今週末の重賞は天皇賞・秋、スワンS、アルテミスSの３つ。木曜にはドラフト会議もあるし今週も楽しみの多い１週間です。

【天皇賞・秋】去年は逃げたパンサラッサはハイペースやったけど２番手で２秒以上、後ろやと４秒近くかかってるはずで実質ほぼ３F瞬発力戦。それ以前の４年は前半５Fが５９～６０秒台で後半５Fが57.2~57.4。つまり後半５F５６～７秒で走る高いレベルでの瞬発力と持続力を併せ持つことが求められるレース。元々馬場の良い時期に加えてコース替わりもあってここ５年全てで勝ち時計が１分５６～５７秒台とスピードが求められるからかマイルGⅠでも好走してる馬の好走が目立つ。血統ではヴァイスリージェントを筆頭にノーザンダンサー系の血、トニービンあたりが目立つ。ディープ産駒は２～３着は多いけど勝ち切れてへん。

イクイノックスは前走宝塚は安全策を採ったのはあるにしてもこの馬のパフォーマンスとしては平凡でやっぱり大箱向きなのは間違いない。逃げたことで脚質自在みたいに思われるかもしれんけど、この馬自身は５F通過はほぼ６１秒台、速くても６０秒台後半といったところやからこの距離やとドスローでもない限り後ろからの競馬になると思って良いはず。そういう意味ではベストは２０００よりは２４００。となると瑕疵になるとしたら追走面で、内や前が圧倒的有利な馬場や展開である程度ペースが流れるなら末脚を削がれる可能性はあるかもなと。ただまぁ、去年勝ってるし去年の秋天やダービーでは後半推定５６秒台前半～半ばで走れてるからね。まぁ普通に好走しそうではある。ドウデュースはダービー以降日本で走ったのが京都記念だけやから難しいけどその京都記念がどえらい強さで決して馬場や展開が向いたわけでもないのに斤量差のあったマテンロウレオやプラダリアを子供扱いやったからね。この２頭がその後GⅠでもそれなりに好走したことを考えても能力的にはイクイノックスと双璧と考えて良さそう。これもダービーでは後半５F５６秒台で走れてるように瞬発力も持続力も高いレベルにあるけど、イクイノックスとの比較で言うとドウデュースの方がピッチが速くてギアチェンジが早い。朝日杯なんか見てもペースが上がってもしっかり一足使えるのが強みやからある程度ペースが上がって基礎スピードが問われた方が良いかもしれんね。高速馬場でパフォーマンスを跳ね上げるタイプでもあるから雨は割り引き。プログノーシスは前走札幌記念はびっくりするくらい強かったけど他馬が特殊な馬場で力を出し切れへんかったのも大きいからこれを評価しすぎるのも危険かなと。前走は各馬内を空けてたことで内から上がって行けたけど基本的にはスタートが遅くて位置は取れへんし後方から外を回すタイプやからね。この相手でそんな大味な競馬では流石に勝ち切るのは厳しい。スパッと斬れるよりは重厚な末脚タイプやから去年みたいな極限の上がり勝負よりはある程度流れるかロンスパの方が良さそう。スターズオンアースはマイルは明らかに忙しいし小回りで流れの速い大阪杯も忙しかった。ベストは大箱コースの２０００～２４００で今回は久々に条件。ここならジャックドールを逆転する可能性は高そう。ルメールからミルコへの乗り替わりはマイナスやとは思うけど。ダノンベルーガは一瞬の脚はイクイノックスにも負けてへんけどそれが持続せんから毎回ラストで差をつけられてるんよね。かといってペースが上がって良いようには見えへんし、いつも人気になることを考えれば高い評価はしたくないかな。このメンバーで穴を狙うのは難しいけど面白そうなのはガイアフォース。高速馬場には滅法強い馬でマイルを１分３１秒台で走れるスピードもあるから高速決着になるなら。ただギアチェンジが苦手やからある程度締まった流れにはなってほしいとこやね。前走は４角逆手前で走ってたのが敗因で度外視出来るし、それで人気が落ちるなら狙ってみても良さそう。最後にジャックドール。逃げ切りやすいコースではないししかもこのメンバー相手となると簡単ではないけど、高速馬場には強いタイプやし中盤しっかり締まった流れを刻めれば。去年日和りまくってバビットやノースブリッジまで行かせたことで後続の仕掛けが遅れたからね。藤岡兄はその時以来の騎乗になるわけやけど、今年も同じ失敗したら日本一のアホになるぞと。腹を括って強気に乗ってほしい。今年はパンサラッサ不在で逃げは濃厚。展開自体有利なのは間違いないねんから。