いよいよ夏競馬も今週末でラスト。重賞は新潟記念、札幌２歳S、小倉２歳Sの３つ。

【新潟記念】１８年は高速巡航戦、１９年は急緩急の流れでスパート地点は遅く３F戦でいずれもミドルの範囲内。２０～２２年はスローからの３～４F戦。今年も逃げ馬不在で恐らくスローが濃厚。あとはスパート地点がどの辺りになるか。こういう上がりの競馬になると速い上がりを使える瞬発力タイプが強そうに思えるけど、実際には重厚な末脚を使える持続力型の好走が目立つ印象。この辺りはやっぱり最終週で荒れた馬場やからってのが大きいんかなと。ペースの割に差しが決まりやすいのもこれが大きいと思う。そして最も難解なのがインが荒れることで逃げ先行馬も外を回ると後方から差してくる馬は余計に距離ロスが生じて結果内～真ん中を通った馬が好走するというパターンが例年のようにあること。こればっかりは正直読み切るのは不可能に近いからね。血統では近年はキンカメ系が特注でノーザンテーストあたりも目立つ。

サリエラは強いのは強いんやけど位置を取れる馬やないし何しか加速に時間がかかるから差し損ねが多くなるのも当然と言えば当然。ここはスロー濃厚でレース全体のスパート地点が遅くなるとまた差し遅れる不安はあるかなと。そういう意味でも外目の枠の方がベター。ただ全姉サラキアも晩年長めの距離で良さが出たし距離短縮がプラスに出るかは微妙。挫石の影響はどうなんやろね。ノッキングポイントは前走ダービー５着と言っても２番手以降はドスローから３Fちょっとのレースで時計的にも中身も価値もないから額面通りに受け取るのは危険かなと。２走前の毎日杯も決してハイレベルとは言い難いしね。３走前の１勝クラスはまずまず優秀やけどマイル戦やからここに直結するかは未知。少なくとも人気で本命とかは怖い。プラダリアは戦ってきた相手との着差を考えればここでは能力上位。距離もこれくらいが良さそう。ただ極端にスローよりはある程度流れた方が良さは出そうな感はあるし、血統的にあんまりこのレースっぽくないって言うんかな。もうちょっと母系に重厚さが欲しい気も。マイネルウィルトスは前走１年ぶりのレースで馬場や展開が向いた面はあるけど４着は悪くない結果。スパッとは斬れへんから極端に上がりが速くなるとどうかも、東京２０００とかよりはダラッとした脚を求められるこの条件の方が向くはず。４F戦でラスト１F１２秒台とかなら。穴にはならんかもしれんけどイクスプロージョンは去年のこのレースと前走函館記念は不利な最内枠で度外視。血統的に斬れより重厚な末脚を使えるタイプ。あとはユーキャンスマイルはこのレース２度好走で適性は高い。ただまぁ、流石にピークは過ぎた感もあるかな。あとは逃げ馬不在でスロー濃厚、馬場も去年とかと比べるとそこまで外有利にシフトしてへんことから前に行きそうな馬は抑えてもええかなと。これは枠を見てから判断したい。