大衆音楽の父 ブルースの10曲
- カテゴリ:音楽
- 2023/09/27 08:05:23
自分が楽しいからしばらくの間、10曲(枚)シリーズを続けてみよう。
ブルースは渋い音楽か、ジジババ向けのイナタくショボい音楽か。
嫌いで構わない。だけど理解すれば演るのは勿論、聴くのも楽しくなるはず。
ブルースはⅠ、Ⅳ、Ⅴの和音だけ、調性感(トーナルセンター)が明解、
同主調(長調と短調)の混在、微分音(マイクロトーナル)の多用……
特に大衆音楽の世界では音楽の父と呼んでやってもよい気がする。
難解と思われるジャズであってもブルース進行の名曲が多い。
ジャズわからん、と嘆く前にある程度ブルースで耳を作り、
それからジャズのブルースに進むと、ジャズの特徴も判りやすいと思う。
・Death Letter Blues (Son House)
・Crossroads Blues (Robert Johnson)
・Dust My Bloom (Elmore James)
・Call it Stormy Monday (T-Bone Walker)
・Hoochie Coochie Man (Muddy Waters)
・Held Me Baby Last Night (Hound Dog Taylor)
・First Time I Met The Blues (Buddy Guy)
・Every Day I Have The Blues (B.B.King)
・Hide Away (Freddie King)
・Born Under a Bad Sign (Albert King)
サンハウスやロバジョン聴いて、なんとヘタクソなのかと嘲っても可。
バディガイやBB聴いて、これがブライアンセッツァーの先祖かと思っても可。
フレディやアルバートよりクラプトンのほうが遥かに上手いと感じても可。
ただし10000人に1人くらい、衝撃を受ける人がいるわけです。
音楽の全てがココにあるじゃないか!?と気づいてしまうわけです。
そうなると地獄が待ってます。米国黒人音楽の基底面であるBlues地獄が。
この洗礼を受け音楽始めたのが、ビートルズにストーンズにザ・フー、
ボブディランにザ・バンドにアルクーパー、ジャズ屋はいわずもがな。
ほぼ全ての音楽家がブルースをくぐってきたといっても言い過ぎではない。
これらの曲に合わせ楽器を弾けば、ギターでもピアノでもサックスでも、
必ず上達する。大衆・邪道音楽界のバイエル・コーリューブンゲンです。
さあ貴方もBlues地獄の入口に立ってみませんか? こっちの水はアーマイぞ。
大友氏の世代は、戦後の作曲家が幅広い活躍をした時期に音楽に親しみました。
團伊玖磨、伊福部昭、黛敏郎、一柳彗、冨田勲等々の前衛作品をNHKラジオで聴きつつ、
ゴジラに驚き、ジャングル大帝『レオのテーマ』の弘田三枝子にシビレたのです。
氏の現在の活動の軸に、先人への敬意と、偉業の継承という側面も見えると思うのです。
Filamentは日本の戦後電子音楽作品を自分なりに消化した結果だと思うし、
GROUND-ZEROは60年代後半の日本の前衛を世界と対峙させる試みかもしれません。
多作かつ多弁な方なので、90年代以降は言葉でも音楽観を発信しています。
それらをお読みになると、大伴氏の現在を理解する助けになるかと。
また故郷である福島への思い、911以降の活動も特筆すべきものでしょう。
お勧めの大友良英さんのアルバム聴いてみました
「Filament Vol.1」は大友さんの曲はノイズだと判っていても ちょっと前衛過ぎてしんどかったです
美術にも前衛的な絵画とか立体造形がありますがあんな感じ
「Ground-Zero / Consummation」はノイズの曲もありましたが いくつか聴きやすい曲も入っていて良かったです
6曲目の「Kikuchi Asao – Story Of A Wilderness 2 」は低音が響いて好きな感じでしたし 12曲目の「Art Karaoke - Suk Chul-Tone」は可愛い♪
その後に「連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナルサウンドトラック」を聴きましたが ギャップが凄いですね Σ(・ω・ノ)ノ!
最近朝ドラを観なくなってしまいましたが「あまちゃん」はオープニング曲は知っていました
ドラマは観ていたか良く判りません
大友良英さんの自分がやりたい曲とお仕事の曲 とても違っているけれど面白いなって思います
詳しく教えてくださってありがとうございます
Bluesは欧米の白人にも衝撃を与えましたが、本質的にSoul Music同様、
黒人の音楽だと言い切りたい気がします。歌詞はけっこうカトリック的に感じます。
私はあらゆる宗教が嫌いなので、ゴスペル同様、Bluesのそういう側面はパスしてます。
今や日本を代表する作曲家で音楽家の大友良英氏、近年は伝統への敬意を前面に押し出しつつ、
『ひらかれた音楽』をキーワードに、全ジャンルに渉るマルチリンガルな活動をしています。
師匠の高柳昌行、大先輩の渡辺貞夫、富樫雅彦、山下洋輔等の偉業を伝えることにも熱心です。
GROUND-ZEROというユニットが初期の代表的な活動でしょう。
Sachiko-Mと組んだFilamentという電子音響デユオも面白いかもしれません。
それを聞いた後NHK『あまちゃん』の音楽を聴くと、別の面白さがあるかも。
なお大友氏は自分の活動を21世紀型ジャズの流れに位置するという矜持を持っており、
おそらく……日本のアングラマイナー前衛の一部には彼を否定・拒否する方々もいます。
私もほぼそっち側の人間でして、『Jazz Tonight』は毎週聴くけど……これ以上は口を閉ざします。
10曲聴かせて頂きました♪
1曲目のサンハウスの「Death Letter Blues」は「ホームレスにギターを教えてもらった思い出」と言う話に出て来たので聴いた事がありました
凄く渋い歌だって思いました
宣伝みたいになっちゃうけれど このお話を知った時に とても感動してので書いたニコタの日記です
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=524153&aid=72685899
最後の「Born Under a Bad Sign」は「悪い星の下に」と言う意味らしいので 歌詞の和訳を調べてみました
「Death Letter Blues」もですが 悲しい歌ですね
「もし悪運が無ければ、俺には何の運もないだろう」って どれだけの絶望なんだろうって思います
黒人に生まれた事への絶望
今 米国では長年の努力で黒人差別が少なく?なって 東洋人が差別を受けやすくなっているとか聞きました
なんで人間は差別するんだろう 差別から戦争も起こるのに根本的な所で人間はダメなのかなぁ…
今までブルースってただ渋い音楽だなって思っていましたが 歌詞も知ると人種差別の悲しい奥の深い世界が広がっていたんだなって思います
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全然関係ないのですが 今年に入ってからNHKFMで「狭間美帆のジャズ・ヴォヤージュ」が始まった事で 大友良英さんの「ジャズ・トゥナイト」も聴くようになりました
大友さんのお名前は 先日の配信イベントに使わせて頂いた日記に出て来ていましたが その時はあまり気にしていませんでした(と言うか見落としていたみたい)
大友良英さんの優しい語り口が好きで この番組を聴いている所があるので「どんな演奏をされるのかな?」と思って調べてみたら No War 0305 Presented by 全感覚祭に出られた時の動画が出て来ました
https://www.youtube.com/watch?v=o0PoZXfTPzs
「集団投射」を聴いていたので こういうジャズもあるとは判っていましたが まさかまさかでビックリしました
ジャズの世界は本当に奥が深いですね