真剣勝負は新年から~セバスと新人メイド~
- カテゴリ:自作小説
- 2023/01/16 20:27:16
セバスと新人メイドのお話の続きです。
副題も分かりやすい様に変えてみました(*^^*)
前回のお話はこちらです~。
↓
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1640941&aid=71866507
その厳かな雰囲気を一気に変える、今年の干支のうさぎのエネルギーを体現するような元気な声が邸内に響きました。
「セバス~(^▽^)/」とお嬢様は遠くから彼を見つけると、人懐っこい笑顔で彼の名前を嬉しそうに呼びました。
そして、背筋を伸ばしキリっとした顔で
「明けましておめでとうございます✨
昨年中は色々とお世話になりありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い致します(*- -)」と深々とお辞儀をして年始の挨拶をしました。
「お嬢様、ご丁寧なご挨拶をありがとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
こちらこそ昨年中は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願い致します」とセバスも挨拶を返しました。
(お嬢様も大きくなられて、きちんとしたご挨拶が
できるようになられましたね(*´ω`*)
セバスは親のような気持ちで幸せな気分に浸りました。
でも全く表情には出さずにですが(´艸`*))
「今年は元旦にお着物をお召しにならなかったんですね。」とセバスが聞くと、
「うん、今年は父様と母様がお正月に帰って来れないと聞いたから、もう少し後にお正月気分を楽しむことにしたの。
いつも着付けは母様にお願いしているし、今年もそうしてもらいたいから」と彼女は答えました。
「そうでしたね。お洋服で過ごすお正月は、いつものお着物ではなさりにくいこともしやすいかもしれませから、お洋服で楽しくお過ごしになられるのもよろしいかと思います」
そう話しながらセバスは先ほどから気が気ではありませんでした。それは・・・
お嬢様の服の上にいつもは見かけないものが付いていたからです。
その事を質問しようかと口を開こうとしたその時、
「セバス~♬なんでもこの間来た新人メイドさんとセバスが何かゲームをするって聞いたんだけど(*´▽`*)」
と先にお嬢様が我慢できなかったのか楽しそうな口調でこちらに質問をしてきました。
「はい、お嬢様もご存じでしたか。
あの、そのお洋服にお付けになっている青いコサージュはもしかしてそのメイドから渡されたのですか?」
「うん、そうだよ。二人でゲームをするって聞いて、面白そうだし、セバスと誰かの知恵比べなんてなかなか見られないから(*^^*)
私に勝敗を決めて欲しいって言われたからいいよって答えたよ。
それで勝敗にお花のコサージュを使いたいと言われて、この青いのは私が青が好きだから特別作ってくれてよかったらもらって欲しいと言われたの。デージーのコサージュなんだって。
可愛くって嬉しかったから、もうピンクのデージーのコサージュを一つ彼女に渡したよ。勝負に使うのはピンク色だって。
セバスも頑張ってね!」
「そうでしたか。やはりそうではないかと・・・。
思っていた通りでした」
相手のこのやり方は、先手必勝ということだろうか。
それとも先手を打って、まずは私にプレッシャーを与えるつもりなのかもしれないが、まあ宣戦布告といったところだろうな。
勝負のやり方としてはなかなかだが・・・。
しかし先に動いたからと言って必ずしも最終的に勝てるとは限らないのが勝負だ。
私も既に最初の一手は決めてある。
最後まで抜かりなく準備して
相手に惑わされず勝ちを取りに行くぞ、
セバスはそう強く心に誓ったのでした。
前回のアドレス貼って下さってありがとうございます^^
これは読みそびれてたみたいです^^;
勝敗もですけど どんな戦いが繰り広げられるのか
とっても楽しみです(^^♪
続きを楽しみにしてるね(嬉)
勝負の行方が気になります。♪
勝つことができるのか?
執事セバスの あしたはどっちだ?! (; ・`д・´)っ/
メイドさんの先制攻撃ですね!
でもそう、セバスもわかってる通り、勝負は先に動いたからといって
必ずしも勝つとは限りませんものね(*^^*)
二人の勝負の行方が気になります~