Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


ヨーロッパの思い出 2


こないだはヨーロッパの思い出1で、まず初めに訪れたスペインの思い出を書いたね。

でも、訪れた順番に書いていくとちょっと堅苦しい気がするから、適当に、思いついた国を書いていこうと思う。
そこで、今回は、イタリアのナポリ。

確か、7番目くらいに訪れたのが、イタリアで、ローマ、フィレンツェと行って、実はその後、ベネツィアに行こうと思ってた。
当時は安宿ばかりを探して行ってたんだけど、ベネツィアのユースホステルを検索すると、どこもかしこもベッドバグ(日本語だと南京虫かな?)が出るというレビューで、さすが水の都、不衛生なのか!?と思い、旅の途中でベッドバグはちょっとしんどいと思って、やめたんだ。
んで、行き先変更で、ナポリに行った記憶がある。

ナポリはイタリアの南部で、ローマやフィレンツェとは全く文化がガラッと変わる。
もっと「地元」って感じの町で治安もちょっと悪いらしい。
地中海沿いの山にへばりつくように出来ている町で「フニコラーレ」と言うケーブルカーが庶民の足になっている。

おれは、フィレンツェでナポリのホテルの一室を予約し、それからナポリに着いて、そこから更にホテルがある町を目指す。
しかし、そこで大きな間違いをやらかす!
本来は確か、そのフニコラーレとバスを乗り継いでホテルに行かなければならないのに、何をどう勘違いしたのか、ナポリ駅から、日本で言うところの東北新幹線のような電車に乗っていたのだ。
車窓を見ていると、どんどんナポリの街から離れていき、途中で乗客にホテルの住所を見せて聞くと、全く間違っているとのこと!!
(当時はiphoneなどまだ普及しておらず、全てパソコンで次の町を一旦調べて、それをノートに書き写し、それで次の町へ向かうということをやっていた。)
大慌てで、ナポリの駅まで戻り、それから、ちょっとパニクりながら、なんとかかんとかホテルまでたどり着いた。
しかし、その小さなホテルは閉まっていて、呼び鈴を何度も押しても誰も出てこない。
後から聞いた話では、おれは前日にパソコンで予約しておいた到着時刻より大幅に遅れていて、そのホテルはおっちゃん一人でやってる小さなホテルで、そのおっちゃんはもう家に帰っており、ホテルに入れなくなってしまったのだ。。

そんな事情は理解していないおれは途方に暮れて、近所をうろうろして、小さな商店に入った。
そこのおばちゃんに「おれはこのホテルに行きたいのだけど、入れないんだ。」と訴える。
しかし、そのおばちゃんは英語が通じない!
すると、奥から、その娘さんと思われる若いお姉さんが出てきて、英語が通じた!
お姉さんは、おれのメモを手に取って、さらにホテルのオーナーの電話番号まで調べてくれて、電話をかけてくれた。
そして、イタリア語で何やら話をしてくれると、そのホテルのオーナーが戻ってきてくれることになった(涙)

おれは、そのお姉さんとおばさんに感謝感激して、厚く礼を言って、ホテルへ戻ると、ようやくオーナーのおじさんが来てくれて、ホテルに入れた!!

ホテルのオーナーは親切にナポリのことを色々教えてくれた。
夜中はナポリは治安が悪いから出歩かない方が良いとのこと。
そして、翌日は、ナポリの町は何かの宗教的な祭日で、レストランとかは全部閉まるとのこと。

おれは、翌日、地中海のまるで「紅の豚」に出てくるような海の景色を楽しんだり、当時ロン毛だった髪を切ったり(なぜかナポリの町には床屋がとてもたくさんある。)して、観光を楽しんだ。
夕方になって、どこかのレストランで夕食を食べようかと思ったのだが、おじさんの忠告をすっかり忘れていた。。
おじさんの言う通り、レストランはどこもかしこも閉まっている。
困った、、腹が減った。。
んで、手当たり次第にホテルの近くを歩き回ると、ようやく一軒だけ空いてるレストランを見つけた。
最後の客が帰るところで、もうそろそろ店を閉めるところだったらしい。
おれは、イタリア語のメニューをわからないままにテキトーにスパゲッティと思われる項目から一つを指差して、「To go」(お持ち帰り)と注文した。
しばらく待って、出てきたのは、とっても大きなアルミの銀皿にアルミホイルで蓋をした料理。
どうやら、おれは間違って3〜4人前くらいの料理を注文してしまったらしい。
でも、とにかく金を払って、その大きな銀皿を持ってホテルへ帰った。
そして、ホテルの誰でも使って良い共同スペースの大きな木のテーブルに、おれは一人でその銀皿を広げると、中に入っていたのは、もうもうと湯気を立てている山盛りのムール貝のパスタ!!

一口食べてみると、めちゃめちゃ美味しい!!!!
おれは、ついでに買っておいた赤ワインと一緒に、そいつを夢中で食べて、一人でその3〜4人前を全てペロリと平らげてしまった。
今まで食べたスパゲッティの中で最も美味しいスパゲッティだった。。

ナポリはよくピザが有名とされているが、一度だけ行ったピザ屋さんのピザは正直イマイチだった。。
たぶん、行く店を間違えたのかもね。。今度はしっかり調べて美味しいピザ屋さんに行かなければ!
でも、スパゲッティは、そのムール貝のパスタ以外にも、ナポリの街中でこじんまりと夫婦二人だけでやってるような庶民的な店で食べた、ただのトマトソーススパゲッティもびっくりするほど美味しかった。
日本で言うところのその辺のラーメン屋って感じなのかも。

イタリアは、ローマ、フィレンツェ、ナポリと行ったのだが、個人的にはナポリが一番面白かった。
とても暑くて、地中海がギラギラしてて、スパゲッティが美味しくて、どこか荒削りな地元の町。
また行きたい町の一つなのです。

https://www.youtube.com/watch?v=mRUxcZ_K1eU

https://www.youtube.com/watch?v=yHDSnFAaHuM


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2023/07/30 02:32
KYOさん、楽しんで読んでいただいて、嬉しいです!
コメント、ありがとうございます!
ジェノバって初めて知りましたが、とても素敵なところですね〜(^-^)
フォカッチャ、食べてみたいです〜!
はい、ナポリはスパゲッティめっちゃ美味しいので、機会があったらぜひ!
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2023/07/29 21:48
大作の旅行記、とても面白くて一気に最後まで拝見させていただきました^^
私は、イタリアは用事でジェノバに数日滞在したことがあるだけなのですが、
町のパン屋さんで買ったバジルのフォカッチャが美味しかったのを覚えています。
あとジェラートかな。
3-4人前を一人で平らげてしまうほど美味しかったスパゲッティとは、
是非一度食べてみたいものです。
庶民的なお店の方が、リアルな現地の味が楽しめていいのかもしれませんね。
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2023/07/28 08:54
haticoさん、コメントありがとうございます!

Richard Serra、とってもおすすめです。
もし、機会があれば、ぜひ観に行ってみてください。

なるほど、植物たちの世界になってる未来の地球。と言うのはかなり興味深いです!
それは見に行ってみたい!!

はは、おれも小心者です〜(^ー^)
でも、マラガの町は誰でも受け入れてくれるおおらかさがあるから、そんなふうになれたんだと思います!
とっても素敵な町でした!
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2023/07/28 08:51
せんちゃん、
確かに。
ふと入った小さなお店が人情があって、ほっこりすることってありますよね!
特に海外での一人旅だと尚更ほっとする(^ー^)
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2023/07/28 07:59
おはようございます!(おやすみなさい?)
今日はパスタが食べたくなりました笑

アーティスト紹介は「Richard Serra」が
私の好みでした
自然の中の遺跡みたいで面白いですね
植物が好きなので緑と人工物の組み合わせが
とても興味あります

タイムマシンは乗ってみたいけれど、
過去は歴史を見ればわかるし、ならば未来へ
となると真っ先に地球はいつまで人が住める
場所だろう?と思ってしまいます
一万年後には植物たちの世界になっているのかな?
現在に戻って人間に戻れる設定なら、鳥になって
数千年後くらいをドローンのように見て周りたいです

バックパッカー中の出来事、アクシデントあり、
親切な人との出会いあり、美味しいものもありで、
どれも大切な思い出ですね

スペインでベロベロになってビーチで
でろり〜んって寝転んだなんて、
小心者の私には日本でだってできないので、
なんだか自由!って感じでいいですね(*'ω'*)
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2023/07/28 06:09
ローマ、フィレンツェ わたしも行きました。ピザが日本のほうが美味しいと思いましたね(笑)。
でも、雨宿りで入ったカフェのおばさんとか店員さんとかなんか人情味が感じられて好きでした。
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2023/07/27 18:57
べるさん、いえいえ、英語はまあまあ通じたと思いますよ。その商店のおばちゃんがたまたま通じなかっただけで、大体はイタリアどこでも英語で大丈夫だと思います。
ツアー旅はしたことありませんが、自由に旅するのは楽しいので、ぜひ気軽に行ってみてください!
今はiphoneもあるし、地球の歩き方があれば、大丈夫ですよ!
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2023/07/27 18:41
うちの母がイタリアに旅行に行きたいと言ってましたが、やっぱり地方だと英語通じないんですね(^^;
私に一緒に行って欲しいとの事ですが、私は英語も微妙なのでツアーじゃないと絶対無理だと思いましたw



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