Nicotto Town



学院見学【1】再会、エンロ・ハルバル。

ここはフツツカ魔法学院。トルテ学院長が学院の教師を紹介しつつ、学院内を案内している。

「おや、メンドーサ隊のトリオン隊長にマリアちゃんじゃないか」
魔女クラスの教師「エンロ・ハルバル」が声をかけてきた。
「エンロ・ハルバル先生、お久しぶりですぅ~。あの時以来ですねぇ~」マリアが笑顔で応える。
「異世界15人衆を元の世界に送り返したあの作戦以来か…」と、トリオン。
「あの一件がキッカケで娘のティルトと仲良くなれたんだって?よかったじゃないか、トルテ」
「ええ。今度、ティルトと月桜亭でお茶する予定なの」トルテ学院長は嬉しそうだ。
「月桜亭…」ブランは月桜亭と聞いて、この間のことを思い出し、ちょっと苦い顔をした。

一方その頃、ブランの姉「ノエル」とトリオンの妹「ビリオン」が、
ブランとマリアとトリオンの様子を遠巻きにこっそり見ていた。
「トリオン隊長は何クラスを受け持つことになるの?」ノエルはトリオンのことをあまりよく知らない。
「兄貴は弓矢が得意だから、アーチャークラスかな?
セルティック王国の軍人になった時に銃の扱い方を学んだから、ガンナークラスかも?」と、ビリオン。
「飛び道具系ね。って、思いっきり鳥人族の天敵じゃないの!」
「いくらなんでも、兄貴はノエルさんやブランさんに銃や弓矢を向けたりはしないと思うよ?…たぶん」
『貴様にマリアを奪われるくらいなら…』と言いながら、ブランを穴だらけにするトリオンを想像するビリオン。
「ねぇ、あなたたち。そんなところで何してるの?」
ノエルとビリオンは、ふいに後ろから声をかけられた。

ーつづくー




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