空也上人立像について。
- カテゴリ:コーデ広場
- 2023/06/06 01:17:21
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なぜ口から六体の像が出ているんだろう。
なぜこんなにも粗末な衣で痩せっぽちなんだろう。
己を空っぽにしても人にあたえる。
そんな空也上人の、その生き方までも残したいと
強く願った武士がいた。
と、某企業CMでもお馴染みの空也上人のお話です。
空也上人立像というのは、平安時代の中期に
「南無阿弥陀仏」を唱えて念仏を広めた六波羅密寺の開祖
と言われている人物像です。
そして、空也上人が一音づつ(南・無・阿・弥・陀・仏)を
唱えて伝説となり彫刻化したそうで彫刻自体は鎌倉時代の
作品です。
(念仏を唱えると口から六体の阿弥陀仏が現れるのですね。)
現在は、京都の重要文化財で六波羅密寺客殿に安置されて
おり、像高は117.6㎝。だそうで、左手には鹿の角のついた
杖を持ち、布教のために履き込んだ草履で大地をしっかりと
踏みしめて、痩せているが民衆と共に生活した空也上人の
力強さを表現している。と言われています。
空也の死後250年ほど経過されているそうですが、生命力
を感じさせてくれます。
最近は「東京駅に空也上人が大量発生?」そんな時代が
訪れたら、まず怖いです。
みんな空也上人になったら・・・と「あの人」に空也上人的
な話に強制的に押し込められるのはたまりません。
現実的には・・・
(アイツには、そんな話を持ち込まれたく無い。と言う人
には「はい。」とは言えませんけど)
結果!私は空也上人的な生き方を実践しても、反対に
人のためにはならないと思います。
そーいう精神性のある話。
つまり、自分以外の他者に空也上人のような修行僧の話を
こちらが出してあげても「ムダのまわり道」だと、最近覚る
事が出来ました。
そして、空也上人の覚りの境地で周囲の人達に接すると
「人に甘えるのが当然。」
「口を開けば何でも人は自分の好きな物・お金・話を無料で
くれる。」
という発想では、又、「あの人」が、話の内容が正しくても
間違いであっても、
「又、全員で洗濯だ!何回でもやるぞ!」
となって、これではキリがありません。
一生、苦悩してくれ!です。
そして、定番ですが話が少しも進行しない。という状況に
なり、身投げ状態は変わりません。
私も歳を取って、若い頃は仏像とか観ても特別何も感じ
無かったけど、最近は仏像とか観ると
「上品な」とか「凛とした」とか穏やかな表情に草木や鳥
が風に揺れる音と共に、そんな静寂と共に涙が出そうになる
位気持ちが揺らぐ時もあります。
こういう時も生きた修行なの?と自問自答する事もあります
がとても残念な事もあります。
私は、生まれてから京都や奈良に行ったことがありません。
コロナだという事もありますが、京都や奈良には、お金では
買えない重要文化財がたくさん有り、私も生きて居るうちに
是非、一度観てから、この世とお別れしたいものだけど
中々、難しいからね。
そう・・・私の命がいつか消える前に、自分の心と目に
焼き付けておきたい物はたくさんあるんですけどね。