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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ⑤ 


こんばんは!17日(金)は、北海道日本海側では夕方から雪、

東北日本海側と新潟県では夕方から雪や雨の降る所があるでしょう。
その他の地方は概ね晴れますが、西日本の日本海側では雲が多い見込みです。

光あふれる森
秋だけの
 沢沿いの道
険しい岩場
黄金色の世界

            秋だけの沢ルートをゆく
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             越後山脈 巻機山

〇登山ガイド 松原美成子さん

埼玉県出身の松原美成子さん。
結婚を機に群馬県に移住。
自然の素晴らしさに魅了され、8年前登山ガイドになりました。

*撮影:10月上旬

前回は出発して6時間半、巻機山に到着の所までの紹介でした。
今回は巻機山到着の場面のところから紹介致します。

〇巻機山(1967m)

「は~い、巻機山山頂に到着です。
 1967mでお疲れ様でした~」

ありがとうございました。

「は~、ちょっとこちら来てくださ~い。
 は~、どうですかね~この~山並み~?」

わぁ~凄~い。

「あの正面に見えるのが~谷川岳です。
 ちょっとギザギザしてますね~」

〇谷川岳

「さらに左手に行きますと~なだらかに長~く延びているのが~、
 尾瀬の至仏山(しぶつさん)です。
 凄い近いですよね~?」

〇至仏山

〇苗場山

新潟と長野の県境に聳える苗場山(なえばさん)の姿も。

どこまでも続く大パノラマで~す。

〇登山ガイド 松原美成子さん

「まぁ割引沢は~ワクワク感とまぁドキドキ感が
 こう一緒に来るような感じですね~。
 ほんとにあの~自然の力をですね~、
 感じながら登って行けるルートなんですよね~。
 巻機山は~、優しい所もあり、険しい所もあり、
 ほんとにバリエーション豊かな山なので~、
 私達にとっては~山登りの楽しさや~刺激を与えてくれる山です」

秋の一時期しか登ることが出来ない巻機山の沢ルート。
2000m近い山に秘められた、大自然の奥深さを改めて感じた山旅でした。

旅のスタートはJR六日町駅から車で40分。
登山口で松原さんと待ち合わせでした。
朝7時出発、井戸尾根という一般的なルートと、
割引沢(われめきざわ)ルートの分岐からでした。
今回私達は割引沢コースでした。
沢を目指しまして森の中を進みました。
ミズナラという木が生えていました。
この辺りは沢に近いので森林としてはあまり発達しないそうです。
しかし、一本一本の木はしっかりとしていました。
そして右手には小さな緑の実を付けましたアブラチャンという木が
生えていました。
この木は木全体に油分が含まれている為、
昔は薪や油を搾り取って灯油代わりに利用していたそうです。
沢にやっぱり近いですので水辺を好む植物が多いようです。
トチノキも生えていました。
30分程歩きますと沢に出ました。
ここが割引沢です。
ここからいよいよ沢登りでした。
この季節しか登れない沢です。
大きな岩の端ギリギリを周り込んで行きました。
人があまり入っていないようで登山道は藪が多かったです。
そして今度は凄い岩場がありまして、水が滲み出ていました。
登り始めて2時間、アイガメの滝に到着でした。
こちらは落差40mありまして、巨大な一枚岩を流れ落ちる滝でした。
この辺りは花崗岩で覆われていました。
大昔に隆起をした山だそうです。
そしてポットホールと呼ばれます穴がありました。
一枚岩の岩の窪みで、石が入り水の流れでグルグル周り削って出来たそうです。
割引沢を登り続けまして、標高は1000mを超えました。
ヌクビ沢出合という二つの沢の分岐点でした。
左側は割引沢をさらに上流へだそうで、、右側がヌクビ沢へでした。
今回はヌクビ沢へでした。
割引沢よりもきついようでした。
こちらは洪水や雪崩によって、毎年のように岩が崩れるようです。
ここで一旦脇道に入りました。
ちょっと樹林帯の中に入って行きました。
森の中も岩がゴロゴロしていました。
開けた所に出ました。
ここは布干岩と呼ばれている花崗岩で出来た巨大な一枚岩でした。
ツルツル下きめ細やかな岩肌は、
降り積もった雪が長い年月をかけて磨きあげたそうです。
稜線を目指してさらに奥へ進みました。
沢が狭くなってきました。
上にはやっと稜線が見えました。
そそり立つ斜面を慎重に登って行きました。
そして稜線に到着しました。
これまでの荒々しさとは全く異なった光景が広がっていました。
樹林帯では沢沿いの登山道で水辺を好む植物が多かったです。
そして上の方は巨大な岩が沢山ありました。
豪雪地帯の為、秋の1カ月半程しか登れない貴重なルートでした。
とても貴重な経験を出来ました山旅でした。





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