメンボと言う虫が生存できる状態で展示されていて生態系の豊富さを感じさせる。
生物学会が金星に生物移住させたい固有種は多岐にわたるが復元させた絶滅動物を生態系ごと再現させたいらしい。例えば恐竜などだ。
行きすぎた生物科学は害と思うが。
技術をつけておかねば仮に絶滅の危機から復活も難しくなる。
エレメンテイと琉海は村上家に挨拶を済ませ下駄空港から高速機動型飛行船に乗り込んだ。


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2023/10/30 15:48
  地球で過ごす休暇



エレメンテイ・テム・マケラは村上琉海と通常飛行船に乗り日本浜名湖まで来ていた。
京都を思わせる日本建築は汽水湖のほとりに乱立し浴衣姿の観光客の宿泊地となっている。浜名湖を酒を飲み食いできる小舟が悠々と浮かび宴会が続く。
宇宙で酒を飲めなくはないのだが重力圏内での飲酒は自殺行為らしくいかに薄めるか?
に主軸を置かれている。
・・・酔わないなあ酔わないなあ、で。いきなりぽっくりが宇宙飲酒の怖さだ。
酒の成分が体内を移動せず留まり続けるから故の症状らしい。
・・・それでも宇宙に酒を持ち込もうとするものはあとを立たないが・・・
まあ。今日は好きに飲み食いしていいということで運ばれてくる料理に手をつけるのだがその料理の豊富さには舌を巻く。
一番美味しいと思った料理は養殖アンコウの鍋で琉海が養殖と聞いてしきりに養殖技術を聞こうとするのだがアンコウとは深海魚と聞いて諦めた。
金星に深海は存在しない。
養殖アンコウの養殖技術はアンコウの生息場所に酸素を放出させるらしい。
餌の問題ではなく酸素の問題だったのだ。
・・・鶏なんかは金星でも養鶏としてお世話になっているが金星で生存できる動植物さがしはそれなりに難しい。
・・・まあ、心配せずとも琉海が勝手に探すだろう。


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2023/10/30 15:48


 ようやく地球までたどり着く。
猿田彦は下の部分に折りたたみの熱防護システムを設置して地球大気圏に落下する。
折り紙の仕組みの熱防護システムは繰り返し使えるようで丈夫なようで地球の馬毛島という場所に着陸しても発熱してるだけで損傷はみられない。
・・・起き上がれない。
宇宙ステーション乗組員よりは楽な暮らしらしいが開発の仕事も楽ではない。
猿田彦は外から見ると今は船首は収納されてある。
防疫の病院で精密検査をしてる頃。宇宙SEXしていた者がもう今の段階ですでにただの肉塊だと報告を受けていた。
噂では宇宙では受精卵は重力を感じることはできないのでどちらが上下か認識できずそれでも成長してしまうらしい。
筋トレからは始めたリハビリでは地球を初めて体感できた。
「地球で休暇だけでなく仕入れもあるのよ。羽目外しすぎないようにね」
言うと同時にエレメンテイは自分の甲高い声に驚く。
地球の昼間の空は青い。


  地球で過ごす休暇
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2023/10/30 15:47


 大気圏外まで来た猿田彦は水素、酸素の化学反応エンジンでさらに上空まで加速する。
何故、地球行きが今日であったかと言えば金星から猿田彦が地球軌道に来る時地球が来るからだ。つまり、近い。
金星が軌道上で地球を追い越すまで584日(地球時間)かかるので今なのだ。
猿田彦で6か月。金星に過ごす研究者や技術者にしてみればようやくの休みなのだ。
猿田彦は半飛行船モードの時の船首の水素燃料タンクはそのままだ。
地球にたどり着くまで燃料切れはなさそうに見える。
難を言えば半飛行船からなので気体の水素なのだ。
惑星外に出るには少々燃料不足に見える。
スイングバイ航法がなければ地球にたどり着けないと思う。
猿田彦の無重力で骨が弱りそうなのでカルシウム剤を飲み。
磁力服で疑似重力を体感する。
服に電磁石が付いていて各所の磁気に反応して引力、斥力を得る。
筋肉ごとでは重力を体感しているが骨自体が重力を感じているわけではないのでそれでも骨は弱るらしい。
・・・誰か欲求不満でセックスしているらしい。
行為自体無重力で難しいらしいが。
怒られている。
・・・ん?
「馬鹿、宇宙で受精卵がまともに成長できるものか・・・」
そういう問題なのか・・・


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2023/10/30 15:47


 イシュタル大陸にある猿田彦着陸船の側には海上都市がある。
金星に豊富にある硫黄や塩素をドーナツ状の簡単に言えば大量の中性子加速器で別元素に変える錬金術としての元素の工場でありこのような錬金術で硫黄や塩素をアルゴンに変えて金星上空に大気放出された。地球ではこの錬金術で希少金属や黄金も作り様々な問題を解決に導いたようだがそれはいい。
地球旅行だ。親に会う目的もある。
金星の海に着水している猿田彦は座席が用意されてはあるが通常は荷を運ぶ為であるらしく高級感はない。だが研究者待遇だから客扱いでも困る。この船は研究者が金星用に借りているものでいわば自家用車だ。
仕事用は汚れる対策のトラックでいい感覚だ。
・・・金星を完全にテラフォーミングを終えたらば客船用のシャトルに乗る。
猿田彦は水素を浮遊気体の半飛行船で上空に浮き上がる。


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2023/10/30 15:46


 ガソリンスタンドは金星の島々のいたるところに設置され自由にガソリンを使わせて貰っている。金星には技術者研究者以外いなく全員顔見知りだ。
ガソリンはラピュタで人工光合成して作られた人工ガソリンがその地点のガソリンが無くなり次第補給される仕組みで島だけでなく無人のボートで海の上でも補充できる便利さだ。
ラピュタが気になるって?
ちょうど行こうと思っていたところだ。
スタンドにほど近い無人の空港から飛行船に乗り空を目指す。
ラピュタは巨大だ。金星の二酸化炭素を人工光合成し尽くす目的で作られた拠点で今は
上空から光合成する鳥という聖獣(ドローンの一種)を飛ばし二酸化炭素を太陽電池の
布地で得たエネルギーで人工光合成してギ酸を溜め込む。
ギ酸はラピュタで炭素を液体水素に入れられさらなる人工光合成で人工ガソリンに変えられる。それをガソリンスタンドに補充されているのだ。
500メートルはある建築物のラピュタが天空にある理由はカーボンナノチューブの布地に当時の水素を浮遊気体として保持し続けているからで頃合いをみて気体をヘリウムに変えられるらしい。
ただの風船の塊に見える金星ラピュタだが年代物で2023年に始まったプロジェクトだから作られて100年というところだろうか。
金星のテラフォーミングは金星の高高度にラピュタ群を起き人工光合成し続け、
酸素濃度をひたすら上げたことに始まる。
だけど地球は酸素だけで大気が成り立つわけではない。
酸素は20パーセントだけで78パーセントは窒素だ。
そこで金星に窒素の代わりに活用されてあるのがアルゴンという元素で希ガスの一種のために呼吸しても酸素濃度がある限りは問題はない。
女性であるエレメンテイの少し低い声の理由はアルゴンを吸い込んだ状態での声だからだ。
ラピュタで地球行きの便の手続きを済ませると猿田彦のあるイシュタル大陸まで飛行船で飛んだ。


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2023/10/30 15:45


 金星の交通手段は主に水陸両用車だ。
何故なら金星には高すぎる山も無く深すぎる海もない。
大陸も細長く島々が多いからだ。
金星の85パーセントは海ではなかろうか?
この海だらけを移動するなら水陸両用でないと不便なのだ。
アフロディア大陸も大陸というか大きな島のようでこれが金星の大陸の大きい方だ。
そしてこの金星の海は浅い。
イワシや秋刀魚などを養殖の候補にされてあるが金星の海流は研究が始まったばかりで
回遊魚も迷子になる。
元気がいいのはシアノバクテリアのような植物性プランクトンなのだが長い夜が来ると
全滅してしまい巨大な赤潮になりがちだ。
水中に核電池をエネルギー源に酸素放出の機械を置かれる努力は試みられているものの
金星の海は広く供給が追いつかないのだ。
昼は生が支配し夜は死が支配する。そんな金星は地球から生物学から注目され続けている。


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2023/10/30 15:45
エレメンテイの地球紀行



 地球の空は青色をしていると言うが、今の金星の空はオレンジ色をしている。
地球の青空も見て見たいと思うが金星の生活に不満はない。
エレメンテイ・テム・マケラは金星の昼間の空を見上げて少し低い声で、
「今日も良い天気ね」と言った。
エレメンテイはアフリカ系の父と北欧系の母を持つ混血で
肌は少し黒いが髪は白い。
エレメンテイとはスワヒリ語でのエレメントつまり元素を意味する。
アフリカ人の父は科学者だったらしい。
地球より太陽に近い金星の日差しは強いがさえぎる元素があるので強すぎないしオレンジの空で済んでいる。
空を見ているとラピュタが飛んでいた。
金星をテラフォーミングした時、活躍した人工光合成飛行船で二酸化炭素を充分に酸素と炭素に分離できた後は今は空の空港の整備に急がれている。
金星は未だ観光には適さない。
金星は地球化の次の事業として海の生物を養殖したり、植林作業したりで忙しい。
だが、課題もあって地球は1日24時間だが、金星の昼間は地球時間で58『日』。
自転周期より公転周期のほうが速く逆自転しているので日の出は西から登り地球とは逆だ。そのため、昼間の期間も夜の期間も長いために生物の移植に苦労していてなかなか上手くいかない。
エレメンテイは養殖場まで行き試験管でPH濃度を測る村上琉海を呼ぶと、
水陸両用車で金星の大陸を横断する。





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