Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


1x2x3x4x5x6




若き父と小5の息子との間で
別にどっちが誘ったとか誘われたとか
そんな関係性ではなかった

気が付いてみれば 双方それなりの釣り竿を用意し
浮きや錘やテグスや針を籠に入れて
母親に(昼用の)おにぎりをお願いして
近場の気になる河や池を バスで行ける範囲で
けっこうあっちこっちに出掛けていた



本来は父は海釣りが専門wだった
岸壁からとか 頻繁に船釣りに行っていた

何の理由で私は海に連れ出されなかったのか 今でもよくわからない
大事にされていたのだろうか


よく玄関でレインボー色のリールや
ごっついよくわかんないものを休みの日に手入れしていた
楽しそうなのがわかって 見ててこっちも嬉しかった

ああ そうなんだね 父も趣味人だった
会社の麻雀大会で優勝の額を貰ってきてテレビの上に飾った
将棋は木村十四世名人の署名入りで初段の免状を得た
今もそれは仏壇の引き出しにあるはずだ
(私といえばPC将棋の段位認定で 未だにアマ1級の壁を越えられない)
父の書庫には いまだに今の私に影響を与えている書影も数多くあった

ただ決定的に違うところがあった 
父は家の中に暗室や現像室を作り とにかく写真に拘った
今でもそれらの作品は厚いアルバムの中に多数収められている

父が他界した時は 整理を含めてかなりの量の写真を処分した
けれど
処分しきれないものが今も仏壇の一番大きな棚に存在している

でも今ならわかる 子供達が 愛する妻が 愛する父母が 大好きだったんだろう
自分を育んできた北海道という自然が大好きだったんだろう




私には写真という趣味が存在しません 半分の遺伝子を貰ったんだけどね
過去のガラケーで写したのは1~2枚
現在のエクスペリアに至っては0枚
あ そうそう さすがにデジカメくらいは持っていないと
世間体を気にして ヤマダ電機で買った1万2000円くらいのものは
その後 どこにあるかわかりませんw









その川で私は大活躍を果たしました
(前にも書いたね)
釣り針を水面に落とすや否や すぐさま大物を釣り上げ
その次に『あれ? 今の仕掛け間違ったかな?』
とポチャンといった瞬間に竿を引き上げたのですが
既に次の大物がかかってくれていました


川は両側もあれば 長さもあります
釣り人達はたくさんいらっしゃいます
拍手喝采です


父は横でそんな私を見て嫉妬したのかな(そんなわけない)
お腹がすいたところで 母親の作ってくれたおにぎりを籠から出して食べました


釣りは面白いけど おにぎりが美味しすぎたのですぐに母の元に帰りたくなりました
横を見ると 父もおにぎりを食べていて
おんなじ気持ちだということがすぐにわかりました

早目に釣場を離れて 近くのバス停から家へと向かいました


そんな日曜日の父と息子だったので
夕方前に3人の姉とともに夕食でみんな勢ぞろいできました

そうだね
3人の姉達もそれぞれ休日を楽しんだんだよね
そんな会話がみんなから晩餐に出たかもしれない


これって乗数の喜びっていう新語を出して良くないですか?
お休み

アバター
2023/06/09 20:12
なんか、、ほのぼのしまする〜
アバター
2023/06/09 09:26
乗数の喜びっていう新語 お見事!
おはようございます




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