シン・三太郎物語2
- カテゴリ:日記
- 2023/05/28 21:17:08
2、竜宮城
ナ 竜宮城では乙姫様たちが、金太郎と浦島太郎と桃太郎が来るのを今か今かと待ち構えていました。亀の背中に乗った三人を見た魚たちが竜宮城に知らせたのです。三人は竜宮城へ着くなり宴の間へと通されました。そこには大きな貝殻に盛られたご馳走や見たこともない果物らしきものや、お菓子のようなもの、飲み物やお酒がたくさん並べられていました。そこへ乙姫様がお越しになられました。
乙 金太郎さん、浦島太郎さん、亀がお世話になりました。このご馳走はお礼です。桃太郎さん、鬼退治へ行く前にここで英気を養って行ってくださいね。どうぞ、召し上がれ。
ナ 乙姫様がそう言い終わったかと思うと、魚たちが歌い踊りだしました。金太郎と浦島太郎と桃太郎は嬉しくなって、食べるわ食べるわ、お酒に酔って魚たちと歌ったり踊ったりしました。そんな宴は三日三晩続いたのです。四日目の朝、桃太郎が切り出しました。
桃 十分、楽しませてもらいました。本当に楽しかった!もう何も怖くないです。私は鬼退治に行きたいと思います。乙姫様、鬼ヶ島のある場所を教えてください。
金 よく言った!桃太郎!オレの夢は侍になることだ。そのために日々研鑽を積んできた。オレも力になろう。一緒に鬼ヶ島へついて行くぞ。
浦 そうじゃのう。わしはただの漁師じゃが、帰るついでに鬼ヶ島によって行こうかの。なにか役に立てるかもしれんしのう。
乙 そうですか、残念ですがおひきとめすることは出来ないようですね。
わかりました。鬼ヶ島への道を亀に託しましょう。亀が鬼ヶ島へ連れて行ってくれるでしょう。
亀 では、わたくしが鬼ヶ島へご案内いたします。
ナ 金太郎と浦島太郎と桃太郎は城の門まで案内されました。
多くのカニやエビや魚たちに囲まれての旅立ちです。
乙 最後に贈り物をさせてください。
ナ 乙姫様はそう言うと玉手箱を三つ持ってこさせました。
乙姫様は玉手箱を三人に手渡すとこう言いました。
乙 この玉手箱は絶対に開けないでください。約束です。
ナ 竜宮城で手を振る乙姫様と魚たちに見送られながら
金太郎と浦島太郎と桃太郎は鬼ヶ島へ向かって出発しました。
読んでいただきありがとうございます。
戦いが始まります。こうご期待。
いい経験をさせてもらいました。
私もドキドキでしたが子どもたちが読むところを
見れなくて残念でした。
そして、このお話の続きが気になります(^^)