Nicotto Town


そこに無いなら無いですね


実家の香りはおし●この香り

先日、久々に実家に帰った。というのも、父から帰ってきて欲しいと連絡があったのだ。
母の認知症が進んで生活に支障をきたしてるので…と。

もとは来来週父が不在になるからその時に帰ってきて欲しいとの事だったが、事情が事情なので先週も帰ることにした。

久々に帰ってきてドアを開けてまず目に飛び込んできたのは車椅子。
あら、うちって車椅子入ったのね なんて思ってると、今度は鼻につく糞尿のにおい

驚きはしなかった。ああとうとうこうなったかと思った。

前々から母はなんとか歩いてたものの、ヨボヨボ状態だったし、認知症といえば糞尿というイメージからも、そのうち母の部屋が糞尿まみれになる日がくるのかしらとは思っていたから。

でもこんなふうになったのもごく最近のことで、数日前に父が私に電話してきた時はトイレはなんとか1人で行けてて、掴まり立ちくらいはできてたとのこと。

電話の数日後くらいに今のような状態になったそう。
進行があっという間。坂道を転げ落ちるように…とはまさにこの事。

さすがに介護の事を考える必要があるので、それはまた病院経由で相談することになってる。

介護の事なんか全く分からないけど、とりあえずおむつを買ってきて交換したり、汚れまくった布団も交換した。

ベッドの周りに糞尿で汚れた謎の布も落ちていた。

母は車椅子に乗るのも車椅子から立ち上がるのも1人では出来ない。移動する時は抱き抱えて?やる必要がある。

認知症といえど、暴れたりしないだけ全然いい。
そんな体力もないのだろうが。
部屋にいる時はずっと寝ている。
夢の中では体も自由なのかしら。それなら、思う存分夢の中で素敵な生活をしていて欲しい。

そんな、糞尿まみれの実家で過ごしていたら、自分にまで匂いが染み付いてしまった。

ちなみに父は鼻が悪いので、まったく臭いに気づかないそうだ。あんなに強いにおいなのに。
だから臭い対策がされることも無く、実家には悪臭が染み付いていた。

服もカーテンも、昔からずっと使ってるテーブルや椅子も、廊下に飾ってあるお気に入りの絵も、玄関の造花も、むかし家族旅行で買ったお土産のドアベルも、ぜんぶぜんぶ糞尿の臭いが染み付いた。

そしてそこに住む私や父にも染み付いたかと思う。
実家から帰る電車で横に座ったばかりの人がすぐに立ち上がってどこかへ行ったのは、きっとそういう事なのかもしれない。

でも、臭いなんかを気にしてる余裕があるだけまだマシだと思う
まだ父がいるし、母も大人しいし。

本当に大変な介護してるとこは、大暴れする老人を1人で対応してたりするもの。
うちなんかほぼ動けないから徘徊の心配もない
空き時間にニコタやってられる余裕さえある。

だいたい私なんか普段は別のとこ住んでるから何を言う資格もないのである

いつまで続くのかはわからんし、介護らしい介護もせずあっさりおしまいということもあるかもしれんけど、がんばってこうねー





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.