ハデスとクワール2
- カテゴリ：自作小説
- 2023/10/10 19:17:15
捕食とは、生きている対象を咀嚼し自己の養分として吸収することである。
しかし、わたしは動物の血肉を栄養素として取り込む必要はない。
ナノマシンによって構成された体は自由に密度も形も変えることができるが
そのエネルギー源は光と水素だからだ。
ではなぜ、捕食するのか。
「人間」を捕食するためだけに造り出された存在がわたしだから。
この惑星に知的生命体を造りだす実験は失敗した。順調に繁栄発展するかに見えても何度も自滅を繰り返し他の生態系をも破壊する欠陥種であったことが判明したのだ。
人類を抹消するという決定はわたしよりずっと高次な中枢機関で成された。
わたしがこの惑星に投下された当時から、すでに生きている人間は僅かとなっていた。
自滅に向かっていることはわかっていたが、そのスピードは予想外に早く惑星全体でも人間の数は2万を下回っていた。
「完全にパーツも痕跡すら残さず抹消する」ことは物理的には容易い。
そうせずに、一体一体の人間を砕き組織、臓器、細胞、微細な電気信号を発するその脳細胞内部に至るまで吟味することに何の意味があるのか。
失ってしまった記憶の中にその答えはあるのだろうか。
そもそも、なぜわたしは記憶や機能の一部を失ってしまったのか。
わたしは環境によって自由に硬度や柔軟性を変化させることが出来、特殊な状況下では芽胞を造りあらゆる物理的、化学的損傷から身を守ることができる。
それなのに、何故・・・。
生命活動を営む人間に出会うことがなくなって既に131年余り。
地表全体の探索ももう終わる。
瓦礫と汚水と腐食した金属片の中を彷徨っていると、黒と白の長さの違う小さな板が連なっている物体を見つけた。
鍵盤の一部だけが原形を留めた楽器。
何故、わたしはそれが「楽器」だと知っているのか。
その時、わたしの中に突然ある情景が蘇った。
その楽器を弾いていた者。
「ハデス」と名乗る者にわたしは出会った。
131年と42日前のことだ。
続
ロマンチックですかｗ その発想はなかったわｗｗ
うん、考えようによってはロマンチックな展開になるかな？
いや、路線変更しようかな(⌒∇⌒)
でも実は作品は死ぬまで手元に置いておきたい気持ちも半分くらいあるｗｗ
日本画会、創設メンバーの高齢化（それに伴い体調不良など）で人数が減るのは
間違いないのです。そうすると、残った会員の経済的、作業的負担も増す→更に会員が減るのでは
というところです。創設メンバーについてきた人たちも心情的にやめるかもしれないし。
若い（といってもわたしも還暦だけどｗ）メンバーだけでこじんまりと年一回カフェギャラリーとかで
発表できないかなあとも考えてますが。かくいう私も母の介護でそうそう動けないし。
私にコネがあったら、メキシコで売り込んでもっとファンを増やすのになあ……。
でも所属する会が解散とはショックですね……（>_<、）
「かも」で、まだ決定ではないのかな？ 何とかいい方向へと話が進みますように！
わたしも小型の電子ピアノなら置けるんじゃ？とか最近考えてます。
SFっぽい絵もけっこう描いてますよん。
あんまり発表してないけど、機械化美女とかｗ
最近、所属する日本画会が解散するかもでちょっとショックでお絵描きから
離れてます。まあ、個人で発表したらいいんだけどちとハードルが高くて…
それに寂しい(´；ω；`)。
今まで、SFっぽい絵だと思ったことはなかったんですが、
こうしてみると意外にそれっぽい気がしてくるから不思議ですねえ。