先日、銀魂という少年漫画にでてくるさっちゃんという非現実的な女性の事に触れた。私この女性見てると、なぜかジブリの千と千尋の神隠しのカオナシみたいな女性だな～。といつも思ってしまうんです。ゾっとするというか。

さっちゃんという女性がなぜカオナシみたいなのか、比較してみる。

さっちゃん　主人公大好き

カオナシ　　主人公大好き

さっちゃん　銀さんがはっきり拒絶しても主人公追いかける

カオナシ　　千尋がおうちに帰れと言っても主人公追いかける。

さっちゃん　主人公に愛というよりも変な執着心を持っている

カオナシ　　なぜか猛烈に他の誰でもなく千尋に執着心を持っている

さっちゃん　見た目がメガネで変わる

カオナシ　　見た目が態度や感情で変わる

さっちゃん　時に主人公にドＳで態度がでかいが、卑屈な程態度が委縮する事もある。

カオナシ　　卑屈な程下手かとおもえば、なりふりかまわぬ態度をとることもある。

さっちゃんという女性も、カオナシも、主人公にまったく愛されてるわけじゃないのに、なぜか猛烈に他の人ではなく主人公に猛烈一点集中アタックしかける。

これが両想いとか、気がお互いにひかれあってるとかだと恋愛モードなラブロマンス映画なのでしょうが、銀魂もジブリもそんな繊細な恋愛の駆け引きみたいなの無くて、なんとも無骨というか。体当たり玉砕系というか。

面白いのは、銀さんも、千尋も、カオナシに「私あなた好き」とか言わないし、かなりひどい、冷たい態度をとっているのに、なぜかカオナシもさっちゃんも、主人公の後ろをストーカーする。なぜ………？？？？？？？？？

そこまで好きなの………………？？？？？？っていう気がしてくるというか。銀魂のさっちゃんは綺麗でかわいくてスタイルよくて素敵で女性として完璧みたいな感じですけど、本質的にはカオナシとそっくりなんだよな。という感じがして、私ほんとにあの銀魂のさっちゃん、なぜ銀さんに執着してるのか…と、絶対うまくいかないんだから、他にいい人いるんだから、他いけよ。と思うんですが、カオナシもさっちゃんも、なぜか主人公にずっと付きまとっているというほど後ろをついている。不思議というか。そんな関係性を、よくよく見ると「主人公そこまで好かれていてなお、ゲスい態度」と思ったりするけれど、銀魂のさっちゃんとカオナシは、にも関わらず、主人公を猛烈に好き好きする。なんとも簡単に片づけられない愛憎や執着、人間のこころのとても不思議なものを考えさせられます。

　銀魂も、ジブリも、どっちも子供向けアニメーション、という気がするのですが、これ本当に子供がみていいんだか？と子供向けアニメに深い洞察をして墓穴ほったりして。私はそんな精神年齢低い人なのかもしれません。でも一度自分が見て、子供に見せて大丈夫かを知りたい。

にしても、どこかゾっとするストーカー体質のカオナシとさっちゃん。気持ち悪いからゾっとするんじゃなく、自分にもそんな部分があるんじゃないかなという気がするので、きっとゾっとするんだと思う。「カオナシとかさっちゃんみたいに、自分だけを愛してほしい～～～～～」と思った事はないけれど、実際あんなのに好かれたら、千尋みたいに逃げるしかないんだろうな。自分の子供ってそこまで人に好かれたりする事あるんかいな。よくわからないけど、愛されるならナンボでは？むしろ人から嫌われる心配してるんだよなとか思ったりして。そう簡単じゃないのかしら。モテる人ってどう考えるのかしら。

カオナシと　さっちゃんふたり　よく似てる

子ども向けアニメ、子供向けとあなどりがたし。久石譲の音楽が流れると、何事も物事が洗練され美が倍増してピュアピュアの極致にしてしまう。久石譲はデリシャス音楽家ピュアキュア。