Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1767番:ナラチュ仏教学院(19)

ナラチュ仏教学院(19)

 

【授業風景】

仏教の先生:では仏教講座を始めます.

 

ある生徒 :先生、3年で覚れるっておっしゃいましたよね.

 

 仏教の先生:言ったよ.だからがんばって覚って下さい.

 

 生徒たち :なんだか、嘘くさいんだけど.だってさ、瞑想する洞窟もないし、

      きょうび、托鉢なんかしても、誰も食事なんか出してくれないよ.

 

別の生徒 :そうだよ.お釈迦様の時代でも、バーラドバージャさんは

      ブッダに「お前も働いてめしを食え」って説教したんだぜ.

 

先生   :えーい、黙れ、黙れ.よいか、皆の衆.現代にあっては、

      洞窟とは、職場のことだ.瞑想とは「怒りの心を静めることだ」

      まあ、ちょっと先生は今怒りの心が出てしまっているけど…

 

生徒たち :そうなの?

 

先生   :ブッダはバーラドバージャさんに、ちゃんと説明したんだよ.

 

バーラドバージャさん(以下バーラさん):あんたら、ちゃんと働いてめし

       食べや.

 

ブッダ  :わてかて、働いてんねんで.

 

バーラさん:ほな、どこに軛(くびき)がある?鋤は?牛は?

      どないして田んぼから   

      収穫してんねん.うそ、ゆうたらあかんで.

 

ブッダ  :お前ら、ものの譬えやがな.ええか、信仰が種子、苦行が雨、

      軛や鋤っちゅーんは智慧.鋤棒は「恥じる心」、

      「気を落ち着けること」が鋤先や. 

 

バーラさん:ほな、仕事はちゃんと、やっとるんやな.

 

ブッダ  :せやで.しやから食事提供をしてくれゆうとったんやがな.

 

バーラさん:ほな、出したるわ.

 

ブッダ  :あかん、もう遅い.そんなんな、説明してまで、

      こっちももらわれへんがな.

 

バーラさん:ほな、せっかく出したったこの飯どないしょ?

 

ブッダ  :それな、あんたのさっきの「怒りの念」がこもってるわ.

      そこの川にちょっと流してみ?

      ジュー、ゆうて音立てよんぞ.

 

バーラさん:ほんまかいな.

 

川の音  :ジュー

 

バーラさん:ほんまやわ.あんた、すごいな.

 

ブッダ  :そら、あんた、わてかて聖者やからな.見くびってもろたら困るわ.

 

バーラさん:すんまへんでした.聖者さんやて、初めて会いましたわ.

      うわ、すご…お弟子にないたいわあ.

 

ブッダ  :まあまあ、あわてなさんな.とりあえず、ご信者にならはったら

      よろしでんがな. 

 

 

先生  :まあ、そういうわけでやな.洞窟も瞑想も、一字一句、同じこと

     だと決めつけることはない.現代においては、瞑想は「怒らず、心を

     常に落ち着けていること」と考えてください.洞窟とは職場です.

     いやなやつもおるやろ?ひとりやふたりは.そんなんが洞窟の中の

     へびやさそりみたいなもんや.がんばって瞑想sinahare. あれ?

     変換してしもた.戻すのんわからんけど、読めるやろ.

 

キンコンカンコン

授業を終わります.

またね、バイバイ




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