Nicotto Town



目の上の異世界【2】私が考えた最強の新世界計画

フツツカ魔法学院の異世界クラスの生徒「シンカミー・ニューワールド」が何か企んでいるみたい。

その発言をネクロの「言霊の杖」が録音した。言霊の杖が光り、その記録音声が再生される。
「この世界『ダレトクワルド』は、実にチョロイ。
私たちがちょっと本気を出せば「ダレトクワルド」を無双蹂躙なんぞ簡単に出来る。
そして、ダレトクワルドを制圧した暁には、私の思い通りの世界に創り変えてやろう。
私にはそれだけの力があるのだ。神様が私にくれた能力だ。
この力を使って、元居た世界にいる私を虐げた連中に鉄槌を下す。これはその準備運動に過ぎん。
この計画を名付けて『私が考えた最強の新世界計画』とする!」
シンカミーが宣言すると、拍手と歓声が巻き起こる。
「すでに『私が考えた最強の新世界計画』の実行の日取りは決めてある!
1週間後、4限目の講義終了後。場所はウェルカム平原。
時間厳守だ!全員必ず来るように!以上、解散!」
録音の音声はここで終わった。
「そして、これを録音したのはちょうど1週間前…この意味、分かるよね?」
ネクロがウフフと笑いながら、不気味にボソボソと話す。
「つまり、俺たちに迷っている時間はないということだな」と、トリオン隊長。
「今すぐに、私とメンドーサ隊のみなさん全員でウェルカム平原に行きましょう。
作戦の内容は、走りながら説明します」
トルテ学院長がそう言うと、メンドーサ隊メンバー13人全員も行動を開始する。

ここは、ウェルカム平原。すでに、全員集結している。シンカミーが出席を取っている。
「全員集まったな?確認するぞ!
ユーシャ・ダカラ!ヨテイ・チョーワ!ムソー・シマクル!オーレ・ツエー!
カンスト・レーベル!スキル・シダイ!チャーライ・チョウアイ!カチグミ・テンセイ!
ツイホー・サレテ!セレブレッド・オーヤガッチャ!」
ズラリと並ぶ10人の男たち。屈強なマッチョ、完全無欠イケメンなどなど隙のない男性陣。
「アークジョ・フラグ・ヘシオル!ホーリー・リバイバル!リーヴェ・スローライフ!エロス・タベルノ!」
悪辣令嬢、転生聖女、自分勝手が過ぎる農民娘、食べる姿がエロいと評判のお色気お姉さんの女性4名。
そして、私「シンカミー・ニューワールド」を含め、男11人、女4人。合計15人!
まず、手始めに!我々「異世界15人衆」が、この世界「ダレトクワルド」を無双蹂躙し、
破壊の限りを尽くし、ペンペン草も生えない滅びの大地にするのだ!」
15人の異世界男女たちが、学院から支給された武具を掲げ「おーっ」と声を上げたまさにその時だった!
どこからともなく、フルートの音色が聞こえる…!
「な、何だ!?この笛の音は…!?」
警戒して身構えるシンカミーが見たものとは…!?

ーつづくー




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