Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


アメリカと日本の違い (7)

アメリカと日本の大きな違いの一つは、ゴミに対する意識だと思う。

先日、職場の友人とランチ食べながらお話ししてたの。
彼女には6歳の娘さんがいて、ブルックリンの公立の学校に通ってる。
まず、前回書いたように、食べ物、学校の給食から大きく違う。
ハンバーガー、フレンチフライ(フライドポテトのことね)、ピザ、ジュースなどが、公立の学校での給食。
それが嫌なら、別にお弁当を持って行っても良いらしいので、その友人は子供に毎日お弁当を持たせているらしい。
そして、多くのアメリカの子供たちは、食べ物をちょっと嫌いだったらすぐに捨てて良い。
先生たちも、嫌いなら捨てればいいよ。と食べ物を捨てることになんの抵抗もない人たちが多いらしい。
そして、ゴミに対する意識も低く、基本的にアメリカではゴミを掃除したりする人は、社会的地位の低い人。私たちがやることではなく、彼らがやること。
ゴミなんかを掃除する必要がないように、がんばって社会的なポジションを手に入れましょう。
という考え方の人たちも、もちろん全員ではないが、多くいることも事実。

日本人は違う。
おおよその日本人は、作物を育ててくれた生産者、または漁師さんなど、そして、それを料理してくれた給食のおばちゃんや料理人たち、そしてその食べ物そのものに敬意を持つことを大切にする。
だからこそ、簡単に食べ物を捨てないし、場合によっては大根の葉っぱさえも無駄にしないで美味しく食べようと工夫したりもする。
お魚も骨が綺麗になるまで食べるように心がけてる人たちも多いだろう。

さらに素晴らしいと思うのは、モンゴル。
彼らが羊を食べるときには血の一滴も無駄にしないように、そして羊にできるだけ苦しい思いをさせないように、とても素早く解体し、体の全てをいただく。

日本にも、モンゴルにも、根底に敬意がある。
自然への敬意、人への敬意。

本当に美しく素晴らしいことだと思う。
そして、たかがお茶碗一杯のお米に対する小さな敬意は、結局、他者への敬意、世界の人々、自然全てへの敬意に繋がっていくように思える。

敬意を持つ人が、どこかの国を自分達のエゴなんかで侵略しようなんて思うだろうか?
チベットを、ウクライナを、弾圧したり攻撃したりしようと思うだろうか?
人種差別なんか起こるだろうか?
銃なんか必要だろうか?

おれがまだニューヨークに移住して間も無い頃、地下鉄に乗っていると、アメリカ人の家族がおれのすぐ近くに座っていた。
お母さんと二人の幼い子供だ。
フライドチキンを食べていた。
そして、お母さんはフライドチキンを一つ食べ終わると、その骨を当然のように電車の床に捨てたの。
お母さんがそうしてるのだから、もちろん、子供たちだって床に捨てることが当たり前になってる。

おれは、本当にびっくりした。

それ以外にも、地下鉄が駅に止まると、出入り口のすぐ近くに座っている人がドアが開いた途端にホームに自分のゴミをボーン!って捨ててしまったり、本当に、街そのものをゴミ箱だと思ってる人たちがいる。

以上の例のように具体的な行動には表れていなくても、心の中ではゴミや掃除は ”そうゆう仕事” の人がするもの。私には関係ない。と思ってる人たちも多い。

そして、"そうゆう仕事" という感覚の中には、清掃業やごみ収集などのお仕事をしてる人たちへの敬意も無い。

マジで、根本的に間違ってるとおれは思う。

そもそも、そのスペースを汚したり、ゴミを出したなら、それをやった人が最後までそこを綺麗にするんだよ。
ゴミを自分で始末することなんて、当然のこと。
しかし、例えば、家庭ゴミや仕事場のゴミを毎日どこかに埋めにいくことなんて出来ないから、本来自分達でやらなければならないことを代わりにゴミ収集車の人たちが「やってくださってる」んだよ。
おれたちがおしっこだのうんこだのした公共のトイレを「掃除してくださってる」の。
特にアメリカ人のトイレの使い方なんて、ものすごく雑で汚い。
そもそも、ちょっとおしっこが便座にかかったら、自分できちんと拭いてから出なさい。
もし、おしっこ撒き散らしたいなら、自分の部屋で勝手にやれ。


(。。すいません、普段からアメリカのこうゆうところにずーっと不快な思いをしてきたので、つい、強い書き方になってきております。。)


清掃やゴミ関係のお仕事の人たちをディスリスペクトしてるのは、全くの逆で、いつもありがとうございます。と感謝しなければならないことなんだよ。

全部、そう。
本来、魚が食べたければ自分で海に潜って魚をとってくるのが当然だし、その魚を包丁で切りたければ、鉄を打って包丁を作るんだよ。自分で。野菜が食べたいなら、自分で種をどこかから探してきて、それを育てるのが当然。
それら全てを、漁師、農家、包丁職人の人々がやってくださってるんだよね。
現代社会の多くのことが、誰かが代わりにやってくれてるんだ。
お金払ってるから当然のこと。なんかじゃ決してないんだよ。
100%自分だけの力で生きている人なんか、このニューヨークに一人もいない。


以上のことを、アメリカはわかってない。
わかってないことさえ、わかってない。

敬意を持ちなさい。

もしも、アメリカ人の9割以上がみんな、しっかり自分のゴミは自分で片付けて、自分で汚したら、自分で責任を持って掃除して、どんな職業の人にもしっかり敬意と感謝の気持ちを持つことができたら、この世界は間違いなくもっと平和になると思う。





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