Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 270 スキレットと生きる希望

子供がパンケーキ食べたいっていう。ぐりとぐらみたいなパンケーキ食べたいっていう。じゃ、HKM買って作りますよ、と言うと「スキレットもちゃんと使って」という。ええ………?????スキレットなんてなくても作れるよっていう。そしたら
「スキレットもちゃんと買って!」
ちゅうから。ええ????そんなんなくてもお腹に入ったらおんなじだよ。と思うけど、子供は違うのだ。きちんとぐりとぐらみたいな感じのパンケーキ作って欲しいみたいだ。なのでスキレットを買いに行くことになる。親子三人で買いに行くことになる。スキレットの値段は大体1000円くらい。私的にちょっと高額。重たい。スキレットがなくてもパンケーキなんて作れるのに…と思うけど、子供は違う。きちんと買わないと!と言う。なので仕方なくスキレット買う。
 家に帰ってスキレットでパンケーキ焼く。そしたらなんだか確かにいつもと違ってきちんと焼けた気がする。上からも下からも熱が均等に入っている感じがしました。熱の入り方が違うとは知らなかった。スキレットって見た目だけかと思ってたんですけど、調理に違いがでるとは。知らなかった。ふわふわパンケーキ作ったら喜んで子供が食べてくれた。ぐりとぐらみたいなパンケーキにテンション高くなっていた。よかったです。私が「見た目どうでもお腹に入ったら栄養一緒だよ」って言ったんですけど、私ってそういう「最終的に同じだから近道しよう」っていう怠け者の性格があるんですよね。
そんな事しても意味ないじゃん無意味だったら簡単にしようよ、っていう性格が。スキレットに関しては熱の入り方に違いがあった気がするので、同じじゃなかったんですけど、例えば、毎日やる事に意味があるかないかよくわからない事があったら、毎日しなくてもいいじゃん?みたいな事があったら、毎日する人と、しない人っていると思うんですよ。それで私しなくなる人なんですよね。昔はもっと今よりしない人だったんですよ。例えば、窓ふきみたいな掃除とか。でも、そういうのってしなくてもいいからしない、という合理的な考え方のほうが正しいかっていうとそういう訳じゃないというか、もし本当に合理的な人間というか、結果が同じならしなくていいじゃないか、みたいな究極を突き詰めていけば、「いつか死ぬんだからどうせ何もかも断念中断挫折するんだから、今死ねば」みたいな合理的な考えになるんですよ!と私に気づかせてくれたのは、東大の偉い教授だったんですけど、東大の偉い教授がテレビか何かそう言ってた。合理主義は綺麗に早死ね…みたいな。でも確かにそうなんですよね。生きてても人間って周囲に迷惑しかかけない人なら、死んだほうがいいですよね。そんな事いっても、もしかしたら未来にいい事するかもしれないから生きてると思うんですけど、スキレット買わないっていうのはそんな危険思考ですよ。子供は違うのだ。子供はスキレットがなくちゃ、ぐりとぐらのパンケーキみたいにならないから。子供はパンケーキが食べたいんじゃないのだ。ぐりとぐらの絵本みたいな幸せな雰囲気のある食べ物を食べたいのだ。心の求めるものは現実世界の栄養とかコスパとかそんなの関係ないのだ。フランスの有名な作家サン・テグジュペリも「大事なものは目に見えないんだ」って著作で言ってる。やっぱり子供はフランス人の魂に近いところにいるのか???スキレットが必要だと思う心に、無意味みたいに生きる人も生きていいんだと希望を持ってもいい気がしてくる。スキレット別に無意味じゃないんだけど…。なくてもいいもの、がいっぱいある世の中って素敵だと思うんです。希望がいっぱいあると思うんです。私がなくてもいい、と思ったものは子供にとってはなくてはならないもの。そしてそんな子供の気持ちが、人生の生きる希望なんだなと思いました。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.