Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1722番:サウンドオブミュージック(545)

前回(544)は1717番で学習しました.
また続けましょう.

サウンドオブミュージック(545)


—————————【545】———————————————————

 With all my heart  I joined the chorus silently.  Gerg hadn't
left the room during those long hours.  His strong hand was
like an anchor to which I clung when the hurricane of pain
tossed about the little boat of a frail human body.  

——————————(訳)————————————————————

  せいいっぱいの心を込めて、私は声に出さず、この合唱に
加わりました.ゲオルクは、ずっともう何時間も部屋を離れ
ずにいてくれました.ゲオルクのたくましい手はまるで錨の
ようで、私は痛みというハリケーンがやわな人体という小舟
を揺らし突き上げると、その錨にしがみついたのでした.


—————————⦅語彙⦆———————————————————

clung:(過去形) <cling (手足などをからめて) しがみつく
frail:(形) (身体が) 弱い、ひ弱な、
   (物が) こわれやすい、脆い
toss:(他) 投げる、ほうる、投げ上げる

—————————≪文法≫——————————————————

関係副詞が分かりにくいとおっしゃる方が多いようです.
ここでも一か所ありました.
like an anchor to which I clung この部分ですね.

like an anchor(錨のようだ)
to which I clung (その錨に私はしがみついた)

学校ではコンマがなければ、後ろから「訳し上げる」と
習いましたが、そもそも文の成り立ちが違う英語と日本語
では、いつもいつも、そう規則的に文法が対応していると
はいえません.
学校の先生の指示の通りに訳すと
His strong hand was like an anchor to which I clung
彼の手は私がしがみついた錨のようだった、
ですが、へんてこな文になってしまいます.

コンマがあろうがなかろうが、普通に前から
順番に読んでいくのが自然です.そもそも
英語と日本語は出来具合がまったく違うので
文法規則の通りには対応していないのです.

彼の手は、いわば船の錨だった.私はそれに
しがみいついたのでした.

そういうわけですので、あまり煩雑に考えないで
His strong hand was like an anchor , and to that anchor
I clung ...
という風に、which のところにもう一度anchor
を代入して計算しましょう.

【教訓】関係副詞は「連立方程式」と思って
which というXに先行詞という数字を代入して
解きましょう.




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