1767番:ナラチュ仏教学院(19)
- カテゴリ:日記
- 2023/04/23 20:53:51
ナラチュ仏教学院(19)
【授業風景】
仏教の先生:では仏教講座を始めます.
ある生徒 :先生、3年で覚れるっておっしゃいましたよね.
仏教の先生:言ったよ.だからがんばって覚って下さい.
生徒たち :なんだか、嘘くさいんだけど.だってさ、瞑想する洞窟もないし、
きょうび、托鉢なんかしても、誰も食事なんか出してくれないよ.
別の生徒 :そうだよ.お釈迦様の時代でも、バーラドバージャさんは
ブッダに「お前も働いてめしを食え」って説教したんだぜ.
先生 :えーい、黙れ、黙れ.よいか、皆の衆.現代にあっては、
洞窟とは、職場のことだ.瞑想とは「怒りの心を静めることだ」
まあ、ちょっと先生は今怒りの心が出てしまっているけど…
生徒たち :そうなの?
先生 :ブッダはバーラドバージャさんに、ちゃんと説明したんだよ.
バーラドバージャさん(以下バーラさん):あんたら、ちゃんと働いてめし
食べや.
ブッダ :わてかて、働いてんねんで.
バーラさん:ほな、どこに軛(くびき)がある?鋤は?牛は?
どないして田んぼから
収穫してんねん.うそ、ゆうたらあかんで.
ブッダ :お前ら、ものの譬えやがな.ええか、信仰が種子、苦行が雨、
軛や鋤っちゅーんは智慧.鋤棒は「恥じる心」、
「気を落ち着けること」が鋤先や.
バーラさん:ほな、仕事はちゃんと、やっとるんやな.
ブッダ :せやで.しやから食事提供をしてくれゆうとったんやがな.
バーラさん:ほな、出したるわ.
ブッダ :あかん、もう遅い.そんなんな、説明してまで、
こっちももらわれへんがな.
バーラさん:ほな、せっかく出したったこの飯どないしょ?
ブッダ :それな、あんたのさっきの「怒りの念」がこもってるわ.
そこの川にちょっと流してみ?
ジュー、ゆうて音立てよんぞ.
バーラさん:ほんまかいな.
川の音 :ジュー
バーラさん:ほんまやわ.あんた、すごいな.
ブッダ :そら、あんた、わてかて聖者やからな.見くびってもろたら困るわ.
バーラさん:すんまへんでした.聖者さんやて、初めて会いましたわ.
うわ、すご…お弟子にないたいわあ.
ブッダ :まあまあ、あわてなさんな.とりあえず、ご信者にならはったら
よろしでんがな.
先生 :まあ、そういうわけでやな.洞窟も瞑想も、一字一句、同じこと
だと決めつけることはない.現代においては、瞑想は「怒らず、心を
常に落ち着けていること」と考えてください.洞窟とは職場です.
いやなやつもおるやろ?ひとりやふたりは.そんなんが洞窟の中の
へびやさそりみたいなもんや.がんばって瞑想sinahare. あれ?
変換してしもた.戻すのんわからんけど、読めるやろ.
キンコンカンコン
授業を終わります.
またね、バイバイ