日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/12/13 01:18:40
こんばんは!13日(火)は、西日本では午前中を中心に雨が降り
雷を伴う所もありますが、西から次第に天気は回復に向かうでしょう。
東日本から北日本は雨や雪の降る所が多く、
雷を伴い激しく降る所もある見込みです。
南西諸島は晴れ間もありますが、雲の多い天気となるでしょう。
なお、台風25号は今後、日本の南からフィリピンの東海上を東よりに進み、
13日には熱帯低気圧に変わる見込みです。
訪れるのは奥秩父の笠取山(かさとりやま)。
清らかな沢の潺(せせらぎ)を聞きながら多摩川の源流を目指す山旅です。
東京の
水道水源林
山の写真家と歩く
冬の静かな森
冬へ 多摩川源流の山
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
奥秩父 笠取山
奥秩父のほぼ真ん中。
山梨と埼玉に跨って聳える笠取山。
〇笠取山(1953m)
その昔、山の役人が笠を取り挨拶を交わしたことから
その名が付いたともいわれています。
*この番組は2021年2月に放送したものです
*撮影:11月上旬
山梨県広州市から車で1時間、作場平(さくばだいら)の登山口へ。
〇作場平登山口(1315m)
ここで案内してくれる方と待ち合わせ。
おはようございま~す。
〇山の写真家 野川かさねさん
「おはようございます~。
野川(のがわかさねで~す。
よろしくお願いします」
山の写真家野川かさねさん。
光が照らし出す自然の一瞬の表情を捉えた独特の淡い風景が山好き女子に人気。
〇笠取山
笠取山も大好きなフィールドなんだそうです。
野川さん、今日はどんな山旅ですか?
「ずっと沢沿いの道を歩いて行って、
え~と、上流へ辿(たど)って行くんですが~、
その沢の~、え~と最初は大きかった音がだんだん小さく細くなってく
様子が見れる。
あの~、素敵な登山道なのでそれが魅力です。
私普段東京に住んでるんですけどもその近くを流れてる多摩川という川に
最初の1滴がこの笠取山にあるのでいつもそれを見に通っています」
多摩川源流の山、笠取や亜を目指す日帰りの山旅。
作場平登山口からカラマツとヒノキの林を沢沿いに進み、一休坂分岐へ。
さらに沢に沿って登り山小屋で一休み。
多摩川の源流である水干(みずひ)を経て急な坂を登り、
笠取山の山頂を目指します。
下山は来た道を戻る初級者向けのコースです。
午前8時登山スタート。
よ~し、頑張るぞ~。
「こっから登って行きま~す」
よろしくお願いしま~す。
清々しい森の空気、爽やかだな~。
檜の幹が朝日で光ってる。
「普段よりきっとあの葉っぱがもう散っちゃってるので~
陽射しが光が森に入ってきて、これぞ秋っていう感じみたいになってますね
森のね」
落ち葉で踏みしめて歩く森。
この季節ならではの風情だな~。
「踏んでも葉っぱとかも落ちてフカフカですね登山道が。
ほんとに色んな種類の葉っぱが。
これもカエデです。
カエデの種類の一種ですよ。
ゆくゆく考えると子供の頃からこういうことするのが好きでした。
拾って歩いて、うん。
笠取山はおっきい山じゃないけど、
やっぱこういうことをしながら歩ける凄い豊かな山なので、
こういう所歩くのが大好きなんですよ~、おほほほほ」
野川さん楽しそう。
「ここで沢が様子が見れますね~。
まだここだとちょっと幅が広くて、音も大きく聞こえるような川ですね~」
沢の音を聞きながら歩くって気持ちいいな~。
「ずうっとこの沢を辿(たど)って~道登って行きま~す」
この辺りの川幅は1、5m程、流れも音にも勢いがある。
野川さ~ん、岩に苔が生えてますね~?
「凄いですね苔が、これがいいサイクルで
こう何ていうか循環してるっていう証拠ですね、苔がある。
フワフワ、あははっははははは。
そうですね、これもやっぱ水が豊かな笠取だからですかね。
こういう水系の」
〇スギゴケの仲間
豊かな水がこの森を育ててるんだな~。
「これ多分落ちちゃって、ここにポコッとあるんですけど。
この中に一杯小っちゃい世界が。
森が豊かだと笠取みたいにこういうものを観察しながら歩くっていうのも
凄い楽しさの一つで」
あ~、落ちた枝にも∼色んな生命(いのち)が生きてるんだ~。
「ん?ここの~場所からの∼、凄い風景が好きで~、
こう今苔の~緑と~、今ちょっと落葉してる葉っぱとこう沢の流れが何か、
ザ・笠取山って感じの秋の風景で大好きなんです。
夏とかだとどうしてもこう冬の方にばっかり視線がいって、
凄いその緑の生命感に圧倒されて、それはそれで好きなんですけど」
確かに、苔の明るい緑と落ち葉の茶色。
それに澤の白い水飛沫(みずしぶき)が映えるな~。
カシャ♪
晩秋の森を流れる清流、野川さんらしい空気感。
あっ、沢が随分下に見えるようになってきた。
「そうですね~、高度どんどん上げるような道なので、
どんどん沢から一旦さようならって感じで~、
ここが一休坂(いっきゅうざか)分岐になりますね」
〇一休坂分岐
「ここで一回、あの人工林が終わって∼、
こっちからはちょと自然の姿のまんまの森に入って行きます。
全然木の感じが生えてる感じが違いますよね?」
ほんとだ、盛の感じがガラリと変わった。
ん~?また沢の音が大きくなってきたぞ~。
あっ、橋が見える。
「何か沢沿いの道だと、こう何かちょっとずつちょっとずつ
山にお邪魔してるみたいな感じの気分になって、
それもまたこの道の魅力だと思いますね」
沢が細くなってきましたね~?
「や~、凄い。
あっちからずっと続いて。
ちょっと触ってみようかな?お水に」
沢だけに触ってみる?フフフ。
「ア~ハハハ、涼し。
見てよこれ?この凄い透明だ。
あ~、凄い冷たいですね、今の時期だからか」
ほんと綺麗な水。
白い水飛沫をあげて、まるで踊るように流れてる。
歩き始めて2時間近く
「あれが小屋ですね~、ほんとちょっと」
「到着しました~、笠取小屋で~す。
う~ん、ちょっと休憩していきましょ~う。
こんにちは~、あはははっは」
〇笠取小屋(1776m)
山の中腹にある笠取小屋。
週末限定で営業しているんだそうです。
「こんにちは~」
男性の方「あ~どうもこんにちは~」
「こんにちは~、アハハハハ。
あのコーヒーを飲みたいんですけども」
男性の方「あっ、少しお待ちください、はい」
「は~い、お願いしま~す」
山小屋の名物は、ご主人の田辺さんが入れてくれるコーヒー。
〇笠取小屋 田辺静さん
笠取山の綺麗な水で入れたコーヒーを目当てに登って来る人も多いんだとか。
「いただきま~す。
う~ん、ほんとに美味しい。
スッキリ、アハハハ。
ガブガブ飲めちゃう」
ここで山旅スタイル。
今回は笠取小屋で美味しいコーヒーをいただいているところまでと致します。
次回は山小屋撮影テクニックを野川さんに説明していただきますところから
始めます。