微かな南風ー15
- カテゴリ:自作小説
- 2023/01/07 16:42:21
砂漠地帯の夜明けは早い 極端に言うと夜と昼の二つしかない
夜明け前に起きた3人は朝食の準備のためにキッチンに集まった
まともな朝食はしばらくお別れということで生野菜多めのサラダ
スティーブにターンオーバー アルフとすずらんにはサニーサイドの卵焼きを作った
配膳を終え3人はテーブルに着いた
テーブルにはしおりが置いてあった
すずらんがまず今後の予定を読み上げる
「まず地図のA地点を目指します
ここは隊商の通り道で 一般では知られていません
なのでできるだけ近くまでは道路を使って行きますがそこからは砂漠の中
車の乗り心地は悪いですよ(*´艸`)」
「私たち2人はバイクでラフロードは慣れてますから大丈夫ですよ」とスティーブ
すずらんは微笑みながら
「おたのしみ」
そう言いながら話をつづけた
「その次はB地点です ここが調査隊のGPSが途絶えた最後の地点ね」
アルフとスティーブは地図をのぞき込んでいた
Googleの航空写真が印刷されている
「このB地点からどっちを目指したんでしょうね」
「そこが今回の肝ね さっきも言ったように 隊商の道って 知られていないのね
オアシスからオアシスを繋ぐようにあったのね で そのオアシスごとに族長がいて 通行料 水とか食糧を売ってたの でもあまり目立つオアシスは他者から攻撃される危険性があったのね だから岩山の陰や中に町を作ったの ヨルダンのペトラ遺跡みたいなのね」
「なるほど それで岩山に中にあるんですね」
スティーブが納得したようだ
「だから 知らないとただの岩山ってことになるわね でも衛星写真だと上から見てるから 分かりやすいのね という事で次の地図のC地点がどうも調査隊の目的地だったみたいなの」
「他にも地質学者 資源関係者から聞いても C地点は候補として良さそうな場所と伺ったの それがC地点に選別した理由ね^^」
アルフが時計を見て
「ぼちぼち動きましょうか C地点まで時間はありますからね」
そう言うと 3人はそれぞれ片づけて部屋に荷物を取りに戻った