葉冴健治と帝水玖瑠実の関係
- カテゴリ:日記
- 2023/06/12 06:36:02
葉冴健治と帝水玖瑠実の関係
1
宿川花鈴はいつものようにカウンターで珈琲を入れる。
「やどかり、ティラ・エスコート」
本人は恋愛の相談役として首を突っ込み話をややこしくして持ってくる猫田がカウンター席で注文する。
「また恋愛マスターの助けが必要なんだ」猫田
「・・・私は珈琲マスターよ。」宿川花鈴
「マスター&マスターだ」猫田はがははと笑う。
「それで、こんどは何?」宿川花鈴
「愛し合っているけど、・・・よくわからないんだ」猫田
「何よ、それ。まあ、連れてきてみれば?」宿川花鈴
2
一目でわかるくらいのかなりの美人が来た。
しかし、何処か、威圧するオーラがある。
男は小間使いのようにその美人の世話をする見るからに人懐っこそうな人だ。
まるで女王と奴隷だ。
宿川花鈴は2人をカウンター席に座らせると珈琲を提供する。
「猫田。この二人はどのようにして知り合ったの?」宿川花鈴
「SMクラブだ。風俗だよ」猫田
・・・そのまんまだ。
「あ~~~、それで二人はどのように思っているの?」宿川花鈴
「はじめまして、葉冴(はさえ)健治(けんじ)です。彼女を愛してます」
「帝(てい)水(すい)玖瑠(くる)実(み)よ。この子は好きよ。とっても」
彼女のこの子という言い回しは気にはなるが・・・
「じゃあ、問題ないんじゃない?」宿川花鈴
「問題ないわ。猫田さんが珈琲が美味しい店を紹介すると言うから来ただけ」帝水玖瑠実
「・・・とっても愛してます。尽くすと幸せを感じる」葉冴健治
まるで飼い犬だ。
「帝水玖瑠実さんは葉冴健治さんをどう思ってるの?」宿川花鈴
「あたし気付いたの。この子はとってもかわいいって。
あたしはこの子を『動物的に』好きなのよ」帝水玖瑠実
そりゃあ、SMクラブだからこんなカップルもあるだろう。
たとえ結婚してもはっきりした支配と服従の関係だろうし・・・
葉冴健治も女王を相手にするなら満足だろう。
「あ、・・・そう。何も言うことないわ。私は」宿川花鈴
珈琲を飲み、味に満足すると2人は帰っていった。
猫田は「いいのか?あれで」と言うので。
宿川花鈴は「そういう恋もあるのよ。ほっときなさい」と言った。
なんだろう…。
一つのジャンルにとらわれないお話というか。かな
これ恋愛小説なのかなあ?
動物的に…ペットとしてではなくてなら
ねぇ。。。
読みやすかったです。