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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!8日(水)は、北日本では雲の広がる所が多く、

所々で雪が降るでしょう。
北陸から山陰は雪や雨が降り、雷を伴う所もある見込みです。
東日本の太平洋側は日中は晴れ間もありますが、
朝晩は雲が広がりやすく所によりにわか雨や雷雨があるでしょう。
西日本の太平洋側や九州北部は晴れる所が多いものの、
所によりにわか雨がありそうです。
南西諸島は晴れたり曇ったりとなるでしょう。

そびえ立つ
   奇岩
信仰の山
垂直の壁!

             神々が宿る岩峰を行く
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                妙義山

〇山岳ガイド 佐藤勇介さん

大学生の時、ワンダーフォーゲル部に所属していた佐藤さん。
卒業後、ガイドの道へ進みました。
腕を磨くため、足しげく通ったのがここ妙義山です。

*撮影:11月中旬

前回は妙義山大権現の所までの紹介でした。
今回は神々が宿る妙義山の紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 神々が宿る妙義山

〇神々が宿る妙義山

火山が生み出した妙義山。
その特異な岩の景観は古くから山岳信仰の対象とされてきました。

                       相馬岳
         中之岳
                         白雲山
      金鶏山
           金洞山

表妙義には三つの山があります。
最高峰相馬岳があるのは白雲山(はくうんざん)。

その麓には白雲山を祀る妙義神社があります。

〇妙義神社

本社 国指定重要文化財

江戸時代に建てられた社殿の一部は国の重要文化財に指定されています。

中之岳がある金洞山(こんどうざん)。
真ん中に見えることから位の高い山として崇められてきたともいわれています。

〇中之嶽(なかのだけ)神社

麓にある中之嶽神社は金洞山を祀っています。

天高く聳える険しい岩山、妙義山。
神が宿る山として古(いにしえ)から敬(うやま)われてきたのです。

相馬岳を目指して登って行く。
うわぁ~、紅葉が眩(まぶ)しい。

「ちょうど陽が当たって紅葉も綺麗に見えてますね~」

「黄色い葉っぱ~、え~これはタカノツメという木です」

〇タカノツメ
  鷹の爪

〇メグスリノキ
  目薬の木

「これがメグスリノキという木になります」

メグスリ?面白い名前ですね?

「昔、本当に目薬として使われていたそうなんですよ」

樹皮や葉を煎じて薬にしていたとのこと。

紅葉が青空に映える。

「紅葉も凄い綺麗なんですけど、歩く時は岩場の集中して歩いてください」

はい、集中します。

うわぁ~、この鎖場ほとんど垂直。

「じゃこっから本格的な岩場が連続しますので、
 私とロープを結んで行きましょう」

気合を入れて。

「妙義山の岩は火山灰が固まった岩の中に
 細かい岩の塊が埋め込まれてるような岩になってます。
 よく見ると凸凹(でこぼこ)と手掛かり足掛かりになりますので、
 足元、手元、よく探しながら登るようにしてください」

はい。

まずは佐藤さんが先に。

わっ、はやっ。
どんどん登って行く。

「は~い、じゃあ登って来てくださ~い」

よ~し、行くぞ~。
うっ、ほとんど垂直の岩壁、慎重に。

確かに手掛かりになりそうな岩が突き出ている。
これを掴んで行けばいいんだな。

よしっ登り切った。

標高が上がって木の葉がすっかり落ちている。

「ここで稜線に出ました。
 ここは見晴(みはらし)という場所です」

確かに凄い見晴らし。

〇関東平野

「関東平野が広~く広がっていて、本当に展望がいいですね~。
 真正面に凸凹とした榛名山(はるなさん)があります」

〇榛名山
 (群馬)

「その右奥に赤城山(あかぎさん)ですね~」

〇赤城山
 (群馬)

群馬の名峰がよく見える。

「こっから稜線歩きになります。
 下から見た妙義山のギザギザを一つずつ越えて行きます」

激しいアップダウンが続く為、ロープを繋いだまま進んで行く。

「ここは背ビレ岩といって、
 魚の背ビレのように両側がスッパリと切れ落ちた高度感のある岩場です。
 ただ掴み所非常に豊富で登りやすいですから楽しんで登ってください」

〇背ビレ岩

確かに両側が切れ落ちて、魚の背ビレみたい。
よしっ行くぞ~。
表面の凸凹を頼りに踏み外さないよう慎重に。
麓の町は遥か下。
神々が宿る頂を目指して進んで行く。

ようやく登り切った。
と思ったら。

「こっからは長~い急な鎖場が続いています」

え~、ここを下るってこと?
先が見えないんですけど。

「20m一旦下って、そっから30m。
 合計で50mの長さの鎖場が続いています。
 先に下っていただいて、私がロープで確保して降りてもらいます」

今度は先に行くのか~。

鎖を頼りに下って行く。

まずは20m下った。
ここから更に30m。
ふ~、下り切った~。

出発して3時間半

「お疲れ様でした~。
 ここが標高1104m。
 表妙義最高峰の相馬岳です」

ありがとうございました~。

「頑張りましたね~。
 大変なとこを越えて来ましたね~」

「ここから向こう側見ると~、これから向かう中之岳です」

あれが中之岳か~?

〇中之岳

一段と険しい岩峰、まだまだ頑張らないと。

ここで山旅スケッチ。

今回は相馬岳に到着しました所までと致します。
次回は妙義山を描くの紹介から始めます。





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