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五飯田八宝菜の語学学習日記


1729番:如風於空中一切無障礙(1)

オリンピア学院仏道部

如風於空中一切無障礙(1)

 

法事のときにお坊様が来て、むにゃむにゃとお唱えしてくださるお経文、

『法華経』の中の偈頌のひとつです.

如風於空中一切無障碍(ニョフウオクウチュウイッサイムショウゲ)

これを読み下しますと、風の空中にあるがごとく一切に障礙無き(とならん)

(とならん)は勝手に付け足したのですが、この下りを読んでみますと、

どうやら、この経(法華経)にしたがって生活をしますと、このようになる

と書かれているようです.実は私もよくわからなくて、あちこちのブログ

を渡り歩いてみましたが、十人十色のご意見に触れました.

 

そこで、私も自分なりの解釈をしてみました.

空中に浮かんでみますと、地上の煩悩から解放されるようです.

地上に降りてきたときから、また膠のような切っても切っても

なおくっつく煩悩に付きまとわれます.

 

だいたいこの世は、いいこと半分、悪いこと半分で構成されていると

思いますので、お酒でも夢でも、それに酔いしれたあとに、つまり、

いい思いをした反作用の力がどこかで充填されていて、それが、

いつか縁に従って、悪夢が発生するのではないかと思うのであります.

 

ですから、あとでいやな思いをするのなら、「始めからいらない」

と思うようになったのであります.

 

『ブッダのことば』(岩波文庫)第642番に

<快楽>と<不快>とを捨てて、清らかに涼しく、とらわれることなく、

全世界にうち勝った健き人ー彼をわたくしはバラモンと呼ぶ.

 

ブッダは、バラモン教の国と時代に生まれましたので、成道後も

バラモン教と共存していました.

 

さて問題は、<快楽>と<不快>とを捨てて、というところです.

やっぱり、<快楽>は捨てるのがブッダの道であるようです.

 

そのためには、意識を「空中」で生活している辺りに保っておくこと

なのでしょうか.




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