現代の 骨董趣味には 理由あり
- カテゴリ:日記
- 2023/09/23 10:16:53
昭和時代、爺の趣味といえば骨董、盆栽、釣り道具に囲碁将棋……
骨董というのはタチが悪い。陶磁器に書画、彫刻等々、
利殖も兼ねた、イカガワしく汚らしく古びた趣味だった気がする。
さて自分が爺になった。令和世代からは骨董にしか見えないものに夢中。
半世紀以上前のオーディオや楽器、カメラに時計に電化製品……これまた汚い。
だが言わせていただこう。なぜ半世紀前のジャンクを手に取ってしまうのか。
半永久的に直せる。この一言である。1970年代の製品までならほぼ確実。
80年代半ばを過ぎると難しくなり、21世紀の製品はほぼ不可能。
電子技術の進歩と微細化も問題だが、造りがチープすぎる。
3Dスキャナやプリンタの普及で、小型部品を複製することは不可能ではないが、
そんな手間をかけ直したいと思うような良品が現代あるのかしら。
基本使い捨てですよね。不燃ゴミや産業ゴミの山ができあがる。
アタシの得意分野で幾つか例を挙げてみましょう。
ギター買おうとする奴からアドバイスを求められたときはたいてい、
国産の10万程度のものを勧める。これなら孫子の代まで使えるのです。
もちろん直す必要はありますけど、ストラディバリだって同じです。
リペア屋に出せば10万以上かかるが、新品以上になって返ってくる。
数万円の大陸・東南アジア製ではそうはいかない(不可能ではないが)。
機械式の良いカメラだって、直してくれる職人が今でもいる。
ライカ、コンタックス、ローライ、ニコンが銘機なのはそういう理由もある。
現代のデジタルカメラはPC同様、買い替えるしか方法がない。
古いレンズは殆ど分解清掃が可能(難しいけど)。
現代のプラ製AFレンズは分解しようとするとフレキが切れてオシャカ。
接着剤にプラスチックレンズも多用され、カビや曇りが出たら捨てるしかない。
古いオーディオも同様。そもそも分解修理を前提にした構造になっている。
知識と技術があれば部品の総取り換えも可能(やらないが)。
ネットのおかげでアナログの代替部品は幾らでも手に入るし。
日本のものづくりの話になると、町工場の優れた技術を称賛する人ばかり。
そうじゃないの。分解修理に耐え得る製品が満ち溢れていたから、
子供のころから道具と機械イジリに親しむ機会が山ほどあったからなの。
今の子供に与えられているオモチャや機械を眺めてごらん。
大陸製の使い捨てデジタル物ばかり、スマホやタブレットも同様。
それで幼児期からプログラミング教育か……なんか凄く違和感あるなぁ。
就学期になったらスマホやタブレットでオベンキョウ、
資産形成や運用の実践、キャリアパス設計、生きた外国語学んで留学し……
そういうケンメイなワカモノが主流の国じゃ、ものづくり復興は諦めようよ。
古い良品を修理できる技術を持つ職人の殆どは高齢の零細事業者。
日本の零細中小企業を全て潰してしまえという識者が与党周辺に溢れている。
彼らは正しい。インボイス制度バンザイ。職人は滅びてよいのだ。
なーに、安価で最先端の使い捨て製品が随時供給されればよいだけです。
全て外注でいいじゃないの。そうして大陸の大国に首根っこ押さえられ、
近いうちに頭下げ従属する羽目になるの。ステキだね。カシコイね。ね。
今日は。適齢期の息子さんをお二人お持ちのお母様としてのアベイユさんに対し、まず謝罪を。
後半は昭和世代特有の「昔は良かった」論法に過ぎません。重く受け取らないでください。
ただ、就職氷河期以降の世代が、子供を嗜好品/贅沢品と考えていると聞くと哀しくなりますが。
90年代以降、欧米のグローバリズムを「そのまま」「正しいものと考え」導入したことが、
日本の誤りであり、過ちでもあると思いますが、その犯人の一人は私であり、
現在頭を抱える市井の中高年の方々も、同じ罪を背負っていると思っております。
数十年悩み、出した結果は「発信」しかありませんでした。
職場の若い世代にそれとなく啓蒙(おこがましいけど)し、自宅に招いたり、
ブログやHPで昭和的価値観のうち、現代以降も通用しそうな事柄を発信する。
一日がかりで電子工作に取り組むイベントを、以前は自宅で定期開催していましたが、
親族の介護が重なりここ数年は全く手つかず。今年になりようやくひと段落し、
アナログ系ものづくりイベントを再開するために準備中です。
バブル期以降に生まれた方々にも、ものづくりの大切さを理解する方が一定数いらっしゃいます。
経済的豊かさ、社会的成功とは別の幸福追求というとカッコつけすぎですが、
身を以て実践し、こんな素っ頓狂な人生もありまっせ!? と提案したいのです。
日本はまだまだ恵まれた国です。爆弾も落ちず疫病も流行らず、軍政も独裁もない。
最低自給1時間分で旨いランチが食える。えり好みしなければ仕事は山ほどある。
(もっとも、成果・実績主義第一の企業の過酷さは昭和の比ではないと思いますが。)
住居さえ確保できていれば、好待遇でキツい仕事を続けさせるより、
気楽な仕事を自分のペースで進めさせ、気の合うパートナーと同居させるのも吉かと思います。
その意味で親にできることは、住宅問題を解決させる手助けくらいでしょうか。
勤労収入以外に、ご本人たちが楽しく続けられる副業を応援なさっても宜しいかと。
木工が好きだから大工道具揃え休日に作りフリマ等で売る。外国語覚えて翻訳・通訳をやってみる。
比較的簡単な資格を取り自宅で開業する……楽しく、費用のかからぬ方法は種々ございます。
日本がまだ、そこそこ「イケてる」国であることを活用なさるよう、願ってやみません。長文失礼。
コンピューター内蔵になってからはエレクトーンなども 一気にユニットになっている部品を載せ替えるだけになりました
それまでは コツコツと故障個所を調べて小さな部品を交換したりして修理していましたが(修理をしている担当者は あまりに一生懸命になり過ぎて「鼻血が出た」って言ってました)
うちの主人は車の整備士をやっていたのですが 車もコンピューター制御になってからはつまらなくなったそうです
ただ命を預かる仕事なので安全は大事ですが…
全然話は変わりますが 私は中学校の修学旅行に宮崎県に行った時に 蓋のある紙の箱に入ったサボテンセットを2つ買いました
それからサボテンに嵌って今に至るのですが 当時サボテンの育て方の本を買って思ったのが 名前が古風な事
今はカタカナ名称のサボテンが増えましたが 昔は白い毛が生えているサボテンは○○翁 とかでしたし 丸いサボテンは○○丸などが多かったです
たぶん盆栽と同じような趣味だったんじゃないかと思います
日本の将来はどうなるんでしょうね
私も息子が二人いますが そもそも生まれてからずっと不況で 彼らにとってはそれが当たり前になっているみたいだけど可哀そうな事をしたと思っています
今のままでは明るい未来も見えないので「結婚しろ」とか「孫の顔が見たい」とか 口が裂けても言えません
日本は否 人類は このまま滅んでしまうのかなぁ
また明るい未来が見える時代になるのかなぁ
零細企業の職人さん 漁業・農業関係者さんなどなど 日本の底力を支えてあった方々を大事にしないと日本と言う国は消えてしまうんじゃないかって思います
もうはっきり言って日本と言う国は先進国じゃなくなっている気がします
これからは後進国の仲間入りかも…T_T