Nicotto Town



学院見学【2】鳥人族三人娘

「あなたたち、見ない顔だね。新入生?それとも、卒業生?」コルリがノエルとビリオンに声を掛ける。

「ボクはビリオン。聖騎士(パラディン)クラスの卒業生だよ」と、ビリオン。
「あたしは、ブラン・ヨーク先生の姉の「ノエル・ヨーク」よ」
「ビリオン!?あの『ド根性聖騎士(パラディン)』の?!」ノバラはびっくりしている。
「ブラン先生にお姉さんがいたんだ…初耳。ブラン先生は、あまり自分のことを話さない人だから…」
マユは落ち着いた口調で話す。
「それにしても、あなたたち…あたしの黒い翼を見ても驚かないのね?」と、ノエル。
「だって、私たちも鳥人族だもん。私はコルリ・ラピス。ハーピー族だよ」
「ノエルさんの黒い翼、カッコイイなぁ~!私は、ノバラ・シベテツ。白鳥族なの」
「私は、マユ・オールドホーム。フレスベルグ族よ。そういえば、ブラン先生はセイレーンハーフだよね」
「そのブラン先生はメンドーサ隊のトリオン隊長とマリアを案内してるから、今日の授業は自習だってさ」
「ハル!」コルリは嬉しそうにハルに駆け寄った。
「コルリ、お前のクラスの授業も自習か?」ハルは、繊細そうな線の細い青年だ。
「うん。マユちゃんもノバラちゃんもだよ」

一方その頃、ブランたちは…。
「ウフフ、僕のこともお忘れなく…」言霊の杖をマイク代わりにしてボソボソ喋るネクロ。
「ネクロ・グレンデル…相変わらず死霊使い(ネクロマンサー)はキミ一人かい?」
かつてのチームメイトであるブラン・ヨークが問う。
「誰も死霊使いになりたがらないなんて…でも、僕は諦めないよ。同志を随時募集中だ。
トリオンくんにマリアちゃん、キミたちもどうだい?ウフフフフ…」
ネクロの根暗な不気味さにトリオンもマリアもドン引きしている。
「ネクロ!二人を怖がらせてどうすんだい!」エンロ・ハルバルは呆れ気味に言う。
「だけど、ネクロの言霊の杖の録音記録がなければ、シンカミーの企みにも気づけなかったんだから、
改めて礼を言うわ。本当にありがとう。…それじゃ、次は冒険者クラスに案内するわね」

ーつづくー




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